1999年のアメリカ合衆国のケイパー映画。原題は「Entrapment」。監督はジョン・アミエル、出演はショーン・コネリーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズなど。2000年問題を背景にした美術泥棒と保険会社調査員の駆け引きを描くサスペンスアクション映画。公開が1999年であったこともあり、2000年問題による機械の誤作動騒動がクライマックスに盛り込まれている。
エントラップメントのあらすじ
NYでレンブラントの名画盗難事件が発生し、莫大な損害を被った保険会社は、美術専門泥棒マック(ショーン・コネリー)の仕業であることを突き止め、罠にかけるため、保険会社調査員ジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)を派遣。ジンはNY、ロンドン、クアラルンプールなどでパートナーとしての信頼を得る。そしてマックは最終的に80億ドルとも言われるとある銀行預金に目をつけるが……
エントラップメントの感想
題名からして誰がFBIの囮なのかということは明らかで、ペトロナスタワーに侵入する前のエピソードは一応伏線になっている。しかし演出はゼタ=ジョーンズとコネリーのラブストーリーにフォーカスが当たっているため、切れ味が悪い。シナリオ的には恋愛映画ではないので、いくらコネリーに色気があってもそっちの深みはない(二人は一瞬そーゆー雰囲気になるものの、コネリーが「私のシステムは…複雑で…その…説明が難しい」などと呟き、ゼタ=ジョーンズが諦めるシーンがある)。
結局泥棒映画と恋愛映画をつき混ぜたようなラストシーンになっているが、うまくやればもっと洒落た映画ができたのにと思うと残念である。そういう映画を作ることはやはりもう難しくなっているのか。
エントラップメントのキャスト
ロバート・”マック”・マクドゥガル – ショーン・コネリー
ヴァージニア・”ジン”・ベイカー – キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ヘクター・クルーズ – ウィル・パットン
アーロン・ティボドー – ヴィング・レイムス
コンラッド・グリーン – モーリー・チェイキン
エントラップメントのスタッフ
監督 ジョン・アミエル
脚本 ロン・バス、ウィリアム・プロイルズ
製作 ショーン・コネリー、マイケル・ハーツバーグ、ロンダ・トレフソン
製作総指揮 イアン・スミス、ロン・バス、アーノン・ミルチャン
音楽 クリストファー・ヤング
撮影 フィル・メヒュー
編集 テリー・ローリングス
製作会社 リージェンシー・エンタープライズ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ 1999年4月30日 日本 1999年8月14日
上映時間 113分
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エントラップメントの予告映像
エントラップメントを観た人の感想
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