1997年のアメリカ合衆国のスリラー映画。原題は「Breakdown」。監督はジョナサン・モストウ、出演はカート・ラッセルとキャスリーン・クインランなど。 ドライブ中に妻を誘拐された男性の死闘を描き、1990年代の『激突!』と評されている。
ブレーキ・ダウンのあらすじ
カリフォルニア州サンディエゴへ引っ越すために長距離ドライブを楽しんでいたジェフとその妻のエイミーは、突然車が故障したため砂漠で立ち往生してしまう。そこにトラックの運転手が現れ、エイミーは修理屋を呼ぶためにダイナー「ベルズ・ダイナー」まで乗せてもらい、ジェフは車を見張るためにその場に残ったが、エイミーはいつまで経っても戻ってこなかった。車の電気配線を直したジェフがダイナーに向かうと、妻はそこにおらず、男たちと別のトラックへ乗り換え、北の川の方に向かったという。ジェフは後を追い車を飛ばすが、何者かの襲撃を受ける。
ブレーキ・ダウンの感想
おなじみ中西部の無人ハイウェイ上で妻(キャスリーン・クインランだが、最初と最後にしか出てこない)が忽然と姿を消すという「バルカン超特急」ふうのストーリーとして始まるが、中盤であっさりと種が明かされ、そこから先はアクションに次ぐアクション、しかもスリルありサスペンスあり、いちいちひねりを効かせた盛りだくさんな展開でエンドロールまで引っ張る。「90年代の『激突!』」と呼ばれるB級映画の佳作らしい。
ちゃんと妻子がいて良きパパでもある(それがコワいところ)悪役をJ・T・ウォルシュが演じているが、翌年54歳で没している。これがデビュー作となった監督は数年後に「ターミネーター3」を撮ることになる人(カーアクションの発想が普通と違う)。
ブレーキ・ダウンのキャスト
ジェフリー・“ジェフ”・テイラー – カート・ラッセル
ウォーレン・“レッド”・バー – J・T・ウォルシュ
エイミー・テイラー – キャスリーン・クインラン
アール – M・C・ゲイニー
アル – リッチ・ブリンクリー
レン・カーバー – キム・ロビラード
ビリー – ジャック・ノーズワージー
ボイド – レックス・リン
ブレーキ・ダウンのスタッフ
脚本 ジョナサン・モストウ、サム・モンゴメリー
原案 ジョナサン・モストウ
製作 ディノ・デ・ラウレンティス、マーサ・デ・ラウレンティス
製作総指揮 ハリー・コロンビー、ジョナサン・フェルナンデス
音楽 バジル・ポールデュリス
撮影 ダグ・ミルサム(英語版)
編集 デレク・ブレシン、ケヴィン・スティット
公開 アメリカ 1997年5月2日 日本 1998年1月24日
上映時間 93分
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