2013年のアメリカ合衆国の映画。原題は「Oblivion」。ジョセフ・コシンスキー/アルヴィド・ネルソンの同名アメコミに基づき、ウィリアム・モナハンとカール・ガイダシェク、マイケル・アーントによる脚色で、コシンスキーが監督と共同製作を務め制作された。
地球外生命「スカヴ」に侵略を受けその戦いの影響から人類が宇宙へ移住した世界を舞台に、任務のため記憶を消され地球で警備とドローンの管理を行う主人公ジャック・ハーパーが、素性不明の女性ジュリア・ルサコーヴァと出会い真相を求める物語。
オブリビオンのあらすじ
西暦2077年。60年前に起きた異星人スカヴからの侵略を食い止めつつ核兵器で荒廃した地球。人類の大半は土星の衛星タイタンに移住していた。元海兵隊司令官コードネーム「Tech49」ジャック・ハーパーはヴィクトリア・オルセンと二人で地球に残され、スカヴの残党を始末するため、高度1,000メートルの上空から地上を監視している。
ある日、ジャックは墜落した宇宙船残骸から謎の女性ジュリア・ルサコーヴァを助け出す。彼女は初めて会ったジャックの名前を口にし、ジャックにも断片的な記憶がある。しかし彼は突然スカヴに捕えられ、マルコム・ビーチと名乗る男から、スカヴは人類の生き残りであり、タイタンに移民者などおらず、宇宙ステーション「テット」こそが人類の敵であると告げられる。
ジャックは「汚染地区」で「Tech52」のジャックと遭遇し、自分たちはヴィクトリアが量産されたクローンで、テットの手先として人類を抹殺していたことを知る。ジャックとジュリアは結ばれ、戦いが終わったら戻ることを誓った。
ジャックはスカヴの基地へと戻り、殺人ドローンを再プログラミングし、テットへ核爆弾として送り込む準備をするが、テット側のドローンの襲撃を受け、確保したドローンも再起不能に。ジャックとジュリアはテット内部に特攻する計画を立てるが、嘘をついていると見破られるが、おびただしい数のクローンが眠る中枢に乗り込んだ。
ジャックがテットの前でコールドスリープ装置を開けると、中にいたのはマルコムだった。ジャックとマルコムはスイッチを押してテットを爆破すると、地上のドローンは活動を停止し、ジュリアはジャックとの約束の地で目覚める。
オブリビオンの感想
なるほど。極限的な現実が崩壊するディック的なストーリーをベースに、過去のSF映画大集合みたいな映像が続くが、それだけに先が読めてしまうのが苦しいところだ。始まりと同時にトム・クルーズは記憶がないことを独白するのだから、こんな話になるのに決まっているのだ。
ドローンがわかりやすく悪役顔で動きもアメコミ的というか、そーゆーのは「ロボコップ」から変わらないのね。
ヒロインのオルガ・キュルレンコよりも偽妻のアンドレア・ライズボローのほうが個人的には好み。
オブリビオンのキャスト
ジャック・ハーパー/Tech 49 – トム・クルーズ
マルコム・ビーチ – モーガン・フリーマン
ジュリア・ルサコーヴァ – オルガ・キュリレンコ
ヴィクトリア・“ヴィカ”・オルセン – アンドレア・ライズボロー
サイクス軍曹 – ニコライ・コスター=ワルドー
テット/“サリー” – メリッサ・レオ
ジュリアの娘 – アビゲイル・ロウ、イザベル・ロウ
カラ – ゾーイ・ベル
オブリビオンのスタッフ
監督 – ジョセフ・コシンスキー
脚本 – ウィリアム・モナハン、カール・ガイダシェク、マイケル・アーント
原作 – ジョセフ・コシンスキー、アルヴィド・ネルソン
編集:ラディカル・コミックス
製作 – ピーター・チャーニン、ディラン・クラーク、ブルース・フランクリン、スティーブ・ゴーブ、ダンカン・ヘンダーソン、ジョセフ・コシンスキー、マイク・ラロッカ、バリー・レヴィン、R.J.ミノ
製作総指揮 – ジェシー・バーガー、デイブ・モリソン、ジャスティン・スプリンガー
音楽 – アントニー・ゴンザレス(M83)、ジョセフ・トラパニーズ
撮影 – クラウディオ・ミランダ
編集 – リチャード・フランシス=ブルース
公開 – アメリカ 2013年3月26日 日本 2013年5月31日
上映時間 – 124分
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