巴亮介の漫画(週刊ヤングマガジン連載2013年35号~2014年10号、2016年43号・44号掲載)を原作として、2016年11月12日に公開された映画。主演は小栗旬、監督は大友啓史。WOWOW開局25周年記念作品。雨の日にだけ現れ、残虐な猟奇殺人を続ける「カエル男」と、それを追う警視庁捜査一課の刑事・沢村久志を中心としたサスペンスホラー。
ミュージアムの原作
ミュージアムの原作のあらすじ
警察官・沢村久志は家庭を顧みなかったため妻・遥と息子・将太に家出された。
カエルのマスクを被り、レインコートを着て雨の日に殺人を行い、雨雲を追って去る殺人鬼「カエル男」は、自身をアーティストと称し、残忍な殺人を繰り返していたが、その被害者は全員「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判員制度による裁判員だった。息子を連れて家出した沢村の妻もその一人だった。
当初は、有罪判決を受け自殺した被告・大橋茂の親族による復讐かと思われたが、実は殺人を芸術と呼ぶ「カエル男」こそが真犯人で、自身の芸術を無関係の人物の犯行と決めつけた裁判員に激怒した報復であることに沢村は気づく。
魔の手は沢村の周辺にまで及び、後輩の西野警部補が沢村の目の前で屋上から突き落とされ、友人宅に身を寄せていた沢村の妻子も「カエル男」の手に落ちる。
沢村は雨の日でなければ行動できないのは「光線過敏症」だからではないかという仮説を立て、中学生の時に資産家の両親を猟奇殺人犯に殺された被害者遺族だった霧島早苗が、自らの手で両親をも「芸術」と呼ぶ殺人の犠牲にした犯人だと看破した。
霧島の家に乗り込んだ沢村は監禁され、「カエル男」霧島から3つのエンディングを示される。沢村と霧島を追っていた警察官が拳銃を向けるが、追いつめられた霧島は外へ。しかし外は快晴だったため顔が腫れ上がった霧島は意識を失った。
事件から1年、沢村は警察を辞め、カウンセリングを受けつつ妻子と共に静かに暮らしていた。霧島は未だに昏睡状態で、遥は取材で無実の人間を死に追いやったことを追及され答えられずに逃げ出してしまう。
ミュージアムの原作を読んだ人の感想
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映画ミュージアム
映画ミュージアムの予告映像
映画ミュージアムの感想
犯人、妻夫木聡だったのか!たしかに扱いがスターだった。
いかにもヤンマガ的なシリアルキラー物だが、猟奇犯行の荒唐無稽さに反する、何のオドロキもないストーリーで、(原作通りの)退屈な脚本。132分あるのだが、終盤の館内部のシーンなどを短くしてどうして110分ほどにできなかったのか。
犯行日が雨の日限定という設定だから照明は凝っていたし、尾野真千子にいつもの過剰な芝居をさせなかった演出は好感。それが途中で見やめなかった理由かな。
映画ミュージアムのキャスト
沢村遥 – 尾野真千子
西野純一 – 野村周平
菅原剛 – 丸山智己
石井 – 淵上泰史
風間 – 平原テツ
大西武志
山形 – 本田大輔
工藤 – 佐久間哲
田辺 – 野中隆光
沼田 – 小久保丈二
堀川 – 吉原光夫
高梨 – 増田修一朗
阿南健治
秋山佳代 – 田畑智子
橘幹絵 – 市川実日子
沢村将太 – 五十嵐陽向
今森由希 – 高橋ユウ
大橋茂 – 三浦英
瀬戸内綾子 – 滝沢涼子
小泉勤 – 山元隆弘
上原あけ美 – 佐藤聖羅
堤優一 – 田口巧輝
真矢恒彦 – 重松隆志
中田長治 – 内藤トモヤ
佐藤義彦 – 巴山祐樹
石野吉松 – 久松信美
小泉愛美 – 舞優
沢村久志の父 – 大森南朋
岡部利夫 – 伊武雅刀
関端浩三 – 松重豊
カエル男(霧島早苗) – 巴亮介『ミュージアム』(講談社「週刊ヤングマガジン」刊)
監督 – 大友啓史
脚本 – 髙橋泉、藤井清美、大友啓史
音楽 – 岩代太郎
選曲 – 石井和之
製作 – ミラード・エル・オゥクス、大村英治、井上肇、古川公平、下田淳行、牧田英之、荒波修、髙橋誠、江守徹
エグゼクティブプロデューサー – 小岩井宏悦、青木竹彦
プロデューサー – 下田淳行、下枝奨
撮影 – 山本英夫(J.S.C.)
Bキャメラ – 佐藤有
照明 – 小野晃
録音 – 益子宏明
美術 – 磯見俊裕
セットデザイナー – 将多
装飾 – 渡辺大智
衣裳デザイン・キャラクターデザイン – 澤田石和寛
ヘアメイクデザイン – ShinYa
特殊メイク・造形デザイン – 百武朋
編集 – 今井剛
VFXスーパーバイザー – 小坂一順
スーパーヴァイジングサウンドエディター – 勝俣まさとし
スクリプター – 生田透子
助監督 – 稲葉博文
制作担当 – 高瀬大樹
制作管理 – 鈴木嘉弘
ラインプロデューサー – 鎌田賢一
配給 – ワーナー・ブラザース映画
制作プロダクション – ツインズジャパン
製作 – 映画「ミュージアム」製作委員会(ワーナー・ブラザース映画、WOWOW、パルコ、トライストーン・エンタテイメント、講談社、ツインズジャパン、ニッポン放送、GYAO、KDDI、巖本金属)
映画ミュージアムを観た人の感想
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