水晶の鼓動 殺人分析班の感想
原作は既刊13巻あり、WOWOWは木村文乃で1・3・7巻をドラマ化しており、本作は2本目。
原作では事件が2か月ごとに起こり、「奇数巻は本格警察小説、偶数巻は変化球」と作者が言っているので、本作は前作「石の繭」事件の4か月後ということになり、木村文乃(小柄さを強調するためワンサイズ小さなスーツを着ている)はいまだ半PTSD状態という設定。
5話のドラマなのだが、ストーリーはわりと冗長で、中盤までの公安に翻弄されるくだりはなくてもいいと感じさせる。木村演じる刑事は特に取り柄があるわけでもなく、女性であることを捜査班全員から気遣われながら先頭に立って体当たりで事件を解決していく。前作、続編は見ないでもいいかな。
木村が女刑事を演じるのは初めてとのことだが、見た感じは「サギデカ」(2019)と同じだった。
水晶の鼓動 殺人分析班 見どころ
- より複雑で大胆な事件
前作『石の繭』以上に、事件は猟奇的かつ複雑。深紅に染められた殺人現場、意味不明な記号、そして連続爆破事件という複数の事件が同時進行し、それらがどう繋がっていくのか、最後の最後まで目が離せない展開。 - 如月塔子(木村文乃)の成長
前作で心に深い傷を負った塔子が、本作ではそのトラウマと向き合いながら、刑事として一回りも二回りも成長していく。時には感情的になりながらも、事件解決への執念を見せる。 - 塔子と鷹野(青木崇高)のバディ関係の深化
塔子に的確な助言を与える鷹野との信頼関係が深まる。二人の間の言葉にできない絆、お互いへの信頼感が重い事件を乗り越える上での重要な要素に。 - 謎多き人物「トレミー」の存在
前作で登場した謎の人物「トレミー」(古川雄輝)が、本作でも重要な役割を果たす。彼の登場が物語にどのような影響を与えるのか、そして彼が持つ秘密とは何なのか。 - 緻密な伏線回収と予測不能な展開
ドラマWシリーズならではの質の高い脚本と演出で細部にまで張り巡らされた伏線が物語の終盤で次々と回収。大胆なトリック、まさかの真犯人の正体が明らかになる瞬間の衝撃は圧巻。 - リアルな警察描写と緊迫感
捜査会議の様子、鑑識作業、爆弾処理班の緊迫した場面など警察の捜査活動がリアルに描写され、リアリティと緊迫感を高める。爆弾解除のシーンは息をのむような緊迫感。
水晶の鼓動 殺人分析班 あらすじ
廃マンションの一室で部屋中が深紅に染め上げられた猟奇殺人事件が発生。血液ではなくペンキで赤く塗られた不可解な現場に残されたのは、意味不明な記号。塔子たちは捜査を進める中で、見知らぬ男に尾行されていることに気づく。その男を捕らえようとした瞬間、近くの建物で爆発事件が発生。未曾有の危機に直面する警察は、やがて連続爆破事件へと発展していく。なぜ部屋は赤く染められたのか? 現場に残された記号の意味は? そして、この猟奇殺人事件と連続爆破事件は関連しているのか? 塔子たちは、大胆かつ複雑な事件の全貌を解き明かすべく真相へと迫る。
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水晶の鼓動 殺人分析班のキャスト
如月塔子 – 木村文乃(幼少期:古田結凪)
鷹野秀昭 – 青木崇高
早瀬泰之 – 渡辺いっけい
徳重英次 – 北見敏之
石倉毅 – 藤本隆宏
尾留川圭介 – 小柳友
帆足 – 前川泰之
上條 – 高橋努
八木沼雅人 – 古川雄輝
鴨下 – 梶原善
志田順二 – 山本浩司
河上 – ノゾエ征爾
間宮洋平 – 村松利史
永峰隼夫 – 盛隆二
木内久司 – 柳憂怜
堤宗一 – 金子貴伸
藤崎輝明 – 赤堀��秋
如月厚子 – 神野三鈴
手代木行雄 – 勝村政信
如月功 – 仲村トオル
鷹野秀昭 – 青木崇高
早瀬泰之 – 渡辺いっけい
徳重英次 – 北見敏之
石倉毅 – 藤本隆宏
尾留川圭介 – 小柳友
帆足 – 前川泰之
上條 – 高橋努
八木沼雅人 – 古川雄輝
鴨下 – 梶原善
志田順二 – 山本浩司
河上 – ノゾエ征爾
間宮洋平 – 村松利史
永峰隼夫 – 盛隆二
木内久司 – 柳憂怜
堤宗一 – 金子貴伸
藤崎輝明 – 赤堀��秋
如月厚子 – 神野三鈴
手代木行雄 – 勝村政信
如月功 – 仲村トオル
水晶の鼓動 殺人分析班のスタッフ
水晶の鼓動 殺人分析班の原作
江東区木場6丁目の2階建て民家の玄関先で、木内久司の変死体が発見される。屋内のほとんどの部屋には至るところにラッカースプレーが吹き付けられ、真っ赤に染まっていた。事件は略称「木場事件」とされ、深川署に特別捜査本部が設けられ、如月塔子ら十一係が捜査を開始。
同日に有楽町にある政府広報センター、JR品川駅付近にあるスターライトホテル、本郷にある東都大学の都内3箇所で連続爆破事件が発生。日本革命的協同武装戦線と名乗るグループから犯行声明が出され、大量の捜査員が丸の内署にある爆破事件の特別捜査本部に投入される。捜査一課長の神谷も、管理官の手代木に木場事件の捜査会議を任せ、丸の内署に詰めることになる。
塔子たちの木場事件の特別捜査本部には増員が見込めない中、杉並区西荻北4丁目の民家で第2の殺人事件が発生。そして、塔子の近くにも爆破事件の危険が迫っていた。