黒川博行の小説(ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮がコンビを組む、疫病神シリーズの第4作)を原作として、2016年2月19日~3月18日の毎週金曜日21時-22時にBSスカパー!とスカパー!4K 統合で放送。北村一輝と濱田岳のW主演で、2015年の『破門』に続く第2弾。原作は『螻蛄』の後に『破門』が刊行されたが、映像化は逆順になった。また嶋田や森山の肩書きが原作とは異なる。第5話では、原作者の黒川博行が喫茶店のマスター役でカメオ出演した(ノンクレジット)。
螻蛄の原作
螻蛄の原作を読んだ人の感想
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「疫病神シリーズ」はいつもそうだが、黒川節炸裂、桑原と二宮の関西弁の掛け合いが、本人たちはいたって真剣であるのだが、漫才なのか落語なのか、メチャ笑えて(*^○^*)、気分転換に読むにはもってこいの小説だ。
小説あらすじなう -
「国境」には及ばないものの,やはり桑原・二宮のコンビはおもしろい。
今後もこの勢いと面白さでシリーズが続くことを祈りたい。
黒川博行さんのファンサイト -
相変わらず面白いですが、今回は絵巻物争奪という、遂に著者得意の古美術界へと、二宮と桑原が足を踏み込みましたな。複雑になりがちな相関する人間関係や因縁などが、これまでの作品と比べてわかりやすいと感じました。つまり、面白くて読みやすいということです。
第二級活字中毒者の遊読記
ドラマ 螻蛄
あらすじ
建設コンサルタントの二宮は、疫病神のヤクザ・桑原に、就教寺住職の木場から三千枚のスカーフを買い取るよう頼まれる。桑原の狙いはスカーフの絵柄にもなっている伝法宗慧教寺の宗派宝物の絵巻物「懐海聖人絵伝」上・中・下巻。まんまと木場から絵巻物の上巻を奪い取るが、なぜか生活安全課の刑事・美濃が介入し、絵巻物も偽物であることがわかる。桑原は新たな策を練って本物の絵巻物を入手し、二宮はこれでお役御免と安心するが、新宿の勢羽組のヤクザが送り込まれる。事務所に戻れなくなった二宮は桑原に同行し、絵巻物に一億円の値段をつけた画商・稗田に会いに東京へ行き、絵巻物とカネを巡る更なる争いに巻き込まれていく。
河内弁の応酬が楽しい(ドラマ 螻蛄の感想)
「 破門」の続編で、この後は作られていないのが残念である。河内弁を楽しむドラマで、 北村一輝は大阪出身だが、 濱田岳は東京の人。
朝海ひかるは宝塚スターで、本作の登場はキャリア上の異色だと思う。
キャスト
桑原保彦(二蝶会組員) – 北村一輝
二宮啓之(建設コンサルタント) – 濱田岳
渡辺悠紀(二宮の従妹) – 山下リオ
佐々木節夫(二蝶会組員) – 牧田哲也
木下研介(二蝶会組員) – 佐野和真
稗田涼子(棠嶺堂の美術商) – 朝海ひかる
美濃芳雄(夕陽丘署の刑事) – 橋本さとし
嶋田和夫(二蝶会組長) – 鶴見辰吾
スタッフ
原作 – 黒川博行『螻蛄』(新潮文庫・角川文庫)
脚本 – 酒井雅秋
音楽 – 末廣健一郎
監督 – 木村ひさし
助監督 – 瀧悠輔
アクションコーディネーター – 川本耕史
大阪弁監修 – 兼原良太郎、一川幸恵
大阪弁ブレーン – 吉井三奈子、益山貴司
大阪ロケ協力 – 大阪フィルム・カウンシル、堺フィルムオフィス、近鉄ロケーションサービス
VFX – エヌ・デザイン
VFXプロデューサー – 藤田卓也
VFXスーパーバイザー – 朝倉玲
4K編成 – 軽部岳大
4Kテクニカルアドバイザー – 今井豊
スタント&アクション – ユーデンフレームワークス
アクションコーディネーター – 川本耕史
アクション助手 – 渡辺大貴、坂手透浩
カースタント – 武士レーシング
操演 – テイクワン
技術協力 – 東通、タムコ、エヌ・エス・ティー、ナックイメージテクノロジー
美術協力 – アックス、東京美工
照明協力 – APEX
小道具 – 京阪商会
プロデューサー – 長谷川晴彦、清野正一郎、安田邦弘
アシスタントプロデューサー – 伊澤紀人
アソシエイトプロデューサー – 中村明美、関根健晴
企画協力 – KADOKAWA
企画 – 上田徹、渡部康弘、安藤親広
製作者 – 小牧次郎
制作協力 – ROBOT
製作著作 – スカパー!
ドラマ 螻蛄を観た人の感想
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原作小説に漂う危険な香りを巧みに映像化。ほの暗い新世界市場を抜けて、雨上がりの通天閣をバックに主人公のふたりが登場する『破門』オープニングから終始一貫、骨太のかっこよさが光る映像で視聴者を魅了します。
ドラマ「疫病神」シリーズの魅力を語る!(ciatre) -
今回は、とある宗教法人の宝物である絵巻を巡る金とスキャンダルに目をつけた“疫病神コンビ”が、大阪、京都、名古屋、東京を舞台に大暴れする。
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「僕のファンの方が、独自ランキングを作っておられて、かつて出演した『昼顔』より、今作のほうが断然イイって言ってくれる」
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