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逆転の夏

3.5
池端絵美子(逆転の夏) ドラマ
池端絵美子(逆転の夏)
逆転の夏は、2001年9月3日にTBS系「月曜ミステリー劇場」で放送。

逆転の夏の感想

9年も前のドラマである。
佐藤浩市はあまり変わらないが(それもすごいけれども)、伊東四朗がまだ若いのが目を引く。

前途洋々で営業課長代理に昇格したばかりの佐藤浩市が、次の瞬間には補修管理会社のアルバイターになっているのがすごい。始まって2分ぐらいである。そこから、没落した人生を送る40前後の男の生活がじっくり描かれる。
そんなことになった原因の事件は、てんでリアリティがないのだが、「現在の生活」がリアルなので、むしろ夢の出来事のようでドラマとしては納得感がある。

一本の電話がこの静かな生活を食い破っていくが、その裏にいるのが近藤芳正なのか伊東四朗なのかがわからない。
一方、離婚した妻と、妻が生んだらしい、今年中学に入る息子への思いが募る。
いつ首になるかわからないアルバイトの収入で通帳残高は心もとないが、そこへある日10万円が振り込まれる。
この10万円というのがまたリアルである。

佐藤浩市は養育費を元妻に送っているのだが、元妻と息子の居所は怪しい伊東四朗しか知らないので、そもそもふたりが本当に存在しているのかも怪しくなってくる。伊東四朗は満州からの引揚者である父の友人として現れ、出獄した佐藤浩市の身元引受人となったのだが、途中で、父とは無関係なのではないかという疑いが生じる。このへんが怖い。

犯罪ものとしては、交換殺人をツイストした展開で、少し無理はあるのだが、基本的に現在を余生を生きていて、何がどうでだって構わない佐藤浩市の演技で、やはりそのまま押し切ってしまう。

2時間ドラマとしては、かなり楽しめる部類であった。

逆転の夏のあらすじ

清掃サービス会社に勤める山本洋司は、かつて、愛する妻・静江と幸せな家庭を築くエリート証券マンだったが、13年前、誘惑された女子高生を過って殺してしまった。事件直後に出産した静江とは服役中に離婚が成立、刑期を終え出所した山本は、罪の意識に苛まれながら地道に働いている。父親の友人を名乗り、身元引受人となった及川を通じ、静江と息子への仕送りだけを生きがいとしている山本のもとに、謎の男から「人を殺してほしい」と電話が入り、銀行口座に前金が振り込まれる。自分と同じように援助交際で恐喝されているという男の依頼を、初めは拒絶するものの、電話や送金は繰り返され、山本を動揺させる。仕事のミスをきっかけに過去の秘密が知れ渡ったため職場にいられなくなった山本は、静江と息子を楽をさせたい一心で、徐々に誘惑へと駆られていく。

逆転の夏を観るには?

逆転の夏 キャスト

逆転の夏 スタッフ

脚本 – 久松真一
プロデューサー – 越智貞夫
プロデューサー補 – 杉本三千世
スチール – 橋本田鶴子
監督 – 榎戸耕史
助監督 – 日比野朗
スクリプター – 今村治子
原作 – 横山秀夫「逆転の夏」(「動機」より)文藝春秋刊
局系列 – JNN
製作 – アミューズ、TBS
企画協力 – 文藝春秋
制作担当 – 小野成樹
制作主任 – 神戸將光
番組宣伝 – 戸田界
音効 – 山本文勝
撮影技術 – 山本博俊
照明 – 大塚基夫
音声 – 冨田健吾
VE – 小高宏文
編集 – 山田宏司
ライン編集 – 高木操
美術制作 – 上村正三
美術進行 – 平川泰光
装飾 – 田原真二
持道具 – 安岡京子
衣裳 – 八木晴代
メイク – 下田かおり
劇用車 – 最上企画

逆転の夏の原作(横山秀夫)

署内で一括保管されていた三十冊の警察手帳が大量紛失した。県警本部警務課の企画調査官、貝瀬の提案で、刑事部の猛反発を押し切ってテスト導入された直後の出来事だったため、彼は愕然とする。一人で捜査を始めた彼は、刑事一課のある警部補を怪しいと睨む。警察署内の緊張は高まり、一触即発の状況の中、男たちの矜持がぶつかり合う――。第53回日本推理作家協会賞受賞作の表題短篇をはじめ、女子高生殺しの前科を持つ男が匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」、地方紙の女性記者が特ダネを抜くために奔走しながら、ライバルの全国紙からの引き抜きに一喜一憂する「ネタ元」、公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」。珠玉の4編を収録。

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