【実況】巨人の星

第49話|燃え上がる入団テスト

【実況】巨人の星
【前回(第48話|父・一徹のスパイク)のあらすじ】
巨人軍テストの準備する中、一徹は古いスパイクを息子に渡す。「魔送球」を生み出した思い出の品だった。一徹は昭和12年の甲子園、川上監督との出会い、はるえとの恋愛、そして戦争で中断された野球人生を語る。戦後、肩を負傷した一徹は「魔送球」を編み出すが、それが原因で巨人を去ることになった。飛雄馬は父のスパイクを受け取り、「父ちゃんの分まで頑張る」と誓う。一徹も初めて自分の夢を口にし、「巨人のマークを胸に縫い付けて帰ってくるんだ」と息子を送り出した。

今日の川上監督との勝負(イヤ、ただの入団テストなんですが)に必ず勝ってみせる
と意気込んで、多摩川まで走ってきた(38km=徒歩9時間の距離がありますが)飛雄馬。
テストを受けるメンツが素人ばかりなのを目の当たりにして、やはり惨めだ…と早くもいじける。
いや、この中にもすごい競走相手が潜んでいるかもしれん!
とキョロキョロすると…

伴がいた~!!


思わず声をかけるが、そうだった、俺は君に絶交されているんだったと背を向ける。
伴「すまん、牧場に真相を聞いたのだ」
「俺も巨人のテストを受けるつもりだ、地獄の底までもお前についていくぞっ」
と涙を流す伴。
「みっともないぜ、こんなところで!」
ネットの向こうにも、涙を流す牧場が観戦しているのだった。

いよいよテスト開始――
審査するのは川上、牧野・荒川・藤田各コーチ、中尾二軍監督である。
まずは100m走、合格条件は「11秒台以内」。
張り切る伴と対照的に、「黙っていてくれ、伴」と静かに闘志を燃やす飛雄馬。
「こ、こいつ…甲子園のときよりまた数倍も鬼になってやがる」
いや、集中しているだけだから・・・
グループで走らされるが、いずれも12秒台でどんどん失格して行く。
そこへ、「やってるやってる!」と取材陣がやってきた。
口々に飛雄馬の取材を始めるが、飛雄馬は「・・・」
見かねた伴は、うるさいぞ!と記者たちを一喝、
「とにかく星の心境をひとことで言えば、“これが男の生きる道”!」と代弁。
“これが男の生きる道”か・・・伴、今の俺にぴったりだぜ、と内心思う飛雄馬であった。
そんなことを思う余裕があるんじゃんwww

「11秒5テスト通過!11秒9テスト通過!」

ストップウォッチもないのにコンマまで計測するコーチたち。。。

ふたりとも無事11秒台ですべりこんだが、そこへ・・・


は、速い・・・!

10秒5の記録を出したのはオリンピック候補、ミュンヘンを目指す陸上界の秘密兵器、速水丈二であった。
金メダルでは飯は食えないんでね、と巨人入りの動機を話す速水。
「今の日本では陸上選手より野球選手のほうが英雄なんだ
 1000万円の契約金を蹴って新人テストを受ける、なんて心がけはありませんのでね」
このドブネズミめっ、と伴はこぶしをふるわせる。(何を怒っているのか?)

次は遠投、80m投げである。
またどんどん失格、伴もぎりぎりであった。
速水はムダなトンボ返りをしたあげく、

砲丸投げのフォームで95m


ああいうタイプは・・・きらいだっ!と飛雄馬も投げる。
審査員の後ろの柵にめり込む115mプラスアルファという成績であった。
今の遠投で、監督はちょっとたまげてる・・・
と、すぐ鼻を高くする飛雄馬だったが、「次はバッティング!」と監督が宣言したので、「ええっ」と驚くのであった。
打撃のテストがあると思っていなかったのかww
「俺は投手、バッティングは・・・苦手だ!」
投球練習を始めた堀内の豪速球を見て、だんだん暗くなってしまう飛雄馬であった。
 
【次回の巨人の星は!?】
飛雄馬、伴、速水の3人は、堀内の10球中3本以上ヒットを打つ課題に挑む。速水は心理戦を駆使し、バントと俊足を活かして堀内の油断を誘い、見事合格。次に伴が挑むが、堀内の敵愾心を刺激してしまい、厳しい球を投げられる。デッドボールをストライクと判定され、ヒットを1本打ったが、規定の10球を投げきられて失格。最後に飛雄馬が打席に立つが苦戦し、2球目のファウルボールが場外へ飛ぶと、そこにスポーツカーで紅洋のユニフォーム姿の花形が現れる。その姿を見た堀内は気合いを入れて投球態勢に入るが・・・。【第50話|堀内に挑むライバル】
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