2021年3月20日から毎週土曜22時00分~23時00分にWOWOW『連続ドラマW』で放送。全5話。主演は橋本環奈。原作は近藤史恵のミステリ小説(別册文藝春秋2016年322号~2017年330号連載、2017年11月27日刊)。
インフルエンスのあらすじ
大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。 同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。 助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。
インフルエンスの感想
第1話

葵わかな(インフルエンス)
しまった、ついWOWOWプレミアムのドラマを録画してしまった(初回無料)。しかし近藤史恵原作のミステリで、これはめちゃくちゃ面白そうではないか。
物語の序盤はごく陳腐で、最初に目を引くのはバレエを踊る 葵わかなだが、ドラマが始まるとさすがに老けて見えてしまう。そして誰だかわからなかった語り手が 橋本環奈だとわかってびっくりするあたりから、急に面白くなる。
中心人物の3人がいずれも22歳オーバーなのには理由があり、WOWOWの見どころ紹介によれば、実年齢編が始まる模様。
最終的には、 大塚寧々(橋本環奈だと名乗っているが…?)と 鈴木保奈美の時制まで巻き戻される謎をはらんでおり、……とかなりそそる。
第2話以降

吉川愛(インフルエンス)
2021年に民放で1話のみ放映されたのが強烈な印象で、VODで見られる日を心待ちにしていたのだが、このたびめでたく解禁。
橋本環奈、 吉川愛、葵わかなという3人が高校生から30代半ばまでを演じる。3人とも同世代だが葵わかなのみ23歳でちょっと大人っぽい。というか大人になってからの方が違和感があり、正直ちょっと浮いていた。そして吉川愛がデキる子なのは知っていたが、私は本作で橋本環奈という人をかなり見直した。

橋本環奈(インフルエンス)
作家である鈴木保奈美を訪ねてきた大塚寧々が、3人の少女と3つの殺人について語る、というのが語りの軸になっており、そこには当然仕掛けがある。ただし残念ながら結末は必ずしも満足のいく感じではなかった。
一つ目の殺人は、葵わかなを守るために橋本環奈が人を刺し、さらに吉川愛がとどめをさすというものだ。この「誰かを守るために誰かが誰かを殺す」という代理殺人がループする、というのがこの物語のモチーフ。
終盤の橋本環奈の台詞に、「あのときも今も真帆ちゃん(葵わかな)は悪くない」というものがある。ここは泣かせどころで、いつのまにか一周回って、高校時代の焼き直しになっているのである。女性同士の複雑な関係性(インフルエンス)を丁寧に積み重ね、そのような物語を組み上げた原作はみごとである。
インフルエンスのキャスト
坂崎真帆(友梨の親友) – 葵わかな
日野里子(友梨の幼なじみ) – 吉川愛
夏目俊哉(捜査一課の刑事) – 白洲迅
緒方歩(里子の恋人) – 宮近海斗(Travis Japan / ジャニーズJr.)
戸塚友梨(謎の女性) – 大塚寧々
岡尾直子 – 峯村リエ
及川トモミ(小説家) – 鈴木保奈美(高校時代:池田朱那)
依子 – 有田麗未(青年期:宮地尚子)
弁護士 – 真木恵未
書店店員 – しゅはまはるみ
インフルエンスのスタッフ
脚本 – 篠﨑絵里子
監督 – 水田成英、 ヤング・ポール
音楽 – 林ゆうき、菅野みづき、奥野大樹
チーフプロデューサー – 青木泰憲
プロデューサー – 山田雅樹、 中山ケイ子、 大瀬花恵
製作 – WOWOW、FCC
インフルエンスを観るには?
インフルエンスを観た人の感想
-
もし、パラレルワールドで三人が違う形式で出会ったら、もっと幸せな形で絆を表せるのではないか、と鈴木保奈美が演じている小説家のトモミは、三人のことを聞いてからそう考えています。
chikorii
-
地上波では絶対ムリな作品。ぜひ観てほしい。
見応えたっぷりの良作。
インフルエンス第4話+最終話 – 意表突く展開に卒倒しそう(かんな座)
-
「私たち…友達だよね?」を100倍に濃縮したような重すぎる友情
です。それぐらい友情が重い。笑
橋本環奈様主演ドラマ「インフルエンス」めっちゃよかった〜!って話(かわづ)
インフルエンスの原作(近藤史恵著)
大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。
殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。
女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。
『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。
もし、パラレルワールドで三人が違う形式で出会ったら、もっと幸せな形で絆を表せるのではないか、と鈴木保奈美が演じている小説家のトモミは、三人のことを聞いてからそう考えています。
chikorii
地上波では絶対ムリな作品。ぜひ観てほしい。
見応えたっぷりの良作。
インフルエンス第4話+最終話 – 意表突く展開に卒倒しそう(かんな座)
「私たち…友達だよね?」を100倍に濃縮したような重すぎる友情
です。それぐらい友情が重い。笑
橋本環奈様主演ドラマ「インフルエンス」めっちゃよかった〜!って話(かわづ)
インフルエンスの原作(近藤史恵著)
大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。
殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。
女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。
『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。