内館牧子の『終わった人』『すぐ死ぬんだから』に続く「老後小説」(2020年12月3日、講談社刊)を原作として、2022年5月8日~6月19日にNHK BSプレミアム、BS4K「プレミアムドラマ」枠にて松坂慶子主演でテレビドラマ化。70歳になった主人公の女性が自分の人生を振り返り、進学、仕事、結婚など節目でしてきた選択は正しかったのか考え、やり直しのきかない年齢になりながらも、やりたいことを見つけようとあがき、今をどう生きるかを考え始める姿が描かれる。
今度生まれたらの感想
内館牧子の小説のドラマ化で、ほとんど山田太一のドラマのような(もう書かないのだろうか?)、一言一句揺るがせない緊迫の会話劇に、てっきり脚本も内館だと思ったが違った。
発話者と主人公の血縁関係や、言葉が孕んでいる気分を慮りながら会話の応酬を追っていくのは、かなりスリリングな快感である。
もはや本題の「起こらなかった恋」の話などどうでもいい。
松坂慶子の70歳はかなり若いようにも思えるが、今はあんなものなのだろうか。
(2024年追記)
山田太一は亡くなってしまった。今、老境シリーズ第4弾である「老害の人」を放送している。
今度生まれたらのキャスト
主要人物
佐川夏江 – 松坂慶子
佐川和幸 – 風間杜夫
島田信子 – 藤田弓子
島田芳彦 – 平田満
山賀敏男 – 小倉一郎
佐川家
佐川剛 – 山中崇
佐川建 – 毎熊克哉
佐川理沙 – 河井青葉
佐川梢 – 伊礼姫奈
信子の関係者
ミキ – 須藤理彩
シンちゃん – 宇野祥平
マナ – 佐々木春香
その他
高梨公子 – 風吹ジュン
山賀佐保子 – 余貴美子
吉野久美 – ジュディ・オング
ゲスト
第1話
春野トモ子 – 馬場典子
阿部清美 – 筒井真理子
割烹料理店・店主 – 中川智明
課長 – 東野良平
同僚たち – 早坂柊人、松本一樹
従業員 – 熊谷麻衣
第2話
高梨由紀 – 篠原ゆき子
司会者 – 小林麻子
第3話
川田勇一 – 大鷹明良
久保 – 金子清文
理沙の友人 – 斎藤加奈子、高野ゆら子
タクシー運転手 – 佐藤秀美
平新電気社員 – 大野明香音
第4話
長岡 – 斉木しげる
北斗園芸リーダー – 本井博之
雑誌記者 – 猪塚健太
北斗園芸社員 – 鷲尾英彰、大川裕明、片桐美穂、松本卓也、前迫莉亜
第5話
荻野真由美 – 久世星佳
荻野武 – 金井勇太
荻野公義 – 本田清澄
同級生 – 河原田ヤスケ、森喜行、津山登志子、諸橋玲子
最終話
説明会参加の住民 – 有川マコト、石村みか、吉見幸洋、片瀬直
司会者 – 尾倉ケント
説明会関係者 – 松下貞治、大塚尚吾、深澤千有紀、浦野真介
カフェオーナー – 広岡由里子
アップリケ教室の生徒 – 安部智凛、阿部朋子、青木和代
今度生まれたらの人物相関図
今度生まれたらのスタッフ
原作 – 内館牧子『今度生まれたら』
脚本 – 真辺克彦、小嶋健作、大島まり菜
音楽 – 安川午朗
制作統括 – 遠藤日登思、小松昌代、岡本幸江
プロデューサー – 盛夏子、高橋潤
演出 – 松岡錠司
制作 – NHKエンタープライズ
制作著作 – NHK、アミューズ
今度生まれたらの原作
今度生まれたらの原作の書評
今度生まれたらを見る
今度生まれたらのレビュー・考察
- 今度生まれたら最終回【ドラマ感想】(aimaimoko)
- 【ネタバレ】今度生まれたら 全7話(徒然好きなもの)
- 「今度生まれたら」 (ドラマ)(一ノ瀬 彰)