『レッスンC』ってどんな映画?
麗しき南仏の瑞々しい光と、青春の刹那的なきらめき。多感な思春期の少女たちが織りなす危うくも美しい愛の迷宮を、巨匠フランシス・レイの甘美なメロディに乗せて描いた、70年代ロマンチック・エロティシズムの隠れた名作。
見どころは、当時まだ十代だったナスターシャ:キンスキーの息をのむほどに清純で、同時に大人の階段を上りかける妖艶な美しさ。アンドレ・ファルワジ監督がノスタルジックかつファッショナブルに映像化。少女たちが寄宿舎を抜け出し、少年たちと秘密を共有していくスリリングな心理戦が、パステルカラーの美しいロケーションと共に軽快に描かれる。
純潔と背徳の狭間で揺れ動く、二度と戻らない特別な季節。背伸びをしたい少女たちの無邪気なエゴイズムと繊細な孤独を、ヨーロッパ映画特有の気品と、きらめくサントラで包み込んだ、眩しくもどこか切ない青春文芸サスペンスの佳作だ。
あらすじ
舞台は1950年代後期のスイスの厳格な全寮制女子校。アメリカから転校してきた少女デボラ(ナスターシャ・キンスキー)たちは退屈な日々に飽き足らず恋にセックスに興味津々。仲間のガビー(キャロリン・オーナー)、ジェーン(マリオン・クラット)、マリールイーズ(ヴェロニク・デルバーグ)、ジーナ(ファビアナ・ウデニ)らと共に、秘密の「社交クラブ」を結成する。彼女たちのターゲットとなったのは、近くの男子校に通うフィッブス(ゲリー・サンドクイスト)ら少年たち。性の好奇心に突き動かされた若者たちの駆け引きは、やがて甘く危険な火遊びへと発展していく。
キャスト
フレデリック・アーヴィング・ベンジャミン・シンクレア(=F・I・B・S、フィッブス) – ゲリー・サンドクイスト
ガビー – キャロリン・オーナー
ジェーン – マリオン・クラット
マリールイーズ – ヴェロニク・デルバーグ
ジーナ – ファビアナ・ウデニ
10代のナタキンに胸をどきつかせ、映画館で頬を熱くしたおぼえが(笑)
20年以上前に見た記憶では、ナタキンはもう少し輝いていたというか、ほんとに、見ているこちらの頬が熱くなったものなのだが、今回見たところでは、それほどでもないので、少しがっかりする。齢とるって、イヤなものだ。
DVDの特典には、英語版のオープニングとエンディングが収録されているが(このDVDはフランス語版)、むかし映画館で見たのはこちらだと思った。背後に見える山は、アルプスである。
「パッションフラワーホテル」(英語版の原題)の懐かしいメニューは、以下のようなもの。
#1: Just looking;
above the waist, 5 Francs,below the waist, 7 Francs,
both, 10 Francs,
Time limit 15 minutes.#2: Touching;
above the waist, 8 Francs,
below the waist, 10 Francs,
both,15 Francs.
Time limit 15 minutes.#3: All the way;
20 Francs.No time limit
音楽はフランシス・レイ。当時すでにレトロだと感じたものだが、これが、さすがというか、悪くない出来なのである。
『レッスンC』を観るには?
『レッスンC』作品情報
脚本 – ロジャー・アースキン・ロングリッグ(novel)、ケン・グローバス、ポール・ニコラス
製作 – アルツール・ブラウナー、Robert Russ、Allexander Zellermeyer
音楽 – フランシス・レイ
撮影 – Richard Suzuki、Jair Ganor、Gernot Köhler、Sandro Tamborra
編集 – Daniela Padalewski-Junek
配給 – Atlantic Releasing Corporation、Audifilm
公開 – 1978年4月14日
上映時間 – 100分

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