エルピディア・カリロ(Elpidia Carrillo、1961年8月16日 – )は、メキシコの女優。ミチョアカン州Parácuaro出身。
日本では『プレデター』(1987年)の野性的なかわい子ちゃんというイメージだが(このとき16歳)、この前年にオリバー・ストーンの『サルバドル/遥かなる日々』(1986年)という映画で、マリアという重要な役を演じている。
『サルバドル/遥かなる日々』はリチャード・ボイルというアメリカ人フォト・ジャーナリストがエルサルバドル内戦を取材した体験を描いたものだが、エルピディア演じるマリアは、混乱の中でも家族を守りながら慎ましく働いている役で、政府軍に弟を惨殺されてしまう。マリアは恋人リチャード・ボイルに真実を追うよう懇願するのである。
その後、ロドリゴ・ガルシア監督のオムニバス映画『美しい人』(2005年)では、群刑務所の女囚サンドラ(模範囚になりたいがために他の囚人を密告しようとする)を演じた。この映画は9人の女を描くもので、各話はすべてワンカットの長回し撮影である。
その他、スタニスワフ・レム原作の「ソラリス」などにも出演している(タルコフスキーのではなく、2002年のスティーヴン・ソダーバーグ版のほう)。2023年には、「DCコミックス」の『ブルー・ビートル』の実写映画(『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの第14作目)にも出演している(日本では劇場未公開だがPrimeVideoで観ることができる)。
