コントレール〜罪と恋〜

石田ゆり子(コントレール〜罪と恋〜)
石田ゆり子(コントレール〜罪と恋〜)

2016年4月15日~6月10日にNHK総合・ドラマ10枠にて放送。全8話。脚本は大石静、主演は石田ゆり子。

コントレール〜罪と恋〜のあらすじ

品川駅前で発生した無差別殺人事件に遭遇した弁護士・長部瞭司は、居合わせた青木敦と2人で犯人を取り押さえようともみ合い、犯人から取り上げたナイフで敦の首を切りつけ死なせてしまう。
事件から6年後、敦の妻・文は、亡き夫と始めた海辺のドライブイン「コントレール」を営みつつ、夫の死後に生まれた友樹と暮らしている。事件を担当した刑事・佐々岡滋は「コントレール」をたびたび訪れ、義母・英恵も佐々岡との縁談を勧めるものの、文は魅力を感じない。
犯人の死刑が執行された翌日、ひこうき雲(コントレール)に導かれるように、失声症のトラックドライバーとなった瞭司が「コントレール」を訪れ、2人は惹かれ合い、結ばれる。瞭司は長い間失っていた声を取り戻してゆく。
ある日、6年前の事件を目撃した敦の浮気相手・篠崎圭子がインドから帰国、敦の知人を名乗って焼香に現れ、瞭司と文との交際を知り、憎しみを募らせる。圭子は警察に瞭司の罪を訴えるものの、とりあってはもらえない。
文が無差別殺人事件で夫を失ったことを瞭司に告げると、真相を悟った瞭司は文の前から姿を消す。店も友樹も放置して必死で瞭司を探しまわる文を見かねた佐々岡に頭を下げられ、瞭司は文に真相を語って別れを告げる。
文は佐々岡のプロポーズも断り、仕事と子育てに励もうとする。一方瞭司は、勤務先で法律の知識を駆使して窮地から救う。文はスーツ姿の瞭司と偶然再会し、瞭司の変化を感じとって、店を畳み佐々岡と結婚することを決意する。
文は結婚生活を始め、瞭司は小さな法律事務所を開設。そんな矢先、圭子の画策で、瞭司を告発する記事が雑誌に掲載。さらに圭子は文と瞭司を品川の事件現場へ呼び出す。敦の死は自分のせいだと自らを責める圭子をなだめる文。その直後、交通事故で圭子を庇った瞭司は、意識不明の重体となって病院に搬送され、文の瞭司への思いを佐々岡は思い知らされる。瞭司の退院を知った文は、最後の思い出とするために、人手に渡る直前の「コントレール」へ瞭司を呼び出す。

コントレール〜罪と恋〜の感想

今季リメイクされた「不機嫌な果実」のヒロインを20年近く前に演じたのが、26歳の石田ゆり子だった。再ドラマ化に合わせたように45歳の不倫ドラマを石田が熱演しているのは、なんとも胸熱である。
大石静の脚本はわざとらしく生臭く、井浦新の失語症設定なども要らないような気がするのだが、石田は体の線が崩れていても十分に魅力的だった。さすがである。

井浦が首を掻き切って殺した石田の夫は、一体どんな勝算のもとに車通りの少ないあの場所にカレーハウス「コントレール」を開いたのか不明なのだが、石田の心象を反映しているとおぼしい「バグダッド・カフェ」風のがらんどうな空間は、原田泰造と暮らすアパートにも引き継がれる。その空間にぺたんと座って静かに洗濯物を畳むうちに気持ちが昂り、いても立ってもいられなくなるシーンなど、なかなか良かったと思う。



コントレール〜罪と恋〜のキャスト

青木 文 – 井浦新
佐々岡 滋(刑事) – 原田泰造
篠崎 圭子(文の夫の愛人) – 桜庭ななみ
田渕 さゆみ(文の親友) – 堀内敬子
長部 遥平(瞭司の弟) – 忍成修吾
長部 聡子(瞭司の母) – 高林由紀子
青木 敦(文の亡夫) – 丸山智己
青木 友樹(文の息子) – 松浦理仁
多田羅 剛志(運送会社社長) – 中西良太
中山 ユイ(遥平の婚約者) – 入山法子
兵藤 雄彦(刑事) – 村田雄浩
長部 義斗(瞭司の父) – 村井國夫
青木 英恵(文の義母) – 野際陽子

コントレール〜罪と恋〜のスタッフ

脚本 – 大石静
音楽 – 羽深由理、大間々昂
主題歌 – 鈴木雅之「泣きたいよ」(作詞・作曲 – 玉置浩二)
制作統括 – 勝田夏子
演出 – 柳川強橋爪紳一朗

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