悪夢の逃避行

ケリー・コンドン(悪夢の逃避行)
ケリー・コンドン(悪夢の逃避行)

2018年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画で原題は「Bad Samaritan」。監督はディーン・デヴリン、主演はデヴィッド・テナントが務めた。なお、本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2019年4月18日にWOWOWで放映された。「カリテ・ファンタスティック! シネマコレクション2019」で上映された際には、『バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり』という邦題が使用されDVDもその邦題が使用されている。

悪夢の逃避行のあらすじ

レストランで車をプールに止める仕事をしているショーン・ファルコは客の情報を利用して窃盗に入っていたが、ある夜、いつものように盗みに入ったファルコは思わぬものを目撃する。そこにはケイティと名乗る女性がおり、「頭のおかしい家主に監禁されているから助けてくれ」と言う。自らの犯行を目撃された焦りから、ファルコは逃走したが、家主のケイルに知られるところとなり、命を狙われることになる。

悪夢の逃避行の感想

舞台はオレゴン州ポートランド。主人公はレストランの駐車係だが、客が食事をしている間に空き巣に入る常習犯である。ところがその晩車を預けたのはサイコパスの金持ちで、家に忍び込むと女性(ケリー・コンドン)が監禁されていた。警察に通報したがコソ泥の言うことなど信用してもらえるわけもなく……というサイコスリラー。

見るからにイカレていて異様にめざといサイコパスを、ドクターフーで知られるデビッド・テナントが演じる。監禁を知られたことを悟った彼は主人公を粘着的に追いつめ、駐車係をクビにさせるわ、親もクビにさせるわ、恋人のヌードをネットにさらして半殺しにするわ、親友の一家を皆殺しにするわで、いささかやり過ぎ。

満身創痍の主人公は、監禁されていた女性の手を借りてなんとかリベンジを試みるのだが、最後まで情けないままで、サイコパスを背後から殴り倒したケリー・コンドンいわく「人を助けるならこれぐらいやりなさいよ!」。これには笑った。

タイトル(原題は「悪いサマリア人」)が意味する教訓は「判断を誤るな」である。最初に監禁を見つけたとき、ビビって大人しく車を返したのが失敗と言いたいようだ(武器になりそうなボルトカッターも助手席にあったのだ)。ボルトカッターは終盤あらためて手にされるが、やはり役に立たずに終わっている。

悪夢の逃避行のキャスト

ケイル・エレンドライヒ: デヴィッド・テナント
ショーン・ファルコ: ロバート・シーハン
デレク・サンドヴァル: カーリト・オリヴェロ
ケイティ: ケリー・コンドン
ライリー・シーブルック: ジャクリーン・バイヤーズ
ヘレン・レイトン: リサ・ブレナー

悪夢の逃避行のスタッフ

監督 – ディーン・デヴリン
脚本 – ブランドン・ボイス
製作 – ディーン・デヴリン、マーク・ロスキンレイチェル・オルシャン
製作総指揮 – ブランドン・ラムディンカーステン・H・W・ローレンツ

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