束の間の一花の感想
ファーストインプレッション
ヒロインを演じるのは、月9「ラヴソング」(2016)で吃音の少女を演じて叩かれまくった藤原さくらだが、見た目にはほぼ変化がない。そういえば「ファイトソング」で久々に客演しているのを見たのだっけ。
大学講師と新一年生という関係から、余命×年という終わりのある恋が始まり、こんな講師も生徒も現実にはいるまいと思いながら見ていたが、この関係は「大切なことはすべて君が教えてくれた」(2011)の三浦春馬と武井咲の関係に似ていることに気づいた。
王道といえばそれまでだが、10年前は高校だった舞台が、今では大学になるのかと思いつつ、その10年の間に三浦は死んでしまったし、今はアラサーの武井にとっても18歳で初主演したドラマの記憶は遠く霞んでいるだろう。
そんな切なさが、藤原の表情にも漂っているように思う(じつは武井と藤原は2歳しか違わない)。
最終回まで観て
泣けた。
私も藤原さくらに「先生」と呼ばれたい。
束の間の一花のあらすじ
高校2年の春に余命2年の宣告を受けた千田原一花は、それを隠して大学に進学するが、ひょんな出来事から進学先の大学で哲学講師をしている萬木昭史と出会う。一花は萬木の人柄に惹かれて担当科目を履修し、授業後も熱心に講師室まで質問に行くなど、次第に萬木の存在に生きる希望を見出すように。病気のことを話さないまま萬木との距離を縮めるが、予告なしに萬木が退職したことで2人の連絡は絶たれる。
数ヶ月後、計らずも萬木と再会した一花は、萬木もまた余命1年であると告げられるが、この再会を運命だと信じ、萬木に恋心を告白。生きることに対して消極的になっていた萬木は、一花からの告白を嬉しく思いつつも関係を絶とうとするが、最終的には一花の言葉に心を動かされ、その後も2人は交流を続けることになる。互いとの交流を通じ、自らの死、そして生に向き合う2人の束の間の日々が描かれていく。
束の間の一花を観るには?
束の間の一花 キャスト
千田原一花〈19〉 – 藤原さくら(幼少期:小井圡菫玲)
千田原大樹〈16〉 – 佐々木大光(7 MEN 侍 / ジャニーズJr.)
千田原一枝〈51〉 – 富田靖子
周辺人物
土橋じゅん〈19〉 – 駒井蓮
清水かおり〈19〉 – 山之内すず
山根恵子〈60〉 – 朝加真由美
渋川哲治〈65〉 – きたろう
束の間の一花 スタッフ
音楽 – 信澤宣明
主題歌 – SixTONES「ふたり」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
編成 – 安島隆、鈴木淳一、藤澤季世子、明石広人
協力プロデューサー – 藤森真実、千葉行利、杉山葉香
チーフプロデューサー – 三上絵里子、島本講太
制作協力 – ケイファクトリー
製作著作 – 日本テレビ、ジェイ・ストーム
束の間の一花 原作
千田原一花は、高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた。
それから3年、大学2年になった一花はいつ終わりを迎えるかわからない日々を過ごしている。
そんなある日、彼女は偶然、大学を辞めた元哲学講師・萬木昭史と再会する。
想いを寄せていた萬木先生に出会えたことで一花の気持ちは、ふたたび燃え上がるが――。
はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする男の、束の間の恋の物語。