あいつだ

リュ・ヘヨン(あいつだ)
リュ・ヘヨン(あいつだ)

2015年製作、2016年4月16日公開の韓国映画。原題は「그놈이다」。1999年に釜山で実際に起こった実話をもとに、チュウォン演じる主人公が、妹を殺害したと疑われる男を執拗に追い詰めていくスリラー。ジャンウ役に韓国版テレビドラマ「のだめカンタービレ」、映画「ファッションキング」などのチュウォン、謎の能力を持つシウン役に「アトリエの春、昼下がりの裸婦」で主演を務めたイ・ユヨン。疑いをかけられ、追われる薬剤師ミンをユ・ヘジンが演じる。

あいつだのあらすじ

ジャンウは妹ウンジを育てながら、開発で立退きが進む町でソウル移住の夢を抱いていたが、ある日、幽霊が見えると噂されるジウンと交流を持つウンジが突然失踪。警察は取り合わず、やがてウンジの遺体が発見される。葬儀の日、犯人らしき男が現れるが逃走。ジャンウはその人物が地元で評判の良い薬局のミノだと確信するが、誰も信じてくれない。一方、ジウンには幼い女の子の霊がつきまとっていた。ジャンウの追及に対し、ミノは逆に罠を仕掛け、ジャンウが逮捕される事態に。ミノは証拠を見せながら犯行を暗に自慢するが、警察は動かない。女の子の霊に導かれたジウンは廃墟を訪れ、そこでミノの過去が明らかになる。知的障害のある妹スジを持つミノは、父の再婚相手によって家族の崩壊を経験していた。最終的にジウンを人質に取ったミノは、妹スジの幻影を見て動揺し、窓から身を投げて命を絶つ。

あいつだの感想

さびれて廃墟だらけの殺伐とした港町を舞台に、大切な妹を殺された働き者の貧乏青年が犯人を追う話。

町の爪弾き者である巫女(人の死に様を予見する能力がある)のサポートにより、救魂祭(葬式のようなもの?)で怪しい男を発見するくだりは実話らしく(釜山で本当にあったことらしい)、それで「あいつだ」ということになる。
しかしなかなか確証が得られず、警察も「あの人はいい人」と動いてくれないばかりか、巫女が裏切って逆に逮捕されてタイホされてしまう始末(実は青年の死に様を予見したので運命を変えようと嘘をついたのである)。

そのへんのくだりをはじめ、脚本と編集が全体に不親切で、中盤からはついウトウトしてしまい、気がついたら犯人は死んでいた。途中、謎の女の子(死霊?)が出てくるのだが、その正体もよくわからないままだった。巫女(リュ・へヨン)がトランス状態になる演出(白目をむいてぶっ倒れる)が、女の子よりコワかった。

あいつだのキャスト

ジャンウ – チュウォン
ミン – ユ・ヘジン
シウン – イ・ユヨン
ウンジ – リュ・ヘヨン

あいつだのスタッフ

監督 – ユン・ジョンヒョン
製作 – アン・サンフン
脚本 – ユン・ジョンヒョン
撮影 – イ・ジェヒョク
編集 – スティーブ・M・チョー、

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あいつだを観た人の感想

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