フォーリング・ダウンは、1993年のアメリカ映画。原題は「Falling Down」。主演はマイケル・ダグラス、監督はジョエル・シュマッカー。平凡な中年男性が、些細なきっかけと偶然の積み重ねの不幸からストレスを爆発させ暴走する様を描く。
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フォーリング・ダウンの感想
ジョエル・シュマッカー、マイケル・ダグラスの93年の映画で初見。これは面白かった。
退職日を迎えた刑事のロバート・デュバルは、おそらく娘を2歳で失って以来、ビミョーにおかしくなった妻と、ロンドン橋のあるアリゾナに移住することを決めている。そのロンドン橋と、都会の不条理にいちいちキレながら別れた妻の元に突き進むマイケル・ダグラス(こっちが主役)が道中娘の誕生祝いに買ったスノウドームが、タイトルの由来。
マイケルはバット→ナイフ→サブマシンガン→バズーカと武器をバージョンアップしていき、それにつれて自我もだだ漏れになっていく。それも“フォーリング・ダウン”なのだろう。
デュバルを助ける女刑事はレイチェル・ティコティン(「トータル・リコール」のブルネット美女)。
フォーリング・ダウン 見どころ
批評家・観客から賛否両論ながら、現在ではカルト的な人気を誇る映画。
- マイケル・ダグラスの鬼気迫る演技
冴えない中年男が、無表情のまま怒りを積み重ねていく様子にゾッとする。
髪型、服装、無表情の目線まで「記号的な怒れる市民」を象徴。 - 「社会の不満が爆発する」現代病の先取り
雇用不安、移民問題、無関心な接客、官僚の理不尽さなど、ディフェンスが爆発する原因は、どれも「他人事ではない」。
観客も思わず「分かる」と共感しつつも、「やりすぎ」に背筋が凍る。 - 静かな狂気が連鎖する構成
スリラーやアクションではなく、「崩壊していく精神状態」の描写に主軸がある。
最初は小さな“声を荒げるだけ”の行動が、徐々に暴力へ転じていく恐怖。 - 対比構造の巧みさ
主人公ディフェンスと、追う警官プレンダガストは**「退役した者」と「もうすぐ退役する者」**。
二人の人生の「出口」が交差する構図も見ごたえあり。
フォーリング・ダウンのあらすじ
1991年6月12日のロサンゼルス。真夏の太陽にさらされた灼熱のハイウェイで、道路工事による大渋滞が発生。これに巻き込まれた中年男性は、エアコンや窓の故障、車内に入り込み飛び回る蝿に苛立ちを募らせる。業を煮やした彼は遂に車を乗り捨て、問いかける他のドライバーに対して「家に帰る」と言い残し、道路から立ち去った。彼の、怒りに満ちた大暴走が始まる。
フォーリング・ダウンを観るには?
フォーリング・ダウンのキャスト
ウィリアム・”D=フェンス”・フォスター – マイケル・ダグラス
プレンダガス – ロバート・デュヴァル
ベス – バーバラ・ハーシー
サンドラ – レイチェル・ティコティン
アマンダ – チューズデイ・ウェルド
ニック – フレデリック・フォレスト
フォスターの母 – ロイス・スミス
アデル – ジョーイ・ホープ・シンガー
リー – マイケル・ポール・チャン
ヤードリー – レイモンド・J・バリー
ライデッカー – D・W・モフェット
アンジー – カリーナ・アロヤヴ
プレンダガス – ロバート・デュヴァル
ベス – バーバラ・ハーシー
サンドラ – レイチェル・ティコティン
アマンダ – チューズデイ・ウェルド
ニック – フレデリック・フォレスト
フォスターの母 – ロイス・スミス
アデル – ジョーイ・ホープ・シンガー
リー – マイケル・ポール・チャン
ヤードリー – レイモンド・J・バリー
ライデッカー – D・W・モフェット
アンジー – カリーナ・アロヤヴ
フォーリング・ダウンのスタッフ
『フォーリング・ダウン』は、「普通の男」が社会に爆発するまでを描いた強烈な社会派サスペンスです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。