映画1990年代の映画1998年の映画

黒猫・白猫

4.5
ブランカ・カディク(黒猫・白猫) 映画
ブランカ・カディク(黒猫・白猫)
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『黒猫・白猫』(原題: Black Cat, White Cat / Црна мачка, бели мачор; Crna mačka, beli mačor)は、エミール・クストリッツァの1998年の映画。セルビアのロマンティック・ブラックコメディ。日本公開は1999年8月。130分。
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『黒猫・白猫』ってどんな映画?

ドナウ川のほとりを舞台に、嘘と騙し合い、ドタバタの強制結婚、そして死んだはずのじいちゃんたちの奇跡の復活劇が猛烈なテンポで炸裂する。旧ユーゴスラビアの鬼才エミール・クストリッツァ監督が、盟友ゴラン・ミヒッチとともに紡いだ狂騒曲で、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝いた、エネルギーと生命力が爆発する至高のロマンティックコメディ映画。

ドナウ川のほとりで暮らす小悪党のマト・スリ(ダニル・クラニ)は、一獲千金を狙って燃料列車の手配を目論むが、資金が足りない。そこで街の老ボスであるグルガ・ピティッチ(ヤシャール・デスタニ)から金を騙し取るものの、成金マフィアのダダン・カランボロ(フロリアン・アイディニ)と、ダダンの妹で超小柄なアフロディタ(サリヤ・イブラヒモヴァ)を結婚させるよう脅迫されてしまう。

見どころは、愛のない強制結婚をぶち壊そうとする若者たちの焦燥と、予測不能なハプニングが連続するスリリングな狂騒。ザーレにはすでに相思相愛の恋人・ザーリェ(ブランカ・カティッチ)がおり、二人は駆け落ちを計画。一方、結婚を嫌がるアフロディタも式の最中に隙を見て逃亡を図る。この花嫁逃走劇によって、ダダンやマトら大人たちは大混乱に陥り、ドナウ川を巻き込んだ大追跡が幕を開ける。
さらに物語は、ザーレの愛すべき祖父ザヴィエが突然大往生を遂げたことで狂気が加速。ダダンたちは結婚式を強行するために遺体を冷暗所に隠し、嘘で塗り固めた祝宴を続けようとする。しかし、そんな大人たちのエゴをあざ笑うかのように、2匹の黒猫と白猫が見つめる中で、お調子者のじいちゃんたちが巻き起こす「ありえない奇跡」が、すべての企みを斜め上へとひっくり返していく。

冷酷な現実や不条理な運命に縛られて生きるか、それとも五臓六腑を震わせて愛と自由を掴み取るか。泥まみれになりながらも、登場人物たちが人生を謳歌するために下す最後のハッピーな選択。ブラスバンドの爆音と動物たちの野生が混ざり合い、人間の力強い「生」のきらめきを全編から解き放つ、最高峰のノンストップ・サスペンスフルコメディだ。

あらすじ

ユーゴスラヴィア、ドナウのほとり。博打や儲け話に乗っては失敗し、父親ザーリェ(ザビット・メフメトフスキー)にも見限られたマトゥコ(バイラム・セヴェルジャン)は、新興ヤクザ・ダダン(スルジャン・トドロヴィッチ)に貨物列車強奪計画を持ちかける。しかし計画は失敗、息子のザーレ(フロリアン・アイディーニ)をダダンの妹アフロディタ(サリア・イブライモヴァ)と結婚させることに。ところがザーレは出会った娘イダ(ブランカ・カティク)と恋仲になっていた。結婚式当日、ザーリェは孫息子の結婚を憂いて死んでしまうが、ザーレは花嫁アフロディタをそそのかして式を脱出させる。式は大混乱、参列者総出で捜索するが、逃げるアフロディタは道中、ノッポの男に助けられ、運命を感じてその場で結婚を約束。実はこの男の祖父はジプシー世界を牛耳る“ゴッドファーザー”だった。ダダンはかつて彼の見習だったので、ふたりの仲に口出しできない。“ゴッドファーザー”はザーリェとも旧知の仲であり、晴れて二組のカップルが誕生。死んだはずのザーリェも生き返り、孫のザーレにヘソクリを託してふたりを祝福し、ダダンはザーレの仕掛けで便所の中に落ちてしまう。

キャスト

バイラム・セヴェルジャン – ならず者マトゥコ
スルジャン・トドロヴィッチ – ヤクザのダダン
フロリアン・アイディーニ – マトゥコの息子ザーレ
サリア・イブライモヴァ – ダダンの妹アフロディタ
ブランカ・カティク – ザーレの恋人

黒猫・白猫の感想

ドナウのほとり、黒猫と白猫だけではなく、何百羽ものガチョウ、豚や山羊の群れなど、おびただしい数の動物が文字通り渦巻く中で、おそろしく顔の濃い役者たちがストーリーを運ぶ。簡単に言うとヤクザ映画的なプロットなのだが、そこにも容赦なく動物が乱入する、という一体どうやって撮ったのかと思わざるを得ない画面が延々と続く。

絶えることのない音楽は結婚式の狂騒の中でいっそう高まり、ついにエンディングへ。これはもう、めくるめく幸福以外の何ものでもない。

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黒猫・白猫を観るには?

黒猫・白猫 スタッフ

監督 – エミール・クストリッツァ
脚本 – ゴルタン・ミヒッチ
製作 – カール・バウムガルトナー
製作総指揮 マクサ・チャトヴィッチ
編集 – スヴェトリク・ミカザイッチ
衣裳 – ネボイシャ・リパノヴィッチ
撮影 – ティエリー・アルボガスト
音楽 – ネレ・カライリチ、ヴォイスラフ・アラリカ、デーシャン・スパラヴァロ
美術 – ミレンコ・イェレミッチ
録音 – ネナド・ヴカディノヴィッチ
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