2014年4月11日~6月13日の毎週金曜日22:00~22:54にTBS系列「金曜ドラマ」枠で放送。主演の上野樹里はTBS連続ドラマにおよそ7年ぶりに出演し、父を死に追いやった医師たちに残虐で冷酷な復讐を遂げるダークヒロインを演じる。キャッチコピーは「復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。」
アリスの棘のあらすじ
14歳の時、大学病院小児科教授の医師だった明日美の父・小山内孝夫は腹腔鏡下胃全摘術で死亡し、さらに薬剤横領の汚名を着せられた。あるとき、何者かから医療ミスを示す孝夫の手術看護記録が明日美のもとに届く。明日美は父の友人だった水野和史の養女となり、水野明日美と変名し、父の居た大学病院に新人医師として就職した。
まず手術看護記録に名前のあった看護師長の蛭子雅人を屋上に誘導し、屋上から転落させようと画策。そこで消化器外科講師の伊達理沙が困難な腹腔鏡手術に拘ったためことを知り、伊達を失職させる。さらに伊達から、指導医だった准教授の千原淳一が開腹手術を自分の評価のために拒んだことを知り、千原も失職させる。さらに千原から、弁護士の日向誠が明日美に真実を伝えることを許さなかったことを聞き出し、西門優介の協力で失脚させることに成功する。
その後、消化器外科教授・磐台修一に狙いを定めて、磐台の息子・磐台悠真に接近し、移植外科教授の有馬毅の協力を得て、磐台を失脚させる証拠を掴むが、有馬の裏切りで追い詰められてしまう。悠真は、伊達の襲撃から明日美を庇って死んでしまう。
有馬と仲違いした磐台は、「15年前、有馬に依頼され、裏のルートで入手した臓器で移植手術をした」と西門にリークした後に殺された。明日美は標的を有馬に定め、15年前、娘・鈴に腎臓を移植するために西門の妹を殺害し、さらに峰岸健太の腎臓を狙っていることを突き止める。看護師の星野美羽の協力で有馬を追いつめるが、空港で何者かに殺害されてしまった。
明日美は、有馬の妻・春子から、有馬の一連の凶行が娘・美波が火災で亡くなったことに始まり、鈴が聖林大学医師の娘で、有馬夫妻の養女だと知らされる。監視カメラに映っていた怪しい人物を突き止めるため、鈴を病院から連れ出して遊園地におびき出すと、そこに現れたのは水野だった。西門に襲われて気絶した明日美は、水野の経営するパルに戻ると、すべてを告白する手紙が残されていた。
西門は、明日美の育った教会で水野に復讐すると明日美に伝える。すべてを終わりにすることを決意した明日美だったが……
上野樹里の表情がどんどん良くなっていくが最後は空中分解(アリスの棘の感想)
2013年の「 夜行観覧車」から2014年の「 Nのために」にかけて、 宮部みゆきと 湊かなえ原作のドラマを塚原あゆ子が怒涛のように演出した時期があった。本作はその時期に放映された復讐物で、27歳の 上野樹里のダークヒロインぶりが印象に残った。原作はないが、「 魔王」の脚本を書いた 西田征史が構成を作っており、 石井和之のサウンドデザインが冴えている。中盤からはミステリー色が濃くなり、初見では、急に面白くなった記憶がある。上野の表情もどんどん良くなっていく。
しかしまあ、最終回まで見ると、この終わり方はないだろうという空中分解に誰もが唖然とするはずだ。クライマックスとのつながりが雑すぎるし、明かされた黒幕の行動はひどく矛盾していて到底納得できないし、無意味なミスリード( オダギリジョーや 藤原紀香の描写)を最終回中にいくつも盛り込んでいるのがおかしいし、どう考えても結末は薄っぺらすぎる。そこまで見た時間を返してほしいという初回放映視聴時の落胆を思い出した。最終回はもはや次回の視聴率を気にする必要がないからね、という投げやりな自己満足を感じる。
上野は天才とも天然とも言われる人だが、その後結婚して和田家に入ってからはのほほんキャラになり(「 のだめ」ともちょっと違う)、「 監察医 朝顔」など、なぜか父思いの娘キャラに収まっている。
アリスの棘のキャスト
聖林大学附属病院
水野 明日美 / 小山内 明日美 – 上野樹里(14歳の明日美: 菊池和澄)
磐台 悠真(磐台の息子) – 中村蒼
千原 淳一(チェシャ猫 准教授) – 田中直樹
日向 誠(帽子屋 聖林大学付属病院顧問弁護士) – 尾美としのり
伊達 理沙(ハートの女王 消化器外科のエース) – 藤原紀香
蛭子 雅人(ハンプティ・ダンプティ 看護師長) – 六平直政
磐台 修一(アオムシ 教授) – 岩城滉一
星野 美羽(看護師) – 栗山千明
有馬 毅(白の王 移植外科教授) – 國村隼
岡村 圭吾 – 今井隆文
谷 宏之 – 白石朋也
矢吹 徹 – 上ノ原正義
高木 哲也 – 諒太郎
遠藤 由香 – 藤井武美
樋口 杏奈 – 福吉真璃奈
安達 さやか – 横地尚子
新田 早苗(オペ看護師器械出し) – 羽村純子
その他
小山内 孝夫(明日美の実父) – 眞島秀和
西門 優介(毎朝新聞医療部記者) – オダギリジョー(23歳: 安西慎太郎)
西門 結衣(優介の妹) – 庵原涼香
水野 和史(明日美の養父) – 中村梅雀
峰岸 健太(悠真の担当患者) – 竹場龍生
田崎 絢芽 – 霧島れいか
アリスの棘のスタッフ
シリーズ監修 – 西田征史
脚本 – 髙橋麻紀、 池田奈津子
音楽 – 横山克
演出 – 塚原あゆ子、 渡瀬暁彦、 平野俊一
主題歌 – 高橋優「太陽と花」(ワーナーミュージック・ジャパン)
演出補 – 八木一介、長尾楽、佐久間晃嗣
サウンドデザイン – 石井和之
タイトル – 稲生諭
スタント – 大道寺俊典
特殊造形 – 松井祐一
医療監修 – 岩野歩三
医療指導 – 矢島和人、今井光穂、小林奈々
治験指導 – 吉川史恵
編成 – 時松隆吉
プロデューサー – 高橋正尚、 高成麻畝子
協力プロデューサー – 森嶋正也、都築歩
プロデューサー補 – 川口舞
製作著作 – TBS
アリスの棘を観る
アリスの棘を観た人の感想
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いっぱいミスリードされたなあ。
でも、面白かった。
まるるりのブログり -
これはやっぱり、
「目には目を。復讐には復讐を! やっぱり、あの女が帰ってきた!!」
伊達理沙スペシャルのフラグでしょうか……。
いやいや、そんな!
最終回は衝撃の事実のオンパレード「アリスの棘」総括(島影真奈美 – エキレビ) -
色んなことが中途半端に終わってる気がする・・・
ラストもなんだか物足りない。
まぁ、それなりに楽しめたけどね。
まったり☆てぃ~たいむ