卍(1964年)は、1964年公開の増村保造監督、若尾文子・岸田今日子主演の映画。
谷崎原作の映画化としては、ほかに横山博人監督、樋口可南子・高瀬春奈主演のもの(1983年2月12日公開)服部光則監督、坂上香織・真弓倫子主演(1998年3月6日公開)のもの、井口昇監督、秋桜子・不二子の主演のもの(2006年3月25日公開)、”井土紀州監督、新藤まなみ・小原徳子主演(2023年9月9日公開)のものがある。
谷崎原作の映画化としては、ほかに横山博人監督、樋口可南子・高瀬春奈主演のもの(1983年2月12日公開)服部光則監督、坂上香織・真弓倫子主演(1998年3月6日公開)のもの、井口昇監督、秋桜子・不二子の主演のもの(2006年3月25日公開)、”井土紀州監督、新藤まなみ・小原徳子主演(2023年9月9日公開)のものがある。
映画卍(1964年)の感想
嗚咽したり唇を噛んだり啖呵をきったりズンズンと間合いを詰めて責めまくったり、岸田今日子のテンションには船越英二ならずともタジタジとしてしまうのだが、やはり見どころは増村保造のミューズである若尾文子の美しさで、饒舌な岸田(台本の半分は岸田の台詞で埋められているのではないかと思わせる)とは対照的に、謎めいたまま死んでしまう。
ヌードの多くは吹き替えと言われるが、岸田に懇願されて着物を脱がされるシーンは息を飲むばかりだし、何度か現れるグリーンのノースリーブ姿が特に素敵。
91分に収めた映画としての構成は完璧と思われる。
川津祐介の不気味な男など、映画ならではの存在感と言える。
卍のあらすじ
徳光光子と柿内園子は同性愛の関係で、園子は光子の情夫・綿貫栄次郎の存在を知り、三角関係に。綿貫は愛を分け合おうと提案し、奇妙な関係が生まれる。園子が関係清算を画策し、綿貫は光子を脅迫。絶望した2人は狂言自殺を図るが、園子の夫・孝太郎が駆けつけ、新たな三角関係に。綿貫が撮影した誓約書が漏洩し、醜聞が広まり、3人は自殺を決意。翌日、光子と孝太郎は死亡し、園子だけが生き残る。
映画卍(1964年)を観るには?
卍(1964年)のキャスト
徳光光子 – 若尾文子
柿内園子 – 岸田今日子
柿内孝太郎 – 船越英二
綿貫栄次郎 – 川津祐介
校長 – 山茶花究
梅子 – 村田扶実子
清子 – 南雲鏡子
春子 – 響令子
先生 – 三津田健
柿内園子 – 岸田今日子
柿内孝太郎 – 船越英二
綿貫栄次郎 – 川津祐介
校長 – 山茶花究
梅子 – 村田扶実子
清子 – 南雲鏡子
春子 – 響令子
先生 – 三津田健
卍(1964年)のスタッフ
卍の原作(谷崎潤一郎)
両性愛の女性と関係を結ぶ男女の愛欲の物語。2組の男女の関係が交錯する「卍」模様の倒錯的な愛が大阪弁によって描かれている。雑誌『改造』の1928年(昭和3年)3月号から翌1929年(昭和4年)4月号、6月号から10月号、12月号、1930年(昭和5年)1月号と4月号に断続的に連載された。単行本は1931年(昭和6年)4月に改造社より刊行された。