【実況】巨人の星

第64話|雪玉のひみつ

「よ、よせっ、助けてー…!」 【実況】巨人の星
「よ、よせっ、助けてー…!」
【前回(第63話|限りなき前進の誓い)のあらすじ】
正月、帰省した飛雄馬は、普段しない神頼みをするほど憔悴した一徹の姿に驚く。一徹は飛雄馬に投手としての死が迫っていると苦悩し、「前のめりに死ね」と諭すが、飛雄馬は真意を測りかねつつも、ただならぬ危機と愛を感じ取る。

日本アルプスを縫って走る列車、乗客はスキー客と地元の人間だけである。
駅員の言葉によれば、飛雄馬が下車したのは「大滝の三つ手前の駅」らしいが、富山・岐阜・長野・山梨・静岡には「大滝」という駅は現存しない(山形奥羽本線にはあるが…)。
「西大滝」という駅が飯山線にあるので、ここだと仮定すれば、飛雄馬が降りたのは長野県の横倉駅ということになる。

一徹の言葉を胸に山奥に分け入る飛雄馬。

前のめりに死ねぃ!

前のめりに死ねぃ!

ランニング、懸垂、岩登り

ランニング、懸垂、岩登り

これは何のトレーニング?

これは何のトレーニング?

しかし根が淋しがり屋なので、獣でもいいから出てきてくれと早々に祈りはじめた飛雄馬である。
「ああ、一体今日は1月何日なのか」ww
と折れそうになったところで、雪玉を投げてみると、その先にいたのはなんと伴であった。

「お前の親父さんに聞いたんだ!」と伴(飛雄馬、いつのまに一徹に知らせたんだ?)

(回想シーン)
正月の退屈をテレビで紛らせていた伴親子。
花形モータース提供の「新春歌の祭典」が始まり、新車「ミツル花形2000」のCFがかかる。

新型車「ミツル花形2000」

新型車「ミツル花形2000」

これが花形モーターズのCI

これが花形モーターズのCI

ムムム…と頭に来た大造は、
お前もプロ野球入りして花形の息子をしのぐ選手になれと言い出したのである。
なんだか、これまで気をもたせた意味がない展開だなあ
「伴自動車工業でも、お前の名を付けた新車(ダンプカーww)を出すわい!」

ボールがないので(なんでないの?)石入りの雪玉で練習を開始する星バッテリー

石で出血する伴をいたわるでもなく、俺の欠点とは何なんだ…と上の空の飛雄馬である。

そこへ、ベンチャーズをBGMにスキーヤーが登場

そこへ、ベンチャーズをBGMにスキーヤーが登場

ムッ、いかん!と巨人のユニフォームを脱いだふたりである。
そんなら最初から着なきゃいいのに…ww
「何やってんの、あんたたち?」
「変わり者だと思うでしょうが気にしないでください、野球***(基地外)でして」
意外と如才ない受け答えの飛雄馬に、若者は自分にも投げさせてくれと言い始める。
雪玉なんだから勝手に投げればよさそうなもんだが、実は意外なことにこの若者、高校野球出身でスカウトされた経験もあるのだった。
その球を受けてみた伴、怪訝な顔になり、飛雄馬にも石を入れずに投げさせてみる。

ガガーン

ガガーン

星よ、おれはどえらいことに気づいてしまったぞ…
ついに飛雄馬の欠点を知った伴だった。

その夜、親友に会えた安心で熟睡する飛雄馬を置いて、伴はテントから走り出す。
「あの欠点だけは俺にもどうにもならん!運命の神というものがあるとすれば、あまりにも残酷すぎる!」
目を覚まして追ってきた飛雄馬に迫られ、伴は秘密を伝えようとする。
「ま、待て…いざとなると、めめしいようだが、はっきり聞くのがおそろしい」

この期におよんでまだためらう

この期におよんでまだためらう

「いや、聞こう!…いやとにかくテントに戻ってからだ…」
テントで聞いて衝撃を受ける飛雄馬。
「お前の球は軽い!滅法速いが、軽い…」

「俺の球が…軽い…?」

「俺の球が…軽い…?」


「この速くて軽い球ほど打たれるとよく飛ぶ球質はない、このままペナントレースに臨めば、お前はホームラン配給王になる!」
「も、もういい、伴!」
しかし体格ばかりは、いくら無理して大きくなろうとしても、どうしようもない…

さて、ここで、この「球質」という問題を考察してみよう。
物理学上、球を投げる人が球に与えられるのは「初速」「回転速度」「回転方向」だけだから、「投げる人の体重」は関係ない。
いわゆる「重い球」とは、初速が大きく回転速度が小さい球である。
初速も回転速度も大きいのは「キレのある球」←飛雄馬のはこれね
(ちなみに初速が小さいのは「遅い球」。実は大リーグボール3号は初速も回転速度も小さい、重い部類の球であり、バットをふわりとかわす軽さとは逆なのではないだろうか)
回転速度が小さいと反発力が小さくなる分、打った球が飛ばない。
また後方にできる空気の渦が打球にブレーキをかけ、やはり飛びにくくなる、という見解もある。
つまり飛雄馬は、「回転しない球」を目指せばよかったのだ。

…さて、頭を抱えた飛雄馬は泣き笑い(一徹の反応と同じ)。
「夜も寝ないで千本ノックに耐えたその終点が。この結末か!」
伴、飛雄馬を外に引きずりだし、まずは一発殴ってから一本背負い。

「やっぱりチビスケはよく飛ぶのう!」

「やっぱりチビスケはよく飛ぶのう!」


「ば、伴、何の真似だ!」
「チビスケは肝っ玉までちっこいわい!」
「くそう、俺の致命的な欠点をなぶりものにするとは許せん!」
飛雄馬かかっていくが、ひとたまりもないので、何を思ったか、雪玉をかためて転がし始める「伴、いくぞ!」
「よ、よせっ、助けてー…!」

「よ、よせっ、助けてー…!」


下敷きになった伴に飛雄馬馬乗りになり、「どうだまいったか!」
(意外とコタえてないじゃん…)
「星よ、よくやった! これぞ柔よく剛を制すだ!」
「おまえってやつは…!」
下山するふたり。
ご来光が二人を照らすのであった

ご来光が二人を照らすのであった

タイトルとURLをコピーしました