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ももさんと7人のパパゲーノ

伊藤沙莉(ももさんと7人のパパゲーノ) ドラマ
伊藤沙莉(ももさんと7人のパパゲーノ)
『ももさんと7人のパパゲーノ』は、NHK総合で、2022年8月20日の23時00分 – 23時59分に放送。全1回。主演は伊藤沙莉。

ももさんと7人のパパゲーノの感想

パパゲーノ(初めて知った言葉だ)がなぜか好んで使うらしい「もも」という名に伊藤沙莉を仮託したドキュメント風のドラマ。

「もも」という名前は、NHKが畝意するサイト「自殺と向き合う」に、日々寄せられる「死にたい」「生きるのがつらい」という投稿の中で、最も多く使われるニックネーム。

「7人」は、取材に基づくとされているが、なぜか占い師の池谷のぶえが「7人目」として含まれている。

人が月曜の朝につい漏らす「死にてぇ…」という呟きを真剣に捉え、「なぜ死んではイケナイのか?」と自問しながら生きる人たちがパパゲーノで、これはある種のダブルバインドだから、そのままでは統合失調を発症するおそれがあり、いつもヒタムキな伊藤の表情が危うさを感じさせる幕切れは、はたしてこれで大丈夫なのだろうかと思う(明らかに大丈夫ではない)。

ももさんと7人のパパゲーノ 見どころ

  1. 「パパゲーノ」というテーマの温かい描き方
    自殺や生きづらさという重いテーマを、悲壮感漂わせることなく、温かく、そして時にユーモアを交えながら描く。絶望の淵にいる人々が、オンラインという形で繋がり、お互いの存在が「生きる希望」となる様子が丁寧に描かれている。
  2. 伊藤沙莉の等身大の演技
    伊藤沙莉が、生きづらさを抱えながらも持ち前の明るさと人間味で、他のパパゲーノたちと心を通わせていく主人公・ももを演じる。彼女の表情や声のトーンから、ももの心の揺れ動きがひしひしと伝わってくる。
  3. 個性豊かな「7人のパパゲーノ」たち
    ももと共に会に参加する7人のパパゲーノたちには、奥田瑛二、野間口徹、柄本佑、長見玲亜、渡辺大知、そして主題歌も担当した中村中といった個性的な俳優陣が名を連ねる。それぞれが抱える悩みや背景が、現代社会の多様な「生きづらさ」を象徴している。
  4. オンラインコミュニティの現代的意義
    オンラインでの繋がりの重要性が増した現代において、インターネット上のコミュニティが、いかに人々の心の支えとなり得るか、という点も描かれている。直接会わずとも、心を通わせ、互いを支え合う新しい形の人間関係を示唆している。
  5. 希望を見出すメッセージ
    絶望の中で光を見つけ、一歩踏み出す勇気を与えてくれるような、温かいメッセージが込められている。このドラマは、生きづらさを感じている人だけでなく、全ての人に「生きる」ことの尊さや、繋がりを持つことの大切さを教える。

ももさんと7人のパパゲーノ あらすじ

藤原もも(伊藤沙莉)は、過去に自殺未遂を経験し、現在は生きづらさを感じながらも、必死で前を向こうとしている女性。彼女は、ふとしたきっかけで「パパゲーノの会」というオンラインコミュニティの存在を知る。そこには、様々な理由で「死にたい」という気持ちを抱えながらも、どうにか「生きていきたい」と願う、年齢も境遇も異なる7人の「パパゲーノ」(モーツァルトのオペラ『魔笛』に登場する、死にたいと願う鳥刺しパパゲーノに由来)たちが集っていた。彼らはオンライン上で顔を合わせ、互いの悩みや心情を共有し、時にぶつかり、時に励まし合いながら、それぞれの「生きる意味」を見つけようと模索していた。

ももさんと7人のパパゲーノを観るには?

ももさんと7人のパパゲーノ キャスト

主要人物
 もも〈25〉 – 伊藤沙莉
7人のパパゲーノ
 玲(れい) – 山崎紘菜
 雄太(ゆうた) – 染谷将太
 越智芽衣子(おち めいこ) – 中島セナ
 おむすび – 平原テツ
 りょうぱぱ – 野間口徹
 山口(やまぐち) – 浅野和之
 津田(つだ) – 池谷のぶえ

ももの関係者
 中原(なかはら) – 橋本淳
 裕子(ゆうこ) – 堀内敬子

ももさんと7人のパパゲーノ スタッフ

作 – 加藤拓也
音楽 – 田中文久
ナレーター – 古舘寛治
演出 – 後藤怜亜
制作統括 – 渡辺由裕、尾崎裕和
プロデューサー – 倉崎憲
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