『デジャヴ』（原題：Déjà Vu）は、2006年に公開されたアメリカ合衆国のSF・サスペンス映画。プロデューサーはジェリー・ブラッカイマー、監督はトニー・スコット。
2006年2月28日マルディグラの日、ニューオリンズのカナルストリートで543名もの犠牲者を出す大規模なフェリー爆発事故が発生。現場を捜査した結果、爆発がテロによるもので、爆発現場の近くで発見された女性死体が殺人によるものだということも判明した。アメリカ連邦捜査機関ATFのダグ・カーリンは、FBI特別捜査班への協力を要請される。そこで「白雪姫」（Snow White）と名付けられた監視システムにより記録された4日と6時間前の映像を見せられる。
「エネミー・オブ・アメリカ」のスタッフ（トニー・スコットとジェリー・ブラッカイマー）なので、焼き直しか…と思いながら見ていると、中盤にまさかの大SF展開となり、4日前と現在をそれぞれ片目で見ながら高速道路を逆疾走するという前代未聞のカーチェイスに、思わず「すげえ！」と興奮。タイムトラベル物なのでいろいろ細かい伏線多数。もっともそっち方面の公開時の評価は低かった由。
このプロデューサーは「楽しければいい」というハッタリの映画作りに徹する人だが、本作は最後までそのハッタリが機能してオチも満足できるものだった。
二度見ると、最初に見たときほど興奮はしない。しかし見ていない人は必見だろう。SF好きなら、時を超えたカーチェイスというアイディアに鼻血が出るはずだ。
2006年の映画で舞台がニューオリンズなのだが、前年のカトリーナ台風の生々しい被災地が出て来る。また冒頭のテロシーンは911を想起させる。
ポーラ・パットンは他の映画であまり見られないのが残念。
キャスト
ダグ・カーリン – デンゼル・ワシントン
クレア・クチヴァー – ポーラ・パットン
ポール・プライズワーラ – ヴァル・キルマー
キャロル・オースタッド – ジム・カヴィーゼル
アレグザンダー・デニー博士 – アダム・ゴールドバーグ
ガナース – エルデン・ヘンソン
シャンティ – エリカ・アレクサンダー
ジャック・マクレディ – ブルース・グリーンウッド
スタルハス – リッチ・ハッチマン
ラリー・ミヌーティ – マット・クレイヴン
ベス – ドナ・スコット
アビー – エル・ファニング
クレアの父 – エンリケ・カスティージョ
ケヴィン・ドネリー – マーク・フィニー
スタッフ
監督：トニー・スコット
脚本：テリー・ロッシオ、ビル・マーシリイ
製作：ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮：テッド・エリオット、チャド・オマン、テリー・ロッシオ、マイク・ステンソン、バリー・ウォルドマン