【実況】巨人の星

第22話|拒否された特訓

伴つるしあげ 【実況】巨人の星
伴つるしあげ
【前回(第21話|テストされる星監督)のあらすじ】
飛雄馬は、星雲高校野球部の監督に就任した一徹真意を疑っている。飛雄馬を誘って一緒に遊園地で過ごした一徹は異様なほど優しく、飛雄馬は違和感を覚える。高級洋品店や高級レストランでも一徹は普段と違って寛容な態度を示し、飛雄馬は父親の変貌に苛立ちを募らせた。一方、野球部では選手たちが新監督をテストする計画を立てるが、実際は一徹の方が彼らをテストしていた。ボールを背後からキャッチする一徹の姿に部員たちは驚愕。飛雄馬は、父が監督として親子の縁を切ったのだと悟った。

いよいよ一徹の猛訓練が始まる。
ランニングにうさぎとび、ゴミの埋め立てまでやらされて、

クソッ、××××(土方)監督だからな!


あまりの練習のきつさに、みんなは監督を拒否することにした。
星監督ボイコットを叫んで部室でストライキである。
伴は「あれしきのシゴキに音をあげるとは!」といきりたつが、
「お前は部員の総意を踏みにじっている!」とキャプテンは言い返し、
伴はみんなに突き上げを食ってしまう

伴つるしあげ


自治を求める学生運動の空気がここにも漂っているのだった。
父ちゃんのむちゃな監督ぶりが団結を生んだんだ・・・と飛雄馬は気づく。

そこへやってきた一徹「ストを言い始めたのは誰だ」
シゴキ一点張りじゃみんなついてこれないよ!と飛雄馬は代弁して団交に入る。
しかしいきなりストは強引なんじゃないのか、と一徹。
あのシゴキじゃ、話し合いもくそもなかったぜ
そうだそうだ、もっと文化的にやらせろ!

ようしわかった、今日のトレーニングはこれで終わりだ
みんなが???となる中、一徹は去っていった。
去り際にひとこと、
「伴は3日間の練習謹慎だ!
みんなのミーティングに参加せず、みんなの総意を踏みにじったからだ」
ええっと驚く伴である。
おまけに抗議したので、4日謹慎に延ばされてしまった。

宙太が謹慎になったと聞いて、いきりたつ大造PTA会長。
やっぱりあんなやつは監督をやめさせる!
と長屋にやってくるが、一徹は、
自分は甲子園出場を目指してやるべきことをやっているだけだ、といたって冷静なので、大造も、ぷんぷんしながら帰ってしまうのだった。

明子姉ちゃんの回想――
幼い飛雄馬にボールを投げつける一徹(虐待である)
くやしがる飛雄馬は、なんとか一徹の顔にボールをぶつけ返したい・・・
それを見た明子、弟が父を憎むようになるのではないかと心配する。
しかし一徹、「憎んでもいい! 飛雄馬がやる気になっているんだから!」
そうか…あのときの俺と野球部は同じというわけか・・・と気づく飛雄馬であった。

次の日の練習はみんな従順になっていた。
一徹は黒板を持ち出して、打倒沢村時代の阪神の練習法(マウンドの前から投げさせ打撃練習)を紹介する。

そして打撃練習に入るが、伴は謹慎中なのでキャッチャーが補給できない。
そこでキャプテン、さっきの話を思い出してマウンドの後ろから星に投げさせる

これで捕球ができ、バッターが打て、投球練習にもなる。
これはまさに科学的野球じゃないか!と飛雄馬。

一徹も満足げ


 
そこに大造が一徹をクビにしにグラウンドにやってきた。
野球部の面々、結束して監督をやめさせるなと談判に押しかける。
おれたちは俺たちの総意で監督を支持するんじゃ!
野球部の団結ぶりを目の当たりにして、飛雄馬は一徹の計算に舌を巻いたのだった。
父ちゃん、俺は謝るぜ!
 
【次回の巨人の星は!?】
飛雄馬は体育の授業で牧場君を心臓病持ちだと知らず「ウンチ」と馬鹿にして見下す。野球練習で、牧場君が飛雄馬のコントロール不足を指摘すると、飛雄馬は逆恨みして牽制球を装った豪速球を投げるが、牧場君は見事にキャッチ。一徹は牧場君の観察眼を評価してアンパイヤを依頼すると、飛雄馬は反発するが、他の選手に打たれてコントロール不足が証明されてしまう。しかし牧場君は病状悪化で手術することに。彼のスケッチブックには飛雄馬の投球フォームの変化が描かれており、重心が浮いて大振りになっていることが明白だった。漫画家志望の牧場君は「飛雄馬をモデルに日本一の野球漫画を描く」と宣言し、手術へ。飛雄馬は伴と練習して調子を取り戻した。(第23話|スケッチブックの秘密)
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