それでも、生きてゆく

満島ひかり(それでも、生きてゆく)
満島ひかり(それでも、生きてゆく)

2011年7月7日~9月15日の毎週木曜22:00-22:54にフジテレビ系「木曜劇場」枠で放送。坂元裕二の書き下ろしによる完全オリジナルストーリー。主演は瑛太で、木曜劇場では『素直になれなくて』以来1年振りの主演。満島ひかりの連続ドラレギュラー出演は10年ぶり。スタッフでも、石井浩二がドラマ制作部へ異動後初の連続ドラマプロデュース、辻井伸行がドラマ音楽を手がけたのは今作で初めて。タイトルバックは「想い」というテーマのもと並木道子が手掛けた。長野県や静岡県などを中心に茨城県や広島県因島などでもロケが行われた。

それでも、生きてゆくのあらすじ

1996年夏、深見洋貴の妹・亜季が洋貴の友人である少年Aこと三崎文哉によって殺害された。この事件によって深見家は家庭崩壊し、洋貴は父とともに釣り船屋で働いて過ごしていた。
一方、少年Aの家族は密告者からの嫌がらせをいたるところで受け、そのたびに引っ越しを繰り返していた。父親は子供のために母と離婚し、子供に母親の姓を名乗らせるなどの対応をしていた。
そして、2011年夏。洋貴の前に一人の女性が現れる。その女性こそ、少年Aの妹、双葉だった。双葉のことを知らなかった洋貴は初めその雰囲気から「自殺志願者」と感じ、自分の境遇・殺害された妹のことを話そうとするのだが…。

それでも、生きてゆくの感想

本作は2011年夏ドラマ最大の問題作となるだろう。
脚本は坂元裕二であり、初回はみごとなものだった。台詞も場面も、練りに練られているし、キャメラも良い。15分拡大だったのだが、ちょっと映画ぐらいの見ごたえがあった。
A太はともかく、満島ひかりの演技のこの先がじつに楽しみである。
被害者と加害者の、しかも本人ではなく家族の物語というのは、逃げ場のないタブーであるはずで、テレビドラマの枠内で、どう決着をつけるつもりなのだろうか。
湖畔の森の中を歩きながら、「寃罪ってあるじゃないすか、もしかしたら兄じゃないかもしれないすか」と言葉が止まらなくなってしまった満島ひかりを、「はあ!? 何言ってんの、あんた何言ってんの!」と瑛太が思いきり突き飛ばすシーンには、息が詰まった。
時任三郎は満島に向かってさらりと、「被害者には言葉は通じねえんだ」と言う。
なんともハードルの高い脚本である。

それでも、生きてゆくのキャスト

深見家(被害者家族)
 深見 洋貴 – 瑛太(少年期:私市夢太)
 深見 達彦 – 柄本明
 日垣(深見) 耕平 – 田中圭(少年期:西野隼人
 日垣 由佳 – 村川絵梨
 日垣 涼太 – 竹部有紗
 日垣 誠次 – 段田安則
 深見 亜季 – 信太真妃
 野本(深見) 響子 – 大竹しのぶ
三崎家(加害者家族)
 遠山(三崎) 双葉 – 満島ひかり(少女期:山本舞香)
 雨宮 健二(三崎文哉) – 風間俊介(当時ジャニーズJr.)(少年期:佐々木亮輔
 三崎 駿輔 – 時任三郎
 遠山(三崎) 灯里 – 福田麻由子
 三崎 雅美 – 関根洋子(故人 / 写真)
 三崎 泰子 – 森康子
 遠山 悟志 – 山田明郷
果樹園農家 草間ファーム
 草間 真岐 – 佐藤江梨子
 臼井 紗歩 – 安藤サクラ
 草間 五郎 – 小野武彦
 草間 悠里 – 原涼子
その他
 藤村 五月 – 倉科カナ
 東 雪恵 – 酒井若菜(第6 – 7話)
 高田 進一郎 – でんでん

それでも、生きてゆくのスタッフ

脚本 – 坂元裕二
音楽 – 辻井伸行
演出 – 永山耕三宮本理江子並木道子
主題歌 – 小田和正「東京の空」(アリオラジャパン)
助監督 – 木下悠貴
技術プロデュース – 小椋真人
撮影 – 小松忠信
照明 – 富沢宴令
音声 – 戸田裕生
映像 – 槌谷聡
録画 – 久保島春樹
編集 – 新井孝夫(アムレック)
ライン編集 – 伊藤裕之
MA – 亀山貴之
選曲 – 藤村義孝(スポット)
音響効果 – 川崎恵
編集デスク – 長谷川美和
美術プロデュース – 宮崎かおる
美術デザイン – 荒川淳彦
美術進行 – 山下雅紀
大道具 – 大地研之
操作 – 和田幸政
建具 – 三田村賢
装飾 – 福田健太郎
持道具 – 佐々木ちほ
衣裳 – 真鍋和子
スタイリスト – 長瀬哲朗(ボン・イマージュ)
衣裳デザイン – 伊藤佐智子
メイク – 外山隼人
視覚効果 – 江崎公光
電飾 – 中園誠四郎
アクリル装飾 – 國母淳一
小道具印刷 – 石橋誉礼
植木装飾 – 原利安
生花装飾 – 牧島美恵
フードコーディネーター – 住川啓子
CGデザイン – 鈴木鉄平
編成 – 佐々木渉
広報 – 片山正康
広告宣伝 – 吉田和江
ホームページ – 丸谷利一
スチール – 新開雅哉
スタント – 佐々木修平
リサーチ – 喜多あおい
取材協力 – 藤井誠二
法律監修 – 飯田豊浩
絵画協力 – 三杉レンジ
警察監修 – 倉科孝靖(チーム五社)
医療指導 – 恩田秀賢(日本医科大学付属病院)
介護指導 – 針田進
ラインプロデュース – 柴田圭子
スケジュール – 初山恭洋
監督補 – 山本一男
演出補 – 高野舞
プロデュース – 石井浩二
プロデュース補 – 侭惠子
制作担当 – 竹井政章
制作主任 – 白井麻理、山田のぞみ

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それでも、生きてゆくを観た人の感想

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