はつる底なき

菅野美穂(はつる底なき)
菅野美穂(はつる底なき)

『果つる底なき』(はつるそこなき)は、池井戸潤の小説。第44回江戸川乱歩賞受賞作。1998年9月10日に、講談社より単行本が、2001年6月15日に講談社文庫版が刊行された。
2000年2月11日21:00 – 22:52にフジテレビ系「金曜エンタテイメント」で、『果つる底なき-銀行の融資打ち切りが生んだ倒産の悲劇- 銀行の影に潜む巨悪犯罪』として放映された。支店名が渋谷支店から緑町支店になっているほか、登場人物の設定が多少変更されている。

1998年の池井戸潤のデビュー作(乱歩賞作品)を2000年にテレビドラマ化したもので、伊集院光を蜂で殺すという意表をつく場面を盛り込んでいるが、今となっては意味がわからない。

ストーリーは、銀行に融資を打ち切られて倒産、社長の自殺の裏に、実は経理部長が銀行とサラ金の陰謀があったという池井戸作品の原点のような話である。
正義感の強い主人公を渡辺謙が、自殺した社長の娘を23歳で絶頂時の菅野美穂(文句なしに美しい)が演じる。
原作だと二人はいい仲になるらしいのだが、ドラマでは渡辺に高樹沙耶の妻がいて、父娘のような中途半端なコンビになる。
池井戸作品では主人公たちは銀行に絶望しながら銀行を辞めるという選択肢を取らない。そこに夢があるというわけか。

果つる底なき (講談社文庫)

果つる底なき (講談社文庫)

キャスト

二都銀行
伊木 遥:渡辺謙(本店勤務)
坂本 健司:伊集院光(緑町支店勤務)
佐伯:津嘉山正種(常務)
北川 睦夫:西田健(支店長)
西口 淳:段田安則(副支店長)
柳葉 朔太郎:石田太郎(東京シリコン社長)
仁科 佐和子:山下容莉枝(東京シリコン経理部長)
柳葉 奈緒:菅野美穂(朔太郎の娘)
青木 扶佐子:松本圭未(北川の愛人)
伊木 史子:高樹沙耶(遥の妻)
木下ほうか
藤田宗久
倉持一裕
青山: 元井須美子(史子の主治医)
舞(谷口舞)
笠井一彦
瑞木健太郎
山崎満
中根徹
池田稔
福原尚虎
中込佐知子
上野由香里
藤森みゆき
古舘昌彦

スタッフ

脚本:福田靖
企画:清水賢治
プロデュース:中山和記鈴木伸太郎
演出:福本義人
特別協力:日本推理作家協会、講談社
協力:ベイシス、バスク、フジアール
制作:フジテレビ、共同テレビ

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