2024年10月20日からTBS系「日曜劇場」枠で放送。主演は神木隆之介。
海に眠るダイヤモンドのあらすじ
2018年夏、東京。その日暮らしのホスト・玲央(神木隆之介)は、出会ったばかりのいづみ(宮本信子)から突然プロポーズされる。ホストクラブに案内すると玲央のために大金を使ってくれるいづみ。都合のいい客に巡り会った玲央は、後日再び現れたいづみの誘いに乗って、軽い気持ちで長崎を訪れる。フェリーに乗る二人だったが、近づいてくる端島を前に、いづみは突然涙を流し始めて……。
1955年春、長崎県・端島では、炭鉱員・一平(國村隼)の家に生まれた青年・鉄平(神木隆之介)が、島外の大学を卒業後、島の炭鉱業を取り仕切る鷹羽鉱業の職員として端島に戻ってきた。同じ大学を卒業した幼馴染の賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)も帰島。鉄平の兄・進平(斎藤工)や島の食堂の看板娘・朝子(杉咲花)、鉄平の母・ハル(中嶋朋子)ら、皆が鉄平の帰島を喜ぶ中、一平だけは激怒する。さらに鷹羽鉱業の職員で賢将の父・辰雄(沢村一樹)もまた、息子の就職先については思うところがあるようだ。
同じ頃、端島に謎多き美女・リナ(池田エライザ)が降り立つ。歌手だというリナに、興味津々の鉄平たちだが……。
海に眠るダイヤモンドの感想
満を持して3人の女性(野木亜希子、塚原あゆ子、新井順子)がおくる大作であり、同じく3人の女優(池田エライザ、土屋太鳳、杉咲花)の誰が79歳の宮本信子になるのかという贅沢な謎を提起するストーリーになっている(私は、池田と見せて、じつは杉咲花だと予想)。タイトルといい、私はキャメロンの映画「タイタニック」を連想した。
タイトルバックには「2018→ →一九五五」という文字があり、その両方に神木隆之介がいる、トリッキーな人物配置で、ストーリーは意図的にザッピングされている。おそらく池田エライザが島を出る1965年(石炭衰退期の始まり)が中盤のクライマックスになるのだろう。
長崎県端島が舞台と聞いて、野木亜希子は朝鮮人強制徴用の闇を描くつもりなのかと思ったが、大正中期から使役されていた朝鮮人・中国人たちは、戦中を経て1955年にはすでに多くが離脱したということなのか、関連する描写は見当たらなかった。CGとセットを織り交ぜた画面設計(端島神社に続く有名な「地獄段」を再現している)はやや退屈ながら、大作らしいスケール感を保っている。わかっていても驚かされるのは、東京以上という世界一の人口密度である。
海に眠るダイヤモンドのキャスト
荒木鉄平 – 神木隆之介
玲央 – 神木隆之介
荒木進平 – 斎藤工
朝子 – 杉咲花
草笛リナ – 池田エライザ
古賀賢将 – 清水尋也
百合子 – 土屋太鳳
いづみ – 宮本信子
端島の人物
鉄平たちの関係者
荒木ハル – 中嶋朋子
荒木一平 – 國村隼
寿美子 – 山本未來
基人 – 桜井聖
照吉 – 谷川昭一朗
梅子 – 赤間麻里子
竹男 – 番家玖太
古賀辰雄 – 沢村一樹
鷹羽鉱業株式会社
廣田 – 渡辺憲吉
松原 – 大下ヒロト
炭鉱員 – 阿部亮平、羽谷勝太、中村シユン、池下重大、生田俊平、是近敦之、鬼倉龍大、藤野政貴、清谷春瑠、長谷川ティティ、若林時英
その他
和尚 – さだまさし
町子 – 映美くらら
三島 – 坪倉由幸
東京
IKEGAYA株式会社
和馬 – 尾美としのり
鹿乃子 – 美保純
澤田 – 酒向芳
雅彦 – 宮崎吐夢
Heaven’s Jail
ミカエル – 内藤秀一郎
ライト – 西垣匠
その他
星也 – 豆原一成
千景 – 片岡凜
アイリ – 安斉星来
海に眠るダイヤモンドのスタッフ
脚本 – 野木亜紀子
音楽 – 佐藤直紀
主題歌 – King Gnu「ねっこ」
演出 – 塚原あゆ子、福田亮介、林啓史、府川亮介
プロデュース – 新井順子、松本明子
スーパーバイザー – 那須田淳、岡崎吉弘
編成 – 中井芳彦、後藤大希
制作協力 – NBC長崎放送
製作 – TBSスパークル、TBS
海に眠るダイヤモンドを観る
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