NHK総合テレビの「土曜ドラマ」枠で2018年10月20日・27日の21時~21時49分に放送(全2回)。大手新聞社からネットメディアに出向中の女性記者が、SNSへの1つの投稿をきっかけに飛び交うフェイクニュースの真相を追求し奮闘する姿を描く。野木亜紀子作によるオリジナル作品で、野木は本作がNHKドラマ初執筆。主演の北川景子も本作がドラマ初主演。
フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話のあらすじ
大手新聞社「東日本新聞社」からネットメディア「イーストポスト」に出向中の女性記者・東雲樹は、編集長の宇佐美寛治に命じられてインスタントうどんへの青虫混入事件について取材を開始する。1人の男の真偽不明なSNSへの青虫混入の投稿を発端とした事件はしだいに企業間の紛争にまで拡大し、取材する樹自身にまで矛先が及ぶ中で、樹は記者としてフェイクニュース騒動に立ち向かいながら真実を追求していく。
大量のモチーフをテーマに系統づける鮮やかな脚本(フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話の感想)
タイトルコールよりも先にクレジットを出し、やたらとハードルを上げて 野木亜希子がNHKに初登場。見る側も思わず気合いが入り、早い展開が心地良い。大量のモチーフをちゃんとテーマに系統づけ、48分前後編にぶち込んでみせる野木亜希子の鮮やかな脚本に、人はもっと驚くべきであろう。対照的に「 けもなれ」は意図的に展開を抑えている。
美人すぎる 北川景子も良いキャスト。連ドラでやってほしかったなあ。
フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話のキャスト
主要人物
東雲樹(女性記者) – 北川景子
猿滑昇太(「八ツ峰製菓」社員) – 光石研
西剛(「東日本新聞社」社会部記者) – 永山絢斗
網島史人(「イーストポスト」記者) – 矢本悠馬
猿滑里留(猿滑の息子) – 金子大地
宇佐美寛治(「イーストポスト」編集長) – 新井浩文
八ツ峰航平(「八ツ峰製菓」社長) – 岩松了
最上圭一(川浜県知事選挙に立候補中の元経産省官僚) – 杉本哲太
その他
猿滑睦子(猿滑の妻) – 池津祥子
長久保勝(「八ツ峰製菓」開発部) – 吉田ウーロン太
五十嵐雅子(「八ツ峰製菓」従業員) – 小林きな子
和田心菜(主婦) – 筧美和子
神崎慎平(まとめサイト管理人) – 坂口涼太郎
春田(「鶴亀屋食品」工場バイト) – 駒木根隆介
松村慶次(「テイショーフーズ」広報部長) – 神保悟志
沖田忠信(「鶴亀屋食品」工場長) – おかやまはじめ
真島健(「鶴亀屋食品」従業員) – 水野智則
アイン(「鶴亀屋食品」従業員) – ブンシリ
辻本(コンビニ店員) – 山口森広
清水功(最上の選挙スタッフ) – 安井順平
福田幸三(川浜県現職知事) – 三田村賢二
福田の運転手 – 遠山俊也
中山秀樹(「東日本新聞社」社会部) – 神尾佑
鮫島遊(広告代理店「SURF and FINE」責任者) – 永岡佑
フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話のスタッフ
作 – 野木亜紀子
音楽 – 牛尾憲輔
制作統括 – 土屋勝裕
プロデューサー – 北野拓
演出 – 堀切園健太郎(前編、後編)、 佐々木善春(後編)
制作著作 – NHK
ギャラクシー賞 2018年10月度 月間賞、第56回(2018年度)テレビ部門 奨励賞
フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話を観る
フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話を観た人の感想
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若干、脚本的に台詞過多の部分や、演出的にシーン展開の目まぐるしさや北川景子さんのアップの乱用は気になる。しかし、描いている内容は今風で興味深いし、実際にいろんなネタが描かれて面白味もあった。
ディレクターの目線blog -
「ネットが怖いのではなく、取り扱う人間の問題なのだ」
ドラマ『フェイクニュース』が描くフェイクニュースが生まれる本当の理由(大山くまお – 介護ポストセブン) -
北川景子さんが演じたような正義感の強い、きちんと裏ドリをするジャーナリストは大事だと考えている。そのようなジャーナリストが発信する善意の情報は、もっと拡散されてしかるべきだと思う。
NHK「フェイクニュース」に想う、善意の情報操作の有効性 : ドラマが提起する問題点と自分なりの解釈(DIGIDAY)
その他
フェイクニュース倉庫(のぎといういきもの ≒ 野木亜紀子)