2009年10月31日公開の日本映画。監督・脚本は森田芳光。主演は小雪。森田が監督・脚本を務めるのは1996年の『(ハル)』以来13年ぶり。テーマはお金。ロケはほぼ全て北海道函館市で行われた。
わたし出すわのあらすじ
東京から故郷へと戻ってきた山吹摩耶。ある日市電に乗った摩耶は、偶然、高校時代の同級生・道上保と再会。学生時代から路面電車に関心を持ち、現在は市電の運転士をしているという保は、「世界の路面電車巡りをしてみたい」と摩耶に話す。しかし保にはそのためのお金が無いことを知り、摩耶は「私がお金出してあげようか?」と持ちかけ、後日、保の元に大金と世界の路面電車の資料が入った小包が届いた。こうして同級生の夢を叶える為に大金を出し続ける摩耶。その大金の出所には大きな秘密があった。
不穏さをはらむ優しい世界(わたし出すわの感想)
ほとんどの作品が毀誉褒貶である森田芳光の晩年といってもいいのかもしれない映画で、いかにも森田的な不穏なカット(小雪がなぜ大金を所持しているのかという設定につながる)というが多いものの、ストーリーライン的には優しい世界が描かれている。
まあ殺人未遂で逮捕されたり殺されたりする登場人物もいるので、そんなに優しくもないのだが。
ワイエスの絵が何度か画面に映り、森田はそれを資本主義社会における空白として描写したというが――
わたし出すわのキャスト
山吹摩耶:小雪
魚住サキ:黒谷友香
道上保:井坂俊哉
川上孝:山中崇
保利満:小澤征悦
平場さくら:小池栄子
溝口雅也:仲村トオル
道上かえで:小山田サユリ
平場まさる:ピエール瀧
大野医師:入江雅人
天草大二郎:袴田吉彦
場をわきまえない記者:北川景子
摩耶の母:天光眞弓
クラブの住職:永島敏行
川上たみ:藤田弓子
神林多恵:加藤治子
原隆仁、佐藤恒治、鈴木亮平、林剛史、野間口徹、ヨシダ朝 ほか
わたし出すわのスタッフ
監督・脚本:森田芳光
製作総指揮:豊島雅郎(アスミック・エース)
プロデューサー:竹内伸治、三沢和子
エグゼクティブスーパーバイザー:黒澤満
ラインプロデューサー:橋本靖
音楽:大島ミチル
撮影:沖村志宏
照明:渡辺三雄
美術:山崎秀満
録音:高野泰雄
音響効果:伊藤進一
編集:川島章正
スクリプター:森永恭子
衣裳:宮本まさ江
キャスティング:杉野剛
助監督:増田伸弥
製作担当:樫崎秀明
制作管理:山本勉
プロデューサー・アシスタント:今井淑恵
ロケ協力:函館市、はこだてフィルムコミッション、函館市交通局、公立はこだて未来大学 ほか
現像:IMAGICA
スタジオ:東映東京撮影所
製作:アスミック・エース
製作プロダクション:セントラル・アーツ
配給:アスミック・エース
公開:2009年10月31日
上映時間:110分
わたし出すわを観る
https://eiga.com/movie/54264/video/1/
わたし出すわを観た人の感想
- #ネタバレ 映画「わたし出すわ」(sakuranboのパレット)
- 『わたし出すわ』:2009、日本(ポンコツ映画愛護協会)
- わたし出すわ(日本映画・2009年)(映画評論家 兼 弁護士坂和章平の映画日記)