デート〜恋とはどんなものかしら〜

杏(デート 〜恋とはどんなものかしら〜)
杏(デート 〜恋とはどんなものかしら〜)

2015年1月19日~3月23日の毎週月曜日21時~21時54分にフジテレビ系「月9」枠で放送。古沢良太脚本によるオリジナル作品。恋愛力ゼロ・恋愛感情ゼロの「どこか欠点のある男女」が織りなす恋愛ドラマで、舞台は横浜市中心。主演の杏は「月9」初出演かつ初主演で、共演の長谷川博己も本作が「月9」初出演。

デート〜恋とはどんなものかしら〜のあらすじ

内閣府の研究所で働く藪下依子は、父親から見合いを勧められたが、恋愛経験が無く、結婚は相手との「契約」と捉える依子は、ことごとく見合いに失敗。結婚相談所に登録することに。一方、自身を高等遊民と称する谷口巧もまた、女性との出会いで働く意欲を持たせようとする幼馴染の島田宗太郎に、勝手に結婚相談所に登録させられていた。依子は巧のプロフィールに記載された身長や生年月日などがすべて素数であることから興味を持ち、デートをすることになる。
恋愛感情の無い理念だけの交際と割り切り、さらに依子に想いを寄せる鷲尾豊、宗太郎の妹・島田佳織が割り込んだ四角関係の中で、二人は不器用ながら互いに気になる間柄となっていく。

「リーガルハイ」をスクリューボール・コメディに変奏するとこうなるのか(デート〜恋とはどんなものかしら〜の感想)

三大脚本家の競演となった2015年冬季は、のちに記憶されるべきクールとなるだろう。本作は 古沢良太。これは大傑作であった。
月9でスクリューボール・コメディというのはありそうでなかったセンスである。なるほど、「 リーガルハイ」を変奏するとこうなるか。 の“アヒル口”には爆笑である。

かのジャンルのフォーマットは、結婚に難のある男女が結ばれるというもので、脚本家は プレストン・スタージェス作品のエピソードなども軽く織り込みつつ、その通りのものを書いてしまった。高身長の杏が キャサリン・ヘップバーンを思い起こさせるのも計算済みである。時間を巻き戻して伏線を後出しするというギミックもさることながら、最終回クライマックスの感動はこの脚本家ならではのもので、思わず唸ってしまうものであった。

いいもの見させてもらいました。

デート〜恋とはどんなものかしら〜のキャスト

主要人物
 藪下 依子(内閣府経済総合研究所研究員) – (少女期: 内田愛
 谷口 巧(若年無業者) – 長谷川博己(少年期: 山崎竜太郎
依子の関係者
 藪下 俊雄(依子の父) – 松重豊
 藪下 小夜子(依子の母) – 和久井映見
 鷲尾 豊(スポーツ用品メーカー営業部社員) – 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)
巧の関係者
 谷口 留美(巧の母) – 風吹ジュン
 谷口 努(巧の父) – 平田満(第7話 – 最終話)
 島田 宗太郎(巧の幼馴染) – 松尾諭
 島田 佳織(宗太郎の妹) – 国仲涼子(少女期: 高野友那

デート〜恋とはどんなものかしら〜のスタッフ

脚本 – 古沢良太
音楽 – 住友紀人
主題歌 – chay「あなたに恋をしてみました」(ワーナーミュージック・ジャパン)
オープニング – ザ・ピーナッツ「ふりむかないで」(キングレコード)
演出 – 武内英樹石川淳一洞功
タイトルバック – Akari,Inc
ダンス振付・指導・フラッシュモブ監修 – 幸(みゆき)
スタントコーディネート – 釼持誠
フードコーディネート – 住川啓子
モーターサイクルコーディネーター – 大谷奈津江
絵画協力 – 殿坂友里恵
フラダンス指導 – 福島真橘
協力 – バスク、フジアール、FILM
撮影協力 – YAMAHA
映像協力 – Les Parapluies de Cherbourg(C)1993 Ciné-Tamaris(第1話)
詩集引用 – テラヤマワールド(第1話)
演出補 – 洞功二、瀬古裕樹(共に連続ドラマ)、大畑真治(スペシャル)
プロデュース補 – 久保田育美
編成企画 – 成河広明、狩野雄太
プロデュース – 山崎淳子
制作 – フジテレビ
制作著作 – 共同テレビ

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