台湾キャンプに参加した飛雄馬は金田投手に変化球の伝授を請い、「日本人独自の魔球を創れ」と一喝される。自らの暴投に魔球へのヒントを見出した飛雄馬の「大リーグボール」開発に向けた挑戦が幕を開けた。
跛行しつつ帰国する金田を駅まで送る飛雄馬。
別れ際に金田がくれたのは“巨人殺し”のデータ。・
「新しい変化球に死力を尽くします!」と誓う飛雄馬の姿に、
「星よ、かわいいやっちゃ…」
と見つめる金田であった。
歩きながらデータに目を通すと、“巨人殺し”のデータは王と才所選手の体力比較である。

才所俊郎というのは、1965年のドラフトで5位指名で巨人に入団した外野手(らしい)。→Wikipedia
どうしてこの人と王を比べるのか、今となってはよくわからない。
金田のデータによると、体重、垂直跳び、握力、とにかくすべてにおいて王が劣っているのである。
次の日の練習――
飛雄馬は王と才所の打撃練習を見比べ、やっぱり王のほうが長打力があると思い、このデータは合ってるんですかと王に見せてみる。
野球はタイミングだ、技術だ、一本足打法を生んだ研究心だ!
と王。

うれし涙を流しながら白線を引く飛雄馬

ムッ、星のやつどこまで線を引くつもりだ…
紅白戦が始まり、飛雄馬は白組の先発投手である。
1 高田 黒江
2 土井 滝
3 柴田 森永
4 長嶋 王
5 森 相羽
6 国松 才所
7 末次 山下
8 千田 土屋
9 宮田 星
星、調子よく高田、土井を打ち取り、次は昨日大暴投して怒られた柴田。
なんとかバントするが、ピッチャーフライになってしまう。

柴田「もっと手前に落ちるはずだったのに…」

アッ!とショックを受ける星
だがそのあとは快調、7回表で外し球を長嶋に二塁打とられた以外はすべて抑える。

「あかん、球が見えへん」とぼやく最後の打者高田を、何がなんでもこれで死んでいただく!と打ち取る。
これで「俺は速球でもいける!」と思ってしまった飛雄馬、
「花形や左門にも速球でいけるのでは!」
と胴上げされつつ、それでもやはり不安をぬぐいきれないのだった。
歯噛みをするのは、出番のなかった速水である。

「あの夕焼けを浴びる星が、わしには血まみれに見える…」
帰国した飛雄馬に、テレビ出演中の花形と左門から「今の君はバッティング投手、メッタ打ちにする」と衝撃の宣告。金田も進歩のない飛雄馬に呆れ、一徹は静かに息子の敗北を予感。欠点から目を逸らす飛雄馬だった。(第68話|おそるべき予言)


