DOPE 麻薬取締部特捜課の感想
新型ドラッグDOPEで覚醒した異能力者と麻薬取締部との異能力バトルである旨がナレ解説されて始まる。原作は中2病的なラノベっぽいものらしく金曜ドラマのいつもの路線と言えなくもない。
“ドーパー”(DOPEの服用者)は手から発火したり電撃を飛ばしたり瞬間移動したりする、明らかに超自然的な能力者なのだが、主人公たち(厚労省の麻取を解雇されて編成された秘密組織。社会保険とかどうなってるのかね)もまた天然物の異能力があり、犬並みの嗅覚、地獄耳、超記憶力、怪力などずいぶんクラシックである。こういう対決構図だと、早々に自壊するのが相場である。
主人公の未来予知力(いちいち頭痛描写が入るのがダサい)だけ異質だから、ドーパーとどこかで繋がるのだろうと予想するが、DOPEの黒幕っぽい、井浦新と久間田琳加(いつもの「ヒロインの女友達」ではなく悪女役なので、ここは期待)が属する犯罪組織「白鴉」というのが関係しているのかも。
いずれにしても、あまり練られた設定とも思えないので、次見てつまらなかったらリリースかな。
DOPE 麻薬取締部特捜課 見どころ
本作はSPECIALABLE(異能力)×捜査バディものとして新境地を狙った注目作である。
映像面・俳優陣の魅力・プロットに対しては期待値高めですが、CGのクオリティ、脚本のテンポは賛否分かれるところ。
異能力ものと人間ドラマが融合した世界観を楽しみたい方にはおすすめできる。
新型ドラッグ「DOPE」によって能力を得た“ドーパー”を取り締まるため、未来予知の才木優人(高橋海人)と、冷徹な超視力の陣内鉄平(中村倫也)がバディを組むというドラマである。この正反対の価値観の衝突と信頼関係がちょっと『SPEC』を思わせる(?)
才能ある捜査官たちの能力バトルや高揚感あふれるアクションに加え、緊迫のCG演出が第一話から展開したが、「チープ」「厨二感が強い」との声も。
第1話では審議官・山口(伊藤淳史)が早々に死亡。序盤で期待と不安が揺れる展開に、映画的なテンションを期待する向きも。これは、ドラマ中盤か、もしかしたらクライマックスで復活する可能性があると思う。
高橋海人は真っすぐな正義感型捜査官、中村倫也は色気と技術を兼ね備えた型破りなバディ役で存在感があった。
さらに謎の男ジウ(井浦新)の登場など、多様なキャスティングに期待が高まる。
テンポの切り替えは急で、アクションは迫力ある一方、日常パートではダラダラとペースが落ちる。
DOPE 麻薬取締部特捜課 あらすじ
新型ドラッグ「DOPE」が蔓延している近未来の日本。新人麻薬取締官の才木優人(高橋海人)は、ある日突然、存在が世間に明かされていない秘匿性の高い部署・麻薬取締部特殊捜査課、通称「特捜課」へ異動となる。
そこで出会ったのは第一印象最悪な才木の教育係・陣内鉄平(中村倫也)。考え方が正反対で相性最悪の2人がバディを組むことになり、個性豊かな特捜課のメンバーと共に、DOPEによって巻き起こる不可解な事件の解決に挑んでいく。そんな彼らには他人には言えない“ある秘密”があった…。
DOPE 麻薬取締部特捜課を観るには?
DOPE 麻薬取締部特捜課はこんな人におすすめ
- 「SPEC」「異能バディ」「近未来サスペンス」が好きな人
- 能力ドラマ×ヒューマン重視の
DOPE 麻薬取締部特捜課 キャスト
才木優人(異能力・未来予知) – 髙橋海人(幼少期:高木波瑠)
陣内鉄平(異能力・超視力) – 中村倫也
麻薬取締部特殊捜査課
綿貫光(異能力・腕力) – 新木優子
葛城康介(異能力・聴力) – 三浦誠己
柴原拓海(異能力・嗅覚) – 豊田裕大
山田ニコラス(潜入捜査官) – フェルナンデス直行
棗依央利(異能力・記憶力) – 熊井啓太
警視庁捜査一課
戸倉俊仁(巡査部長) – 小池徹平
椿誠司(管理官) – 忍成修吾
新宿中央署
本郷壮一(強行犯係係長) – 佐野和真
才木家
才木結衣(優人の妹) – 蒼戸虹子(幼少期:伊藤かれん)
才木美和子(優人の母) – 真飛聖
犯罪シンジケート・白鴉
ジウ(謎の男) – 井浦新
泉ルカ(元特捜課) – 久間田琳加
その他
陣内香織(鉄平の妻でフリージャーナリスト) – 入山法子
山口始(厚生労働審議官) – 伊藤淳史
DOPE 麻薬取締部特捜課 スタッフ
脚本 – 田中眞一
音楽 – 内澤崇仁
主題歌 – Uru「Never ends」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
挿入歌 – King & Prince「I Know」(UNIVERSAL MUSIC)
麻薬取締監修 – 廣畑徹
警察監修 – 古谷謙一
法科学監修 – 山﨑昭、永山大希
精神医療取材協力 – 岡崎美音
医療監修 – 中澤暁雄
リカバリーカルチャー監修 – 塚本堅一、一般社団法人ARTS
演出 – 鈴木浩介、古林淳太郎、杉原輝昭
プロデュース – 長谷川晴彦、佐藤敦司
編成 – 杉田彩佳、松本友香
製作 – TBSスパークル、TBS
DOPE 麻薬取締部特捜課の原作
木崎ちあき
第15回エンターブレインえんため大賞ガールズノベルズ部門で『狩兎町ハロウィンナイト』が特別賞を受賞、第20回電撃小説大賞で『博多豚骨ラーメンズ』が大賞を受賞。『狩兎町ハロウィンナイト』は『狩兎町ハロウィンナイト 陽気な吸血鬼と機械仕掛けの怪物』と改題され2014年2月15日にビーズログ文庫(KADOKAWA)より出版されたことでデビューを果たし、『博多豚骨ラーメンズ』はその後の2014年2月25日にメディアワークス文庫(KADOKAWA)より刊行。