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クロサギ

黒島結菜(クロサギ) ドラマ
黒島結菜(クロサギ)
黒丸、夏原武(原案)の漫画(週刊ヤングサンデー連載2003年11月~2008年7月、ビッグコミックスピリッツ連載~2013年7月、第53回小学館漫画賞一般向け部門賞)を原作として、2006年4月~6月にTBS系「金曜ドラマ」で放送、2008年3月8日に、ドラマシリーズの続編となる『映画 クロサギ』が公開。さらに2022年10月~12月に同枠で平野紫耀(King&Prince)を主演にリメイクドラマが放送された。

クロサギの感想

2006年の山Pのドラマを、当時完結していなかった原作に沿って作り直した「リブート」版と称している(脚本も前作と同じ篠崎絵里子)。

あらためて見直してみると、前作の山Pの演技はかなりひどいのだが、コンゲーム物としては問題なくて、ドラマとして成立している。

クロサギを匿う黒幕詐欺師が山崎努から三浦友和へ、その助手が奥貫薫から中村ゆり様へ、主人公の仇敵が岸部シローから坂東彌十郎へとコンバートされていて、ま、このへんは大体同じ。

問題は黒島結菜が演じているヒロインが、2006年版では18歳の堀北真希だったということだ。黒島の演技は堀北をかなり参照しているように見えるのだが、堀北の不思議な眩しさが、2022年の美少女である黒島には決定的に欠けていることがわかる。

クロサギ 見どころ

詐欺師によって家族を失った青年が、自ら「詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ」となって、悪徳詐欺師たち(シロサギやアカサギ)を次々と葬っていくダークヒーローサスペンス。2013年に完結した漫画シリーズ全体を原作とした「完全版」である(2006年版は漫画が連載中だったため、原作の途中でドラマ独自の結末を迎え、その後、映画版で物語が完結)。
総じて、山Pの2006年版のリメイクというよりは、「リブート」に近い位置づけで、物語の本筋は共通しつつも、時代背景や登場人物の性格、描かれる詐欺の種類などがアップデートされている。
配役的には、

  • 主人公・黒崎高志郎:
    2006年版:山下智久 → 2022年版:平野紫耀(King & Prince)
  • ヒロイン・吉川氷柱:
    2006年版:堀北真希 → 2022年版:黒島結菜
  • 詐欺師界のフィクサー・桂木敏夫:
    2006年版:山崎努(レストランのオーナー) → 2022年版:三浦友和(甘味処の店主)
    桂木の表の顔が異なっている点も、両作の雰囲気の違いに影響している
  • 刑事・神志名:
    2006年版:哀川翔 → 2022年版:井之脇海
    神志名の年齢設定が若返り、キャラクターの背景や黒崎との関係性も微妙に異なる

ただし、どちらも脚本は篠﨑絵里子

  1. 平野紫耀の新たな魅力と演技
    平野紫耀は冷徹で孤独な影を背負いながらも、内面に熱い正義感を秘めるクロサギ・黒崎を好演。詐欺師を騙すために様々な人物になりきる「変装」や、クールなアクションシーンも披露した。黒崎の葛藤や哀愁が伝わる。
  2. 現代社会を映すリアルな詐欺の手口
    2006年版にはなかった、現代社会で横行する様々な詐欺の手口(架空投資詐欺、フィッシング詐欺、インフルエンサー詐欺など)が描かれている。
  3. 重厚な人間ドラマと葛藤
    復讐のために生きる黒崎の孤独、詐欺師を許せないと考える氷柱の正義、そして黒崎を「生かしている」謎多きフィクサー桂木の思惑など、登場人物たちの複雑な関係性と心理が深く描かれる。勧善懲悪ではない、人間の業や社会の闇が浮き彫りに。
  4. 豪華なベテラン俳優陣の競演
    フィクサー桂木を演じる三浦友和の重厚な存在感。また、警視庁捜査二課の刑事・神志名将を演じる井之脇海、氷柱の大学の教授・早瀬かの子を演じる中村ゆりなど、実力派俳優陣が脇を固めた。
  5. スピーディーな展開と爽快感
    毎話異なる詐欺師をターゲットにし、黒崎が練り上げた計画で彼らを追い詰めていく過程は、スピーディーで痛快。見事な騙し返しが決まった時の爽快感はが魅力。

クロサギのあらすじ

15歳の時、詐欺被害に遭った父が起こした事件で家族を失った黒崎高志郎(平野紫耀)は、詐欺師への復讐を誓い、詐欺師のみを騙す「クロサギ」となる。表向きはアパートの大家を営み、父を騙した詐欺師・御木本(坂東彌十郎)を追い求め、詐欺師を喰い尽くすことを生きる目的としている。下町の甘味処「かつら」で詐欺師たちの情報を収集する黒崎は、店主であり詐欺師界のフィクサーである桂木敏夫(三浦友和)に飼われている。ある日、詐欺被害者・吉川辰樹(船越英一郎)の娘・氷柱(黒島結菜)と出会い、彼女が騙された手口から過去の記憶が蘇る。今回の詐欺師が御木本に繋がる手がかりになると直感した黒崎は、復讐に向けて動き始める。「あんたを騙したシロサギ、俺が喰ってやるよ」と宣言し、詐欺師たちとの戦いに挑む。

クロサギを観るには?

クロサギ キャスト

 黒崎高志郎 / クロサギ(詐欺師を騙す詐欺師) – 平野紫耀(King & Prince)
 吉川氷柱(政和大学法学部3年生) – 黒島結菜
甘味処「桂」
 桂木敏夫(詐欺師界のフィクサー) – 三浦友和
 早瀬かの子(「桂」の店員) – 中村ゆり
東京中央署 知能犯係
 神志名将(刑事) – 井之脇海
 桃山哲次(警部補) – 宇野祥平
 伊達はるか(巡査部長) – 冨手麻妙
詐欺師
 白石陽一(詐欺師) – 山本耕史
 榎木(白石の部下) – 木村文哉
 御木本(大物詐欺師) – 坂東彌十郎
 垣根(御木本の腹心の部下) – 金井勇太
 宝条兼人(ひまわり銀行の執行役員) – 佐々木蔵之介
政和大学
 三島ゆかり(氷柱の親友) – 永瀬莉子
 鷹宮輝(法学部の助教) – 時任勇気
吉川家
 吉川辰樹(氷柱の父) – 船越英���郎(特別出演)
 吉川みどり(氷柱の母) – 相築あきこ
 吉川敦(氷柱の弟) – 田中奏生
黒崎家
 黒崎浩司(黒崎の亡き父) – 前川泰之
 黒崎舞子(黒崎の亡き母) – 森下ひさえ
 黒崎明日香(黒崎の亡き姉) – 鈴木たまよ
夕幻荘
 天野正二郎(101号室の住人) – 津嘉山正種
 楊(102号室の住人) – 真崎かれん
 ブルーノ・ロドリゲス(103号室の住人) – フェルナンデス直行
その他
 緒方(電気店店主) – 綾田俊樹
 芳賀(「ハガーコーヒー」店主) – 伊藤麻実子

クロサギ スタッフ

原作 – 黒丸夏原武(原案)『クロサギ』シリーズ・『クロサギ再起動』(小学館刊)
脚本 – 篠﨑絵里子
音楽 – 木村秀彬
主題歌 – King & Prince「ツキヨミ」(Johnnys’ Universe)
アニメーションスタッフ
背景 – 美峰
動画検査 – 細谷尚平
色彩設定・色指定検査 – 水内歩
撮影・編集 – 中村慎太郎
制作統括 – 梶田浩司
アニメーションプロデューサー – 原川太一
詐欺犯罪監修 – 夏原武
法律監修 – 國松崇
金融監修 – 塚田正泰
警察監修 – 古谷謙一
画面制作 – 本田貴雄
和菓子監修 – 松戸淳一
茶道監修 – 石川恭子
和菓子協力 – 大極殿六角店 栖園
中国語監修 – 中藝 陶力
プロデューサー –武田梓那須田淳
演出 –田中健太石井康晴平野俊一
製作著作 – TBS

クロサギの原作


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