『ブレージングサドル』ってどんな映画?
人種差別が色濃く残る西部の町を舞台に、初の黒人保安官とアル中の元早撃ちガンマンが、悪徳政治家たちの陰謀に立ち向かう。コメディ界の巨匠メル・ブルックスによる、パロディと風刺が満載のウエスタン・コメディ。
鉄道建設予定地にある平和な町ロック・リッジ。悪徳司法長官のヘドリー・ラマー(ハーヴェイ・コーマン)は、住民を追い出して土地を乗っ取るため、町を混乱に陥れようと計画する。そこでラマーは、わざと住民が嫌がる黒人のバート(クリーヴォン・リトル)を新保安官に任命する。町中から冷遇されるバートだったが、監獄で出会った元凄腕ガンマンのジム(ジーン・ワイルダー)と意気投合し、相棒として町を守るために立ち上がる。
見どころは、人種偏見を笑い飛ばすバートの機転と、ジムとの絶妙なコンビネーション。町の住人たちが偏見を捨てて協力し合うなか、ブルックス自身が演じる州知事や親友のチャーリー(チャールズ・マクレガー)、執行人のボリス(ロバート・リッジリー)らの動向が絡む。さらに後半、映画監督のバディ(ドム・デルイーズ)らが関わる撮影スタジオへと舞台が飛び出す破天荒な展開へ突入していく。
町の危機を救うための選択と、映画の枠組みさえも飛び越える策略。西部の伝統的なお約束を破壊しながら、差別や偏見をユーモアで痛快に風刺したコメディ映画の傑作。
あらすじ
1874年、悪徳知事補佐のラマーは、保守的な白人の町ロックリッジの土地を買い叩くため、住民を追い出そうと画策。嫌がらせとして、絞首刑寸前だった黒人労働者のバートを新保安官に任命する。住民たちは猛反発するが、バートはアル中の元天才ガンマン「ウェイコ・キッド」ことジムと相棒になり、町に居座る。ラマーが送り込む怪力男モンゴや、色仕掛けの歌姫リリといった刺客たちを、バートはその機転と魅力で次々と味方に変え、頑迷だった住民たちの信頼をも勝ち取っていく。
追い詰められたラマーは西部中の悪党を集めた大部隊で町を襲撃しようとし、住民たちは恐怖に陥るが、バートとジムの説得により一丸となって立ち向かうことを決意。そして迎えた一大決戦は、突如として映画の「第四の壁」を突き破り、隣のオープンセットや撮影スタジオの敷地外までをも巻き込んだ、映画史に残るシュールで破天荒な大乱闘へと発展していく。
キャスト
ジム(「ウェイコ・キッド」) – ジーン・ワイルダー
ヘドリー・ラマー – ハーヴェイ・コーマン
リリ・フォン・シュタップ – マデリーン・カーン
タガート – スリム・ピケンズ
レ・ペトメイン州知事 / 先住民の首長 – メル・ブルックス(二役)
ライル'(タガートの一味) – バートン・ギリアム。
モンゴ(同) – アレックス・カラス
オルソン・ジョンソン – デヴィッド・ハドルストン
ハワード・ジョンソン – ジョン・ヒラーマン
ヴァン・ジョンソン – ジョージ・ファース
ギャビー・ジョンソン – ジャック・スターレット
ジョンソン牧師 – リアム・ダン
ハリエット・ジョンソン – キャロル・アーサー
チャーリー( – チャールズ・マクレガー
ボリス(絞首刑執行人) – ロバート・リッジリー
バディ・ビザール – ドム・デルイーズ
ハリウッドの失われたドタバタ感覚。
目がイッちゃってるトンデモ知事をメル・ブルックスが演じている。
74年の映画だが、まあ言ってみれば、往年のクレージーキャッツやドリフの映画のようなものだと思えばいい。字幕では伝わらないギャグ多数。…と、いきなり最後にドンデンがあってびっくり。このドタバタ感覚は70年代風味だろうか。悪役のハーヴェイ・コーマンは、「私の目的はアカデミー助演男優賞を獲ることだ!」などと途中で叫ぶ。
メル・ブルックスという人は、日本では人気がないのだが、じつはリンチやクローネンバーグを発掘したプロデューサーでもある(監督デビュー作『プロデューサーズ』がリメイクされたのは記憶に新しい)。
『ブレージングサドル』を観るには?
『ブレージングサドル』作品情報
脚本 – メル・ブルックス、ノーマン・スタインバーグ、アンドリュー・バーグマン、リチャード・プライヤー、アラン・ユーガー
製作 – マイケル・ハーツバーグ
音楽 – ジョン・モリス
撮影 – ジョセフ・バイロック
編集 – ダンフォード・グリーン
ジョン・C・ハワード
製作会社 – クロスボウ・プロダクションズ
配給 – ワーナー・ブラザース
公開 – アメリカ:1974年2月7日、日本:1976年2月28日
上映時間 – 93分




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