『素晴らしき新世界』ってどんなドラマ?
現代のソウルと朝鮮王朝時代、数百年の時を超えて交錯する魂の因縁と、隠された血脈を巡る宿命。現代を必死に生きるヒロインと財閥の若き後継者が、時空を超えた不思議な繋がりを通して出会い、過去の宮廷で起きた凄惨な裏切りと愛の真実を紐解いていく。
前世と現世が複雑に絡み合うミステリーと純愛をロマンチックに描いたカン・ヒョンジュの脚本、圧倒的スケールで魅せるハン・テソプ監督の映像演出が融合したタイムスリップ・ロマンス。
朝鮮王朝時代に悲劇の運命をたどったカン禧嬪(側室)、カン・ダンシム(イム・ジヨン)の魂が乗り移った現代の役者シン・ソリの前に、大財閥チャイルグループの冷徹な後継者チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)が現れ、2人は導かれるように惹かれ合っていく。しかし、彼らの再会に合わせるかのように、現世の財閥闘争と、過去の宮廷で大君の座を巡り激突した異母兄・安宗イ・ジェ(チャン・スンジョ)との因縁が同時に動き出していく――。
現世の欲望と前世の執着が交差するなか、時空の死角に隠された巨大な陰謀の足音。ソリを支えるマネージャーのペク・グァンナム(キム・ミンソク)、トップスターのジヒョ(イ・セヒユン)、温かく見守る祖母(キム・ヘスク)、占い師(ペク・ジウォン)がソリの周囲で奔走。セゲの周囲でも、セゲの右腕ソン室長(ユン・ビョンヒ)や、政略結婚を狙うモ・テヒ(チェ・ソアン)、グループ会長の祖父(ユン・ジュサン)が複雑な思惑を渦巻かせる。
過酷な宿命に立ち向かいながら真実の愛を追い求める、ヒロインでありながら態度は「極悪」のヒロインをイム・ジヨンが体現し、ホ・ナムジュンが孤独を抱えながらも愛する者を守り抜く男を演じた、珠玉の時空超越ラブサスペンス。
あらすじ
朝鮮時代、疫病や干ばつの元凶として「稀代の妖女」とされ、毒薬で処刑されたカン・ダンシム(イム・ジヨン)。彼女が目を覚ますと、そこはまったく知らない現代のソウルで、ダンシムの魂は売れない女優シン・ソリの体に乗り移っていた。朝鮮時代の気の強さや生存本能を引き継ぎ「極悪化」したソリの前に、容赦ない財閥の御曹司チャ・セゲが現れる。すべてを思い通りに支配してきたセゲだったが、破天荒で予測不能なソリと出会うことで運命が狂い始め、最初は鬱陶しく思っていたはずの彼女に次第に心を揺さぶられ惹かれていく。
キャスト
シン・ソリ/カン・ダンシム - イム・ジヨン
チャ・セゲ/清憲大君(イ・ヒョン) - ホ・ナムジュン
チェ・ムンド/アンジョン(イジェ) - チャン・スンジョ
◼︎ソリ周辺の人々
ペク・グァンナム(ソリの隣人でマネージャー) - キム・ミンソク
ジヒョ(トップスター) - イ・セヒユン
ナム・オクスン(ソリの祖母) - キム・ヘスク
ホン・ブソン(巫女) - ペク・ジウォン
◼︎セゲ周辺の人々
ソン・ジェチャン(セゲの右腕) - ユン・ビョンヒ
モ・テヒ(モ・チャングループ令嬢) - チェ・ソアン
チャ・ダルス(チャイルグループ会長) - ユン・ジュサン
チャ・ジュラン(セゲの叔母) - チャン・ヨンジュ
チャ・ジュミ(セゲの叔母) - ペク・ウネ
ソンウ・ジョンヒョン(精神科医) - チョン・ジェグァン
◼︎その他
チャン・ソクホ(ビオジェイの幹部) - オ・マンスク
ソ・ナムジン(ソ秘書) - チョン・ジェヒョク
キム・ヒョンヒ(キム秘書) - シン・ジョンウォン
ナヨン(ソリのアパート隣人) - チャン・ハウン
ビオジェイの受付係 - イ・フィソ
ハン・ヘソン(セゲの亡母) - パク・アイン
王太后(閔氏、安宗と清宣大君の母) - ソ・ギョンファ
感想
夏ドラマの足音が大きくなる中、なんとか14話を完走。
さて本作のタイトルは、原題的にもオルダス・ハックスリーのディストピア小説と同じなのだが、ほとんど関係ないように見えて、後半の「신세계(新世界)」がシン(신 )+セゲ(세계)と読める(つまりイム・ジヨン演じるヒロインの姓とホ・ナムジュン演じるヒーローの名前の組み合わせ)のがミソ。このタイトルは最終話で初めて口にされるのだが、300年を隔てた二つの世界の闘争(朝鮮王朝の後継闘争と現代韓国の資本主義競争)を経て、二人の世界が新世界になるという秀逸な言葉遊びになっている。
イム・ジヨンと言えば「ザ・グローリー」でヒロインのソ・ヘギョをこっぴどく虐めたお天気お姉さん役の人だ。本作の演技は何から何まで完璧で、高飛車なコケットリ(「極悪」と呼ばれる)が本当に楽しかった。
オーソドックスと言える転生物なのだが、ありがちなフォーマット通りであっても、演技さえ確かならここまで人を夢中にさせられるのだ。日本にそこまでできる女優がいるかどうか。
「あなたが殺した」ではDV夫を演じていた悪役チャン・スンジョは、目尻のシワが怖いので、それを活かした撮り方をもっとしてほしかった。
それにしても韓国ドラマは終盤が長い。おばあさんが亡くなるあたりからぐっとスピードが落ち、因縁が解け(あまり納得感がないのだが、もはやどうでも良い)、あらかた状況が片付いても、まだ20分以上残っているという贅沢さもまた、日本では真似できない部分であろう。
『素晴らしき新世界』を観るには?
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