2025年4月13日からTBS系「日曜劇場」枠にて放送。主演は阿部寛。
キャスターのあらすじ
“真実を伝える”信念の持ち主・進藤壮一(阿部寛)が低迷中の報道番組『ニュースゲート』のメインキャスターに就任。型破りな手法で周囲を巻き込む中、バラエティー出身の総合演出・崎久保華(永野芽郁)や理論派の新人AD・本橋悠介(道枝駿佑)らと共に奮闘する。当初バラバラだったスタッフたちは次第にチームとして成長していくが、彼らが理想を実現させたとき、隠されていた事件の真相が明らかになっていく。様々な価値観を持つ報道現場の人間模様と、ジャーナリズムの使命を描くドラマ。
キャスターの感想
日曜劇場らしい鳴り物入りで始まったドラマで、阿部寛は「VIVANT」に続き張りきっているように見える。が、やや滑舌に問題があるように見え、そもそもキャスター役で大丈夫かと思わされた(初めてキャスターになったわけでなく、もともと国営放送のキャスターだったはず)。
いきなりリハーサルで飛ばす阿部寛。その後の展開は勧善懲悪的で、何かガス抜き的な意味があるのではと思わせる(私は「半沢直樹」のときもそうではないかと思った。ところが、土壇場で阿部寛は官房長官の北大路欣也から2千万をを受け取っていたことがわかる。このシーンもツッコミどころで、入院中の病室にあんな大金庫があるのはオカシイし、わざわざカーテンを開けた窓際でそれを渡すのも不自然、おまけにそれを双眼鏡もなしに向かいのビル(?)から目撃した道枝駿佑の異常な視力と、ありえないことが多い。心臓手術後に「うまい!」と言いながらステーキを食っている北大路もおかしい。また、リアル中継中に院長がフェラーリか何かを買った証拠書類を探すシーンがあったが、行き当たりばったり過ぎだろうと思う。賄賂で外車を買うというのもお粗末な話である。
といった不条理に目をくらまされているうちに、ストーリーは永野芽郁が期待したお涙頂戴スクープから外れて、よくわからない着地をすることに。まあ何か理由があるということなのだろうけれども。次回予告では2話はオンライン賭博の話になるようだが、そのへんは放置?
問題は永野芽郁にもある。そもそもバラエティから看板ニュース番組の総合演出に抜擢されたという設定がありえないし、そういう立場でありながらほとんど外を走り回っていて、どう見てもただのADである。そしていろいろな思いを抱きつつ阿部寛を睨みつける表情が、いつも通りキョトンとしている。このズレは永野特有のものだが、演出的には何か工夫が必要なはずだ。
こちらは本当のAD役である道枝駿佑は、阿部寛の犬と化していたが、おそらくクライマックス以降で裏切ることになると予想。
ということで、かなり雑なつくりのドラマで、阿部寛の勢いだけで最後まで突っ走るのは難しいのでは、と思わされた。
キャスターのキャストは?
進藤壮一(メインキャスター) – 阿部寛
崎久保華(総合演出) – 永野芽郁
本橋悠介(AD) – 道枝駿佑
JBN
小池奈美(サブキャスター) – 月城かなと
尾野順也(編集スタッフ) – 木村達成
チェ・ジェソン(AD) – キム・ムジュン
戸山紗矢(アルバイト) – 佐々木舞香(=LOVE)
梶原広大(ディレクター) – 玉置玲央
安藤恵梨香(社会部記者) – 菊池亜希子
市之瀬咲子(編集長) – 宮澤エマ
山井和之(プロデューサー) – 音尾琢真
鍋田雅子(清掃員) – ヒコロヒー
滝本真司(編成部) – 加藤晴彦
海馬浩司(報道局長) – 岡部たかし
国定義雄(会長) – 高橋英樹
中野つぐみ(タイムキーパー) – 相原未来
進藤の関係者
横尾すみれ(進藤の娘) – 堀越麗禾
南亮平(週刊世潮記者) – 加治将樹
松原哲(進藤の父) – 山口馬木也
その他
羽生剛(内閣官房長官) – 北大路欣也
羽生真一(羽生の息子で秘書) – 内村遥
尾崎正尚(コンサル会社社長) – 谷田歩
崎久保由美(華の母) – 黒沢あすか
キャスターのスタッフは?
脚本 – 槌谷健、及川真実、李正美、谷碧仁、守口悠介、北浦勝大
音楽 – 木村秀彬
主題歌 – tuki.「騙シ愛」(月面着陸計画)
演出 – 加藤亜季子、金井紘
プロデュース – 伊與田英徳、関川友理、佐久間晃嗣
製作著作 – TBS
キャスターを観るには?
キャスターを観た人の感想
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そもそも阿部寛が何を考えているのか明かされていないため大きなゴールに向かっていくカタルシスではなく、細かい展開に振り回されるストレスの方が大きかった。
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第一話でこの引きのなさなので、これがあと9話くらいあると思うと、天を見上げる感じになる。
しかし、手を出した以上は、最後まで見よう。
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