土方仕事への出がけに新聞が書き立てた飛雄馬の記事をちらりと眺め、
なにが神技だ、すべては努力の賜物だ
とつぶやく一徹であった。
「ハイ、今日のタバコ代」と明子が小銭を渡すと、引換えにその3倍ほどの小銭を渡し、
「たまにはスタンドで弟を応援してやれ」と言う。
球場に行った明子は、スタンドで相手の旭高を応援する老人と会う。
老人は、かつての旭高校の校長だったらしいのだが、旭高校は八丈島?の高校で、島には平地がなく(ウソだろう)、貴重なボールをなくさぬよう崖に落ちながら練習していたので・・・
両校とも点が入らず、延長を重ねてついに17回になったところで、ついに旭高がランナー出し、青木がトンネルしてついに1失点。
しかし青木がんばって、裏の攻撃で死ぬ気で走って一塁へ。負傷したのでピンチランナーに立った小宮がすぐに盗塁するも、打者は三振。
ピンチヒッター岡部は大きなファウルを二つ打った後にいきなりバント。
1・3塁になったところで伴の打順が来た。
天野先生は当然ヒットエンドランの指示だが、旭高校は敬遠策。
伴はクソ球を片手でホームラン。試合終了である。
その晩は、大造主催の大祝勝会である。
飛雄馬「PTA会長にしっぽを降っていたあの天野先生が…変わった!(驚嘆)」
そればかりでなく、天野先生、一徹の真似をして、
「ばかものども!勝って兜の緒を締めよ!」とみんなを一喝するのだった。
ふだんから暴食しているらしい伴と、貧乏で胃が丈夫な飛雄馬だけが無事だった。
まだ決勝戦が残っているのに、星雲高校、最大の危機である!!