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アストリッドとラファエル 文書係の事件

Sara Mortensen(Astrid et Raphaëlle) ドラマ
Sara Mortensen(Astrid et Raphaëlle)
アストリッドとラファエル 文書係の事件は、フランス2で放送されているテレビドラマ。原題はAstrid et Raphaëlle、英語圏では”Bright Minds”のタイトルで放送。2019年4月にパイロット版が放送されたのち、2020年3月から4月に第1シーズン、2021年5月から6月に第2シーズン、2022年8月から9月に第3シーズン、2023年5月から6月に第4シーズンが放送された。
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なんてキュートなのか(アストリッドとラファエル 文書係の事件の感想)

「アメリ」のオドレイ・トトゥもほぼ自閉症として描かれていたことを思い出したのだが、彼の国では自閉症(本作はアスペルガーでサヴァン)はなぜこんなにもキュートなのか。

もっともサラモーテンセンはフランス系ノルウェー人。左目の視力がほとんどないらしいがアクションもこなすらしい。アストリッド役の演技は細かくて知的。

「土曜スタジオパーク」でアストリッドの声を吹き替えている貫地谷しほりの収録裏話まで見てしまったのだが、おかげでアストリッドの細かい演技を見るのがすっかり楽しみになった。

待望のシーズン4放映にワクワクが止まらない。しかもシリーズ5も撮影中とのこと。1話目を見てあらためて思ったが、このドラマは、犯罪捜査の描写が占める割合が、二人のプライベート描写と同じくらいか、むしろ少ないくらいというのがポイント。そのため、犯罪は冒頭に間髪入れずにすぐ起こり、ずぐに二人が出動という流れだが、ちゃんとミスリーディングもあり、最終的にはきちんとミステリの仕掛けで終わる。たいへん洒落ており、なかなか真似できない手際である。
この初話では、さらに新キャラ(ソフィナ・ヤムナ)の合流まで盛り込まれた。

それにしてもアストリッド(サラ・モーテンセン)のキスがキュートすぎて死ぬ。

アストリッドとラファエル 文書係の事件 みどころ

独創的なキャラクター設定と、緻密な謎解き、そして温かい人間ドラマが最大の魅力のドラマシリーズ。

  1. 異色の最強バディ、アストリッドとラファエル
    アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン)は犯罪資料局の文書係。自閉症スペクトラムを抱え、極度の記憶力とパターン認識能力を持ち、膨大な犯罪資料を瞬時に整理し、複雑な事件の関連性を見抜く。しかし人とのコミュニケーションは苦手で、特定のルーティンや感覚過敏といった特性がある。彼女の持つ独自の視点が、事件解決の鍵となる。ラファエル・コスト(ローラ・ドゥーニャス)は殺人課の警視。情熱的で直感的、そしてやや破天荒な性格で、捜査では時に強引な手法も用いる。アストリッドの自閉症の特性を理解し、彼女の能力を最大限に引き出そうと努める、良き理解者であり友人。この対照的な二人が、互いの弱点を補い合い、強みを活かしながら難事件に挑む姿が最大の魅力。
  2. 緻密な謎解きと本格ミステリー
    各エピソードで描かれるのは、一見不可解で論理的な説明が難しい事件ばかり。しかしアストリッドの膨大な知識と推理力、そしてラファエルの現場での行動力と直感が組み合わさることで、まるでパズルを解くように事件の真相が明らかになっていく。本格ミステリーとしての面白さがある。
  3. 自閉症への深い理解と優しい視点
    アストリッドの自閉症の特性が、単なる「設定」としてではなく、彼女の個性や能力、そして生きづらさとして、非常に丁寧に、そして尊重する視点で描かれている。感覚過敏やコミュニケーションの難しさ、ルーティンへのこだわりなどが、物語の中で自然に描かれる。アストリッドを支える周囲の人々の温かさもこのドラマの魅力。
  4. ユーモアと感動のバランス
    ミステリーでありながらも、アストリッドとラファエルの個性的なやり取りや、アストリッドの独特な思考が、随所にユーモラス。事件の背景にある人間ドラマや、登場人物たちの心の交流が感動を与えることも。サスペンス、コメディ、ヒューマンドラマのバランスが絶妙。
  5. フランスらしい洗練された雰囲気
    パリを舞台にした美しい映像、洗練された雰囲気も魅力の一つ。事件の舞台となる場所や、街の風景が、作品のムードを高める。

トリビア・撮影裏話など

  • サラ・モーテンセンは役作りのために自閉症スペクトラムを持つ人々やその専門家と綿密に時間を過ごし、深く理解を深めた。「アストリッドは私たちが持っている多くの先入観を打ち破ってくれる」と語っており、役への深い敬意と熱意が感じられる
  • 制作にあたっては、自閉症の専門家が監修として参加しており、アストリッドの行動や思考、コミュニケーションの描写にリアリティと正確性を持たせている
  • アストリッドの感覚過敏を表現するため、撮影現場では、特定の音や光に配慮した工夫がされている。アストリッドのルーティンや独特な動きは、サラ・モーテンセン自身が役柄に合わせた表現を模索しながら作り上げていった
  • フランス国内だけでなく、世界中で高い人気を誇る。イギリス、ドイツ、日本など、様々な国で放送され、異色のバディものとして高い評価を得ている
  • 2019年のパイロット版から始まり、現在もシリーズが継続。エピソードを重ねるごとに、アストリッドとラファエルの絆が深まり、登場人物たちの背景がより深く描かれている
  • NHKでの放送をきっかけに、日本でも幅広い層から支持されている。ミステリー好きだけでなく、人間ドラマやキャラクターの魅力を重視する層にも響き、ファンアートや考察なども盛んに行われている

アストリッドとラファエル 文書係の事件 あらすじ

パリ警視庁の警視ラファエルは、とある事件に関して犯罪資料局に資料請求したことで、局の文書係アストリッドと出会う。アストリッドは自閉症であり、対人関係に困難を抱えていたが、犯罪学の知識に基づいた推理に卓越した資質を見せたため、ラファエルは犯罪学者として捜査協力を依頼する。正反対の2人だったが、バディとして様々な事件の捜査にあたるうちに、徐々にお互いを理解し信頼し合い、無二の親友となっていく。

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アストリッドとラファエル 文書係の事件 キャスト

アストリッド・ニールセン – サラ・モーテンセン(Sara Mortensen) / 日本語吹替 – 貫地谷しほり
ラファエル・コスト – ローラ・ドヴェール / 日本語吹替 – 林真里花
■ラファエルの関係者
ニコラ・ペラン – ベノワ・ミシェル
アルチュール・アンギャン(第1–3シーズン) – メレディン・ヤクビ
カール・バシェール – ジャン=ルイ・ギャルソン(パイロット版 – ダニエル・ロベ)
テオ・コスト=ルジェ – ティミ=ジョイ・マルボー
フィリップ・コスト – ミシェル・ボンポワ
■警察関係者
アンリ・フルニエ – ウスキ・キアル
ジュリアン・フレデリック – ブルース・テソール
マティアス・フォレスト(第2シーズン) – ユベール・ドゥラットル
アンヌ・ラングレ(第3-4シーズン) – ヴァレリー・カプリスキー
ノラ・マンスール(第4シーズン) – ソフィア・ヤムナ
■アストリッドの関係者
アラン・ガイヤール – ジョフロワ・チボー
アンギュス・ニールセン – アリオシャ・イトビッチ
マチルド・ニールセン – エリザベス・モーテンセン
ウイリアム・トマ – ジャン=ベノワ・スーリエ
ポール・トマ – ユゴ・オリオ
ベレジン28(カミーユ・ベレジン) – エレア・フォルシェ
アピュ・タナカ – ニシダ・アキヒロ
テツオ・タナカ(第2-4シーズン) – ケンゴ・サイトウ (斎藤研吾)
ニルス・ラングレ(第4シーズン) – アンディ・ジュディオ
■「社会力向上クラブ」のメンバー
マックス – クレモン・ラグワール
アリス – リジー・ブリン
ベノワ – クレモン・ラングレ

アストリッドとラファエル 文書係の事件 スタッフ

脚本:アレクサンドル・ド・セガン、ローラン・ブルタン、ドゥニ・アラメルスリ
監督:エルサ・ベネット、イポリット・ダール、フレデリック・ベルトゥ
音楽:エルワン・ケルモルヴァン
制作:LA Productions、フランス・テレビジョン、Be-Films、RTBF

『アストリッドとラファエル 文書係の事件簿』は、知的な謎解きと温かい人間ドラマが融合した、心に響くミステリーシリーズです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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