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曲がり角の彼女の感想
90年代にデビューした稲森いずみがドラマのヒロインになったのは、しかし2002年以降のことで、そのときすでに30歳だった(ドラマ初主演は1998年の「ハッピーマニア」で、共演したのが同年代の藤原紀香だった。先日の「眠れぬ真珠」(2017)を見るに、やはり藤原よりも稲森の方が歳のとり方に恵まれている)。
2008年頃までテレビを見なかった私が稲森に注目し始めたのは、じつに2012年の「クレオパトラな女たち」である。今季(2017)の「刑事ゆがみ」に出ていた稲森は45歳ということになるのだが、何を言いたいかというと、稲森いずみは30代以降、ひそかに、ドラマにおけるある種のミューズであり続けているのではないかと思ったのである。その意味で、33歳の稲森いずみを見られる本作(2005)は興味深い。
ガードルとTバックで迷う33歳のホテルウーマンという、時代の気分に寄り添っていたのだろう脚本は後藤法子。エピソードの選び方もつなぎ方も、うまいものである。
曲がり角の彼女のあらすじ
主人公、大島千春(稲森いずみ)は大手ホテル企画営業部に勤めるキャリアウーマン。不倫相手の堀内正光(伊原剛志)と別れきれない33歳独身。最近、職場の25歳の後輩三原なつみ(釈由美子)との若さの差が気になり出してきた。オーナーの息子・副社長の甲本一樹(要潤)の副社長就任パーティーは千春が仕切る予定だったが、トラブルで遅れることに。「私が行かなきゃ大変」と息せき切ってホテルに向かうも、なつみが代役を務めパーティーは滞りなく進行しており、副社長の甲本一樹に「君がいなくても影響なかった」と嫌味を言われ腹を立てる。いつの間にやら三十路を過ぎ、結婚できる相手はいない・酒量は増える・肌はやつれると崖っぷちの千春は、「幸せになるためのルール」を書き込むのだった。
曲がり角の彼女 見どころ
- 稲森いずみ×釈由美子の“世代&キャラ対比バトル”
後輩・なつみ(釈由美子=当時25歳)は、魅力的でスマート、恋にも積極的。千春は内心負けず嫌いながら素直になれず、二人の“年齢と価値観による火花散る関係性”がドラマの見どころ。 - 「恋」「不倫」「年下」「妊娠」など多角ジャーニー
不倫相手との別れに悩む、アメリカ帰りの副社長に惹かれる、少年への“年下恋”に迷う、「妊娠かも?」という不安に直面する。こうした多様なテーマが“曲がり角”に立つ女性としてリアルに描かれる。 - 友情&人生相談相手・同期の存在感
青木さやか演じる同期のえり子や、職場の先輩・一条杏子(川島なお美)など、千春を支える女性たちが多数登場。彼女たちとの掛け合いは、仕事・結婚・人生について、軽妙ながらも心に響く“リアルな会話劇”。 - 後藤法子脚本&豪華演出スタッフ
『ハッピーマニア』『29歳のクリスマス』など女性視点ドラマを得意とする後藤法子脚本が、「共感・笑い・切なさ」をバランスよく描く。主題歌 shela「Dear my friends」、挿入歌 SunSet Swish「明日、笑えるように」がドラマを彩り、ヴァイオリン演出も感情に寄り添っている。 - 好視聴率で示した共感性
平均視聴率14.5%(関東)を記録し、働く女性世代を中心に高評価を獲得。軽やかさだけでなく、共感とリアル感を持った作品として記憶されている。
曲がり角の彼女 あらすじ
大島千春(稲森いずみ)は東京の大手ホテルの企画営業部に勤める仕事がバリバリ出来るキャリアウーマン。不倫相手の堀内正光(伊原剛志)と別れきれない33歳独身。最近、職場の後輩で色気たっぷり25歳の三原なつみ(釈由美子)との若さの差が気になり出してきた。オーナーの息子・副社長の甲本一樹(要潤)の副社長就任パーティーは千春が仕切る予定だったが、トラブルで遅れることに。「私が行かなきゃ大変」と息せき切ってホテルに向かうも、なつみが代役を務めパーティーは滞りなく進行していた。そして、そこに現れた副社長の甲本一樹に「君がいなくても全く影響なかったみたいだけど」と嫌味を言われ腹を立てる。
いつの間にやら三十路を過ぎ、結婚できる相手はいない・酒量は増える・肌はやつれると崖っぷちになっている。そして千春は「幸せになるためのルール」を書き込むのであった。
曲がり角の彼女を観るには?
曲がり角の彼女のキャスト
三原なつみ – 釈由美子
甲本一樹 – 要潤
山岸→島村えり子 – 青木さやか
甲本椿 – 石川亜沙美
三宅修二 – 金子貴俊
真鍋健蔵 – 佐戸井けん太
一条杏子 – 川島なお美
一条江陸 – 吉川史樹
堀内正光 – 伊原剛志
堀内夕子 – 三浦理恵子
谷村誠 – 高知東生
谷村アキ – 湖田翔子
曲がり角の彼女のスタッフ
演出: 新城毅彦ほか
プロデューサー: 吉條英希(関西テレビ)・安藤和久(関西テレビ)・遠田孝一(MMJ)
音楽: 大島ミチル
主題歌: 「Dear my friends」shela
挿入歌: 「明日、笑えるように」SunSet Swish
オープニング: 「陽だまりに想う」高嶋ちさ子
協力: シェラトン都ホテル東京
制作: 関西テレビ・MMJ
『曲がり角の彼女』は、当時の20〜30代女性に寄り添いながら、軽快でありつつ心に響くドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。