2019年のイギリス・アメリカ合衆国のファンタジー・ロマンティック・コメディ映画。監督はダニー・ボイル、出演はヒメーシュ・パテルとリリー・ジェームズなど。ビートルズが消えてしまった世界で、唯一その曲を知る存在となった1人のシンガーソングライターの活躍を、ビートルズの楽曲に乗せて描く。まだ観ていない方は、Amazon Prime Videoで今すぐ視聴できます。
イエスタデイの感想
拒否反応をを起こすビートルズファンもいるようだが(とくに73歳の元漁師の登場するくだりなど)、最後まで楽しく見られた。パンクっぽいアレンジの「ヘルプ!」など良いのではないかと思う。
いかにもイギリス人っぽいリリー・ジェイムズがチャーミングだ。主演のヒメーシュ・パデルは、声がいい。
イエスタデイ 見どころ
もしビートルズの存在が世界から完全に消えてしまったら?という壮大な“もしも”を描いたロマンティック・ファンタジー。
- 壮大な「もしも世界での愛と音楽」構造
主人公・ジャック(ヒメッシュ・パテル)が交通事故後に目覚めると、ビートルズもその他多数の文化アイコンも「消えている」世界。彼はビートルズの名曲を「自作」として歌い、瞬く間にスターとなる――思いもよらない前代未聞の世界観が観客を惹きつける。
この設定は“全てを忘れた先にある愛”を問い、音楽と記憶、文化のつながりについて観客に思索を促す。 - ヒューマンな音楽再生と拍手の瞬間
カフェ、路上、スタジアム…ジャックが歌い始めるたび、観客は“永遠の名曲”を忘れた世界で初めて出会う感動を追体験。「Yesterday」を友人たちがしんみり聴くシーンでは、音の重みと切なさが際立ち、映画全体の高潮となる。 - ロマンティック・コメディの“限界と成功”
ラブストーリーと音楽ビジネスの男性成長譚として構築されているが、恋人エリーとの関係には「お約束」を感じさせる。主演パテルとリリー・ジェームズの自然なケミストリーが物語を支えており、観客の心を動かす。 - 音楽業界風刺と“芸術の盗作”という倫理観
エド・シーラン演じる敏腕アーティストや、ケイト・マッキノン演じるレコード会社幹部などが、現代音楽業界をコミカルかつ痛烈に風刺している点が面白い。「自分以外の曲を自分の名前で売ることは芸術的盗作なのか?」――ジャックがスターとして成功するにつれ、倫理的葛藤を抱く点も物語の深みとなっている。 - 名曲カバーと音楽演出の細やかさ
27曲ものビートルズ楽曲のカバーには未改変アレンジも多く、オリジナルへの敬意と映画的演出のバランスが取られている。Daniel Pembertonの劇伴も心地よく、テーマの“タイムレス感と郷愁”を増幅している。
イエスタデイのあらすじ
イギリス、サフォークの海辺の町に住む青年ジャックは、鳴かず飛ばずのシンガーソングライター。全く売れず夢を諦めかけていたある日、バスに撥ねられて昏睡状態に。意識が回復して退院し、快気祝いに集まった友人からアコースティック・ギターをプレゼントされ、お礼にビートルズの「イエスタデイ」を弾いて聴かせると、「その曲、いつ作ったの?」と尋ねる。「ポール・マッカートニーが作ったビートルズの曲だよ」とジャックは答えるが、友人たちはビートルズも「イエスタデイ」も知らない様子だった。この世界では史上最も有名なバンド「ビートルズ」の名曲を覚えているのはジャックただ1人だったのだ。ジャックはビートルズの曲を自分の曲として歌って成り上がろうとするが……。
イエスタデイを観るには?
イエスタデイのキャスト
ジャック・マリック – ヒメーシュ・パテル、カルマ・スード(幼少期)
エリー・アップルトン – リリー・ジェームズ、ジェイミー・コルマー(幼少期)
ロッキー – ジョエル・フライ
デブラ・ハマー – ケイト・マッキノン
エド・シーラン
マーケティングのトップ – ラモーネ・モリス
キャロル – ソフィア・ディ・マルティーノ
ルーシー – エリス・チャペル
ニック – ハリー・ミシェル
ウェンディ – カミーユ・チェン
ギャビン – アレクサンダー・アーノルド
ジェームズ・コーデン
ジェッド・マリック – サンジーヴ・バスカー
シェリア・マリック – ミーラ・サイアル
テリー – カール・テオバルド
レオ – ジャスティン・エドワーズ
リズ – サラ・ランカシャー
マイケル・キワヌカ
ジョン・レノン – ロバート・カーライル
エリー・アップルトン – リリー・ジェームズ、ジェイミー・コルマー(幼少期)
ロッキー – ジョエル・フライ
デブラ・ハマー – ケイト・マッキノン
エド・シーラン
マーケティングのトップ – ラモーネ・モリス
キャロル – ソフィア・ディ・マルティーノ
ルーシー – エリス・チャペル
ニック – ハリー・ミシェル
ウェンディ – カミーユ・チェン
ギャビン – アレクサンダー・アーノルド
ジェームズ・コーデン
ジェッド・マリック – サンジーヴ・バスカー
シェリア・マリック – ミーラ・サイアル
テリー – カール・テオバルド
レオ – ジャスティン・エドワーズ
リズ – サラ・ランカシャー
マイケル・キワヌカ
ジョン・レノン – ロバート・カーライル
イエスタデイのスタッフ
監督 – ダニー・ボイル
脚本 – リチャード・カーティス
原案 – ジャック・バース、リチャード・カーティス
製作 – ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、バーナード・ベリュー、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン、リチャード・カーティス、ダニー・ボイル
製作総指揮 – ニック・エンジェル、リー・ブレイジャー
音楽 – ダニエル・ペンバートン
撮影 – クリストファー・ロス
編集 – ジョン・ハリス
製作会社 – ワーキング・タイトル・フィルムズ、デシベル・フィルムズ
配給 – ユニバーサル・ピクチャーズ、日本:東宝東和
上映時間 – 116分
脚本 – リチャード・カーティス
原案 – ジャック・バース、リチャード・カーティス
製作 – ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、バーナード・ベリュー、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン、リチャード・カーティス、ダニー・ボイル
製作総指揮 – ニック・エンジェル、リー・ブレイジャー
音楽 – ダニエル・ペンバートン
撮影 – クリストファー・ロス
編集 – ジョン・ハリス
製作会社 – ワーキング・タイトル・フィルムズ、デシベル・フィルムズ
配給 – ユニバーサル・ピクチャーズ、日本:東宝東和
上映時間 – 116分
『イエスタデイ』は、もしビートルズの存在が世界から完全に消えてしまったら?という壮大な“もしも”をロマンティック・ファンタジーとして描いた映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。