【実況】巨人の星

第32話|一本足のホームラン

【実況】巨人の星
滝はステージでボソボソと聖者の行進を歌っていた

※「第31話|とび込んで来た浪速っ子は録画にしっぱい

・・・そうこうしている間にも、神奈川の代表校はまだ決まっていないのだった(えっ)。
神奈川といえば、もちろん花形のいる紅洋高校が本命である。
ということで、天野部長から伴と決勝戦の視察を命じられた星であった。

というところで時間は1日遡り――
翌日の決勝戦を控え、花形はブラックシャドーズ時代の仲間・滝洋一と電話で話している。
滝は今日が銀座のジャズ喫茶で初ステージだという。
飛雄馬のバック転に敗れた(第4話|死のノックアウト打法)花形は、あの直後ブラックシャドーズを解散したのである。
お前の千本ノックに耐えてきた俺たちはどうなるんだ!
と立ちふさがった先鋒が滝であった。

しかし、俺は不良根性ではどうにもならない野球の厳しさを知ったんだ。
と花形は冷たくつぶやき、去ってしまう。

その後、花形が滝に会ったのは、なにやら不良たちに追いかけられるところだった。
昔とった杵柄で、不良たちを簡単にのした花形、瀟洒な公園で滝と話す。

「君はジャズ歌手になりたいと言っていたね
 やりぬくんだ滝、根性だよ、努力だよ」
といわれて滝はやる気を出し、
「お前が甲子園に行く時は、俺も応援に行く」
「僕も、君がデビューするときは駆けつけるよ」
――ということで、今夜がその初ステージというわけなのだった。
「滝、俺は今感激している…」と飛雄馬のようなことをつぶやきながら、店の前に立つ花形。

ジャズ喫茶オーキー



滝はステージでボソボソと聖者の行進を歌っていた


これでは銀座の客が黙っているわけがない。
「それでもジャズか!」
「浪曲のほうがいいぞ!」
拍手もほとんどなく、引っ込む滝・・・
楽屋を訪れた花形はおめでとうと手を出すが、滝はすっかり自信を失い、いじけている様子。
1968年の銀座
舗道で落ち込んでいた滝、車の前に飛び出すが、花形に助けられる。
そこで怪我をしたのは花形のほうだった!

さて翌日の決勝戦に時間は戻り――
対するは小田原商業、花形は先発では入っていない。
ラジオ放送「花形君は昨夜の交通事故のため…」
エッとショックを受ける飛雄馬。
紅洋は初回から2点とられ、攻撃もふるわない。
足首を捻挫した花形は赤バットを杖に、ベンチの中を歩きまわっている。
「俺はやる たとえ脚がちぎれても・・・」
7回裏、紅洋ようやく1・2塁に出塁。
「監督、僕に打たせてください!走れます!」
うなずく監督←無謀な判断である
花形は大ファウルを打ち、ツースリーから片手で打ち上げるが、残念、外野アウトに終わった。

攻守代わって8回表、花形はそのまま守備に出た。
1塁ゴロをとってピョンピョン飛びでランナーを殺す。

このファイトプレーに、球場全体が花形を応援ムードに。

そして9回裏。ふたたび1・2塁に出塁したところを代打大木君うまく当てて満塁に。
そして打順は花形。これは期待通りホームランを打った。
「感激だ、でかしたぞ花形!」と滝。「くじけていた俺に根性を見せてくれてありがとう!」
一方、バスで去っていく花形は星の姿を見つけて「あっ!」と叫ぶ。

(バスの窓の反射が変。。。)


花形、甲子園で会おう――!

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