2024年10月14日からカンテレ制作・フジテレビ系列の「月曜22時枠」にて放送。主演は本作がGP帯の連続ドラマ初主演となる趣里。高校卒業後、弁護士資格を手にした神波亮子が、ゲーム感覚で法廷闘争に立ち向かうさまを、橋部敦子によるオリジナル脚本で描く痛快リーガルエンターテインメントである。
モンスターのあらすじ
大草(YOU)が所長を務める「大草圭子法律事務所」で働くことになった亮子(趣里)は、亮子は杉浦が断ろうとしていた、塩屋(萩原利久)の弁護を引き受けることに。塩屋は交際相手の紗江(藤吉夏鈴)がかつて自殺未遂をしたことを知りながら、「死ね」とメッセージを送った自殺教唆の罪に問われていた。紗江は日常的に、カウンセラーの梅本(美波)の元に通うなど不安定な状態。塩屋は反省しており、紗江に死んでほしいと思ってメッセージを送ったわけではないと説明する。
亮子が紗江の職場に掃除の仕事で潜り込んで調査し、紗江の上司・上岡(戸田昌宏)から逃げようとする女性社員・原口(辻凪子)を発見するが、すぐ正体がバレてしまう。
後日、SNSで塩屋の事件が炎上し、原口は上岡から強いられるサービス残業や、セクハラとパワハラ被害を告白。そしてそのターゲットが、自分から紗江に変わったのではないかと相談する。
裁判の日。原口は裁判に現れなかった。亮子は「責任を感じている」と言う梅本の耳元で、「嘘つき」と呟く。続く上岡の尋問で、亮子は紗江と思われるSNSのアカウントに書かれた、上岡からの被害状況を読み上げる。さらに紗江の両親が損害賠償請求の集団訴訟の準備をしていることを告白。
紗江は上岡に呼び出されて向かう途中、自殺した。結果、塩屋には無罪判決、集団訴訟では5億3000万円の損害賠償が認められた。実は亮子は裏で、SNSで塩屋の事件が炎上したり会社の情報が流出するよう、コンビニ店員に頼んでいたのだった。
亮子は裁判後、梅本が紗江と最後に電話で話し、最後の引き金を引いた「人殺し」だと主張。梅本は電話口で紗江の衝突音が聞こえた時、ニヤリと笑っていた……!
モンスターの感想
過重労働とパワハラが原因なのは誰にでも想像がつくし、それでもあえて萩原利久に死ね死ね言わせるミスリードはどうなのかと橋部センセに問いたい。真犯人は美波演じるカウンセラーというオチだが、伏線はあっても動機がないし、結局はゲストなので広がりもない(たぶん)。公式サイトには「人間が訳もなく悪意に満ちてしまうモンスターになる瞬間を見逃さず」などと、相変わらずヒドイ日本語で書かれているが…。
趣里はひと皮むけてチャーミング。「サワコ、それは果てなき復讐」(2022)での悪女はいかにも荷が重そうだったが、いつのまにか(朝ドラを経て)自信をつけたように思う。
モンスターのキャスト
主要人物
神波亮子 – 趣里
杉浦義弘 – ジェシー
粒来春明 – 古田新太
大草圭子法律事務所
大草圭子 – YOU
村尾洋輔 – 宇野祥平
村尾由紀子 – 音月桂
その他
城野尊〈18〉 – 中川翼
モンスターのキャストインタビュー
- 俳優・趣里「想像力を駆使して役に寄り添う」モンスター級の芝居が生み出される理由〈vol.1 〉(with digital)
- 『モンスター』には不思議なキャラばかり? 趣里&中川翼が見どころをアピール(Real SOund)
モンスターのスタッフ
脚本 – 橋部敦子
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – ちゃんみな「FOREVER」(NO LABEL MUSIC / Warner Music Japan)
オープニング曲 – I Don’t Like Mondays.「Shadow」(Rhythm zone)
演出 – 三宅喜重、木内健人、樹下直美
プロデューサー – 加藤春佳、山本喜彦、大塚安希
制作 – カンテレ、MMJ
モンスターを観る
モンスターを観た人の感想
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