2025年4月23日よりNetflixで配信。監督は樋口真嗣、主演は草彅剛。
新幹線大爆破のあらすじ
新青森から東京へ向けて定刻どおり出発した新幹線「はやぶさ60号」。車掌の高市和也は、いつもと変わらぬ思いで乗客を迎える。そんな中、1本の緊迫した電話が入る。その内容は、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けたというものだった。爆弾は、新幹線の時速が100キロを下回ると即座に爆発するという。高市は極限状況の中、乗客を守り、爆発を回避すべく奔走する。一方、犯人は爆弾解除のかわりに1000億円を要求してくる。はやぶさ60号の乗務員・乗客はさまざまな窮地と混乱に直面し、事態は鉄道会社や政府、警察、国民をも巻き込み、犯人とのギリギリの攻防戦へと展開していく。
新幹線大爆破の感想
75年の東映映画はJR(当時は国鉄)の協力を得られず隠し撮りをするしかなかったという。今回は全面協力で、はや、青森駅ホームで開くドアを描くところから初めて見るようなカットで、観る者をワクワクさせる。もちろんクライマックスの大爆破も素晴らしく、タイトルは嘘ではない(そういう映画は珍しい)。
75年作を現実の「109事案」としてストーリー盛り込むという発想はなかなか泣かせるもので、全編、原作愛を感じさせるものだった。
俳優の中では、運転席にしがみついているだけののんが良くて、記憶に残った。豊嶋花は今ひとつ(わざと煮え切らない終わり方にしている)。私は草彅君が犯人だろうと思いながら見ていて、外れたわけだが、クライマックスで般若のような演技があり、あれはどういう演出だったのか。全体に乗客たちの人間ドラマは浅い。やはり爆破、爆破なのである。
新幹線大爆破のキャスト
はやぶさ60号
高市和也(本務車掌) – 草彅剛
藤井慶次(便乗車掌) – 細田佳央太
松本千花(運転士) – のん
二宮(キャビンアテンダンド) – 大原優乃
新幹線総合指令所
笠置雄一(総括指令長) – 斎藤工
千葉亮太(輸送司令長) – 村本明久
永野(輸送司令員) – 森優作
石川(副長) – 佐藤貢三
向井(輸送指令員) – 青柳尊哉
奈良正美(輸送指令員) – さかたりさ
五木(輸送指令員) – 木原勝利
村山(輸送指令員) – 志武明日香
その他JR東日本関係
福岡祐希(幹総(新幹線総合車両センター)主務) – 尾上松也
新庄一(大宮新幹線保線技術センター副所長) – 田中要次
吉村慎之介(JR東日本新幹線統括本部長) – 大場泰正
山本由紀乃(JR東日本新幹線運輸車両部マネージャー) – 西野恵未
救援列車ALFA-Xの運転士 – 髙柳良一
車内アナウンス – ゆりやんレトリィバァ
戸塚、作業員(幹総の副長と作業員) – 塚本淳也、白石和彌
副長(宮城県宮城郡利府町の新幹線総合車両センター(幹総)副長) – キンタカオ
宮下、上司(JR東日本ご意見承りセンター職員) – ”有沢雪[247、杉山ひこひこ” show=””]
青ヱ森鉄道 青森東駅 運行管理課職員 – 山田百次
福井(吉村慎之介の部下) – 武末志朗
はやぶさ60号乗客
等々力満(起業家YouTuber) – 要潤
加賀美裕子(衆議院議員) – 尾野真千子
林広大(秘書) – 黒田大輔
小野寺柚月(修学旅行生) – 豊嶋花
市川さくら(臺葉工大附属高等学校教員) – 大後寿々花
青山穂花、綿貫葵、武井、紗奈、学生(臺葉工大附属高等学校の生徒たち) – 中山ひなの、中 島瑠菜、増田怜雄、佐月絵美、南雲聖広
後藤正義(ゴートゥーヘリサービスの元社長) – 松尾諭
篠原圭造(第一種電気工事士) – 六平直政
篠原和子(圭造の妻) – 屋敷紘子
野坂 – 今野浩喜
医師 – 前田愛
金本、島(動画配信チーム) – 岡部ひろき、金子鈴幸
子供連れの女性 – 大塚かなえ
ツキテラ(アイドル) – 藤田梨々花、羽﨑ほの
警察関係者
川越吉晴(警部補) – 岩谷健司
茂木剛(刑事) – 谷口翔太
刑事A、刑事B、刑事C – 國本鍾建、月川修、山澤亮太
須永(警察庁刑事部長) – 丹波義隆
政府関係者
諏訪茂(内閣官房長官) – 坂東彌十郎
佐々木健太郎(総理補佐官) – 田村健太郎
109号事案の関係者
沖田哲男(109号事案を起こした犯人グループのひとり) – 高倉健(ノンクレジット、ライブラリ出演)
古賀勝(勝利の父) – 山本圭(ノンクレジット、ライブラリ出演)
小野寺勉(柚月の父) – 森達也
古賀勝利(爆破師) – ピエール瀧
新幹線大爆破のスタッフ
監督:樋口真嗣
エグゼクティブ・プロデューサー:佐藤善宏(Netflix)
プロデューサー:石塚紘太
ライン・プロデューサー:森賢正
准監督:尾上克郎
脚本:中川和博、大庭功睦
音楽:岩崎太整[283]、yuma yamaguchi
撮影:一坪悠介、鈴木啓造
照明:浜田研一
録音:田中博信
美術:佐久嶋依里、加藤たく郎
スタイリスト:伊賀大介
編集:梅脇かおり、佐藤敦紀
アクション・コーディネイター:田渕景也
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
ポストプロダクションスーパーバイザー:上田倫人
Compositing Supervisor:白石哲也
リレコーディングミキサー:佐藤宏明 (molmol)
音響効果:荒川ひろし
ミュージックスーパーバイザー:千陽崇之
特別協力:東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画
制作プロダクション:エピスコープ株式会社
製作:Netflix
新幹線大爆破を観るには?
新幹線大爆破を観た人の感想
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、本作のクオリティ・構成・演出は極めて高水準で、2025年における日本映画の一つの到達点とも言える作品でした。
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リブート版『新幹線大爆破』は日本映画の現場のスタッフたちが本気を出せば、このような映画を創れるということを証明する映画ではないだろうか。
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『新幹線大爆破』はあくまでもフィクションで、幸いなことに日本国内の新幹線で爆発物を使ったテロは起きていない。しかし、在来線に目を転じると爆破事件はいくつか起きている。それらの事件を振り返っておこう。
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