【実況】巨人の星

第25話|汗と涙の背番号1

あまりにも有名な「巨人の星」のメタファー。しかしなんで赤いライオンなの? 【実況】巨人の星
あまりにも有名な「巨人の星」のメタファー。しかしなんで赤いライオンなの?
【前回(第24話|謎のへそ作戦)のあらすじ】
地区予選に向けてレギュラー対補欠の紅白試合が行われる。一徹はレギュラーチームの監督を務め、天野先生は補欠チームを率いる。飛雄馬は補欠チームのエースとして初め順調に三振を奪うが、4回裏、一徹が「へそ作戦」を指示すると、突如レギュラーチームの打者たちが次々とヒットを放つ。伴のアドバイスでスローボールを投げると効果があるものの、飛雄馬は自己中心的な思考から父親のせいにし始める。打席では一徹の巧みな作戦に翻弄され、守備でも打たれ続ける飛雄馬は自信を失い精神的に崩れていくのだった。

父ちゃんは何を考えているんだ、
なぜ父ちゃんが俺の巨人の星の道に立ちふさがるんだ…
というところからである。
「へそ作戦で押しまくれ~!」とレギュラーチームを鼓舞する一徹。

しかし、監督は星の父親なのに…とレギュラーの顔もだんだん青くなってくる。
飛雄馬をレギュラーにするための猿芝居試合だとシニカルだった天野先生も、
そしてアンパイヤをやらされている三島も、シーン・・・

これは・・・わが子を谷底に落とすというライオンだ!と三島。

あまりにも有名な「巨人の星」のメタファー


このメタファーは「獅子の子落とし」という俗説から来ているのだが、なぜ獅子が赤いのかというと、これは実はライオンではなく、中国の清涼山に棲む架空の聖獣だからで、能の「石橋」経由で歌舞伎の連獅子で有名になったやつなのだ。

父ちゃんは俺を犠牲にしてまでみんなの人気をとりたいんだな
またしても、ひねくれた邪推をする飛雄馬だが、そこへ、勝負の真剣さに目覚めた天野部長が「タイム!」

先生あわてすぎ


球のほうからバットへ当たっていってるような気がする、と飛雄馬に指摘する。
どうやらアメリカでそういう事例があったらしい。
そこで部長の勧めにしたがってスローボールを投げてみると、みごとゲッツーをとれた。

一徹「…」


へそ作戦やぶれたり!

結局、試合は0対0の引き分けで終了。
「いやあ天野先生にはやられましたな」
一徹は天野先生をベタボメするが、最後の二人分だけなのでは?
しかし天野先生も一徹に頭を下げ、二人はついに邂逅したのである。

一徹の解説によれば、へそ作戦とは、バットを短く持ち、球筋には目もくれず、投手のモーションより一呼吸遅くへその高さにバットを出すのだという。するとど真ん中に来たボールがバットに当たるのである。
つまりボールがど真ん中に来る前提の作戦なのだった。

飛雄馬の球がど真ん中に来る理由
  1. ひとつは飛雄馬の思い上がり
  2. 次にアンパイヤ三島の審判を信用していなかったこと(ボールをとられないようにど真ん中に投げる)
  3. そしてバックを信用していないこと

さすがの飛雄馬も、ここまであからさまに批判されてガックリ


しかし、小宮先輩は飛雄馬にエースのユニフォームを譲ってくれた。

これには一徹も涙・・・

さて、大造、三島が記事にした学校新聞を読んで上機嫌になっていた。
「これを花形モータースの社長に送りつけてくれ、速達でな!」

「それと銀行にいって100万円おろしてきてくれ」

ところが、そこに一徹が監督を辞めさせてくれと言いに来た。

な、なんじゃとうっ!?


噂を聞きつけて校長室に押し寄せる野球部の面々


一徹「お前さえ反省すればチームワークは大丈夫だ」(と飛雄馬に)
飛雄馬「なんだって、それじゃチームワークを乱していた犯人は俺みたいじゃないか!」
一徹、「そのとおり!」
辞めるのは健康上の理由だ、長い間の肉体労働で、最近どうもいかんのだ、などと適当なことを言ってムリヤリ辞めてしまう勝手な一徹なのだった。

「健闘を祈るよ、さようなら」と言いつつ目がウルウル・・・

学校の壮行会が始まり、学内に鳴り響く星雲健児の歌――

青雲健児の歌

  作詞:東京ムービー企画部
  作曲:渡辺岳夫
  編曲:渡辺岳夫
  歌唱:アンサンブル・ボッカ

俺たちは 青雲健児だ
グランド荒れる 嵐の日でも
俺たちの 決意は堅いぞ
青雲 青雲 おー青雲の力だ
たたかいの時は もうすぐだ もうすぐだ もうすぐだ

燃え上がる 青雲魂
たたかえライバル 力のかぎり
俺たちは 絶対負けないぞ
青雲 青雲 おー青雲の力だ
勝利の道を まっしぐら まっしぐら まっしぐら

こだまする 青雲の喜び
涙で消すな 万歳の声
俺たちの 胸は高鳴るぞ
青雲 青雲 おー青雲の力だ
空に輝く 優勝旗 優勝旗 優勝旗

「短い間かき回して消えますが、あとをよろしく」
去っていく一徹と握手する天野先生。
手を振りほどく描写が細かい・・・

 

【次回の巨人の星は!?】
地区予選初戦、星雲高校は前年優勝校の帝都学園と対戦。選手たちは不安を抱えるが、天野新監督は一徹の精神を引き継ぎ激励する。飛雄馬は父との別れ際に「幻の名監督」と讃え、父親として甘えた時間を過ごす。球場へ向かう途中、両校は小競り合いとなり、伴はキャプテン葛城の身のこなしに驚く。試合開始、帝都の堅守に対し星雲は三者凡退。しかし飛雄馬の豪速球で相手打線も沈黙。最終回、葛城が三塁打を放つが、天野の作戦で三塁でアウトとなり、星雲は初勝利。ラジオで見守る一徹も感無量の表情を見せた。(第26話|栄光への第一戦)
タイトルとURLをコピーしました