【実況】巨人の星

第39話|雨の中の闘志

フリつきでてるてるぼうず・・・幼稚園児か 【実況】巨人の星
フリつきでてるてるぼうず・・・幼稚園児か
【前回(第38話|涙のストライク)のあらすじ】
飛雄馬は強敵・左門と対決。田舎の弟妹のために頑張っている左門の事情を知って飛雄馬は動揺し、涙でコントロールを乱す。8回、雨の中で左門の最後の打席。飛雄馬はダイビングキャッチと空手チョップで折れたバットを受け止め勝利。しかし左門との対決後、迫力を失った投球に周囲は違和感を覚える。9回裏、星雲高校はサヨナラ勝ち。左門は飛雄馬の執念を認め去っていく。

雨に濡れる大阪城、通天閣――

雨戸を開けた飛雄馬、「しめた、これなら今日の決戦は流れるぞ」。
「雨よ、頼むから降り続けてくれ。明日もあさっても…」
というのも、左門戦で飛雄馬は親指の爪を割ってしまったのだった。
みんなにはそれを隠し、旅館「根岸屋」の番傘に隠れて外科を訪ねたのだが、
受付で「アラ!」と面が割れてしまい、あわてて逃げ出した。

くそう、このままを傷を放っておいたら甲子園はおろか、
一生野球ができなくなるかもしれない・・・
いや、爪が割れてるだけだからwww

飛雄馬は次の外科では用心して、念のため、「この病院の人たちは野球好きですか?」と聞いてみる(アホな質問だ)。
すると、「もちろんよ、院長先生なんて大変な野球****で・・・」というので、また逃げ出してしまう。
どの病院も野球狂いだらけだ、徹底的に当たってやるぜ・・・
すると、ようやく「野球? そんなもの興味ないわ」という外科に突き当たった。

院長先生をはじめ芸術ファンですもの


だが先生は「野球をやるなんて****沙汰だ!」(基地外沙汰?)

包帯を巻かれて病院を出た飛雄馬だったが、
どうしたらいいんだ、こんなものを巻かれちまって…
と、せっかく巻いてもらった包帯をほどいてドブに捨ててしまうのだった。

気落ちしたまま宿に帰ると、何も知らない星雲ナインは小学生のように車座になって、無邪気に『てるてるぼうずの唄』を歌っていた。

フリつきでてるてるぼうず・・・幼稚園児か

飛雄馬はさりげなく、明日の決勝戦で一発投げてみませんか、と小宮に探りを入れてみる。
小宮は「我ら青春」という本を読んでいたのだが(これは中村雅俊の青春ドラマのノヴェライズか?)・・・

とたんに、みんな、ギョッと真顔になる


ちょっと探りを入れただけで、これほどショックを受ける星雲ナインなのだった。
これではとても割れた爪のことなんか言えない。
小宮にいたっては、
「俺が投げたら、花形のホームラン率はさしずめ10割だ!ハハハ…」
情けなさすぎの第二投手であるwww

そこへハッハッハッと上機嫌の伴大造が、陣中見舞いにやってきた(大阪に泊まり込みなのか?)。

星に抱きつくと、「鉄腕投手にキスさせてもらおうかな」www


思わず「ええっ!」と逃げる飛雄馬だったが


「おい星、失礼じゃないか!」とたしなめる天野先生なのだった。

* *

飛雄馬は再び傘をさして街をさまよい、小間物屋で白手袋を求める。
大造の言葉がエコーつきで飛雄馬の脳裏に…
負けたら新幹線にも乗せん、
大阪から各駅停車じゃ 各駅停車じゃ 各駅停車じゃ 各駅停車じゃ・・・!
そこで熊本に帰る左門たちとばったり会って、大阪駅まで見送ることになった。
左門、めざとく飛雄馬の手袋に気づき、

「その左手ばどうしたですたい!」


イヤお前のせいだからwww
飛雄馬が適当にごまかすと、
「さすが星君ですたい、大事な左手を手袋で保護してるとは!」
と、やはり暢気なのだった。

* *
一方、左門の境遇をめぐる飛雄馬の妄想は、さらに悪化していた。

左門の弟妹の顔も知らないくせに


傘もなければ荷物もなく手ぶらの熊本農林

 

大阪駅ではスポーツ紙の記者たちが待ち構えていた

 
記者たちが伝えたのは、巨人の川上の言葉であった。
『不運拙く敗れたとはいえ左門豊作は自分の若い頃そっくりの弾丸ライナーだ』
なんとしても左門をとれ、とスカウトたちに特別指令を出したのだという。

飛雄馬は涙を流して左門の肩をつかみ、

よかった、よかったな!

 
そして何泣いてるの?と記者に訊かれて、走りだして去っていく飛雄馬の背中に、左門が叫ぶ。

「明日の決勝戦、雨が止むごつ祈っとりますたーい!」


殺すぞこの野郎www

飛雄馬は雨の中を歩き続け、そして同じ言葉を繰り返し続ける。
「雨よ、頼むから振り続いてくれ。二日でも三日でも降り続いてくれ…」

なかなかにリリカルな回であった

【次回の巨人の星は!?】
決勝戦当日、指の怪我に苦しみながらもマウンドに立った飛雄馬は、巨人のスカウトも見守る中、投げられるのはスローボールのみだった。花形を敬遠して観客やスカウトから「卑怯者」と罵声を浴びる。二打席目も敬遠したが、指からは血が噴き出した。三打席目では一徹から教わった作戦で花形を抑え、ボールの血を発見した伴にそれを隠すよう頼む。最後の勝負となる花形の四打席目、疲労と流血で視界が霞む飛雄馬の球はすっぽ抜け、花形に決勝ホームランを打たれて敗北。それでも藤田コーチは「予想以上に素晴らしい投手だ」と評価する。(第40話「血ぞめの決勝戦」
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