『ボルサリーノ』(原題:Borsalino)は、1970年公開のフランス=イタリア合作の犯罪映画。ウジェーヌ・サッコマーノ著『Bandits à Marseille』(『マルセイユの山賊』の意)を原作とする。ジャック・ドレーが監督し、出演は当時フランスで大スターであり日本でも人気の高かったジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロン。マルセイユの裏社会で大物になろうとする2人の若いチンピラの冒険を描く。興行的に成功し、続編として1974年に公開された『ボルサリーノ2』がある。
ボルサリーノの感想
ローラ(物語はアラン・ドロンとベルモンドが彼女を共有するところから始まる。このキャラクターはベルモンドのいない続編にも出てくる)を演じるカトリーヌ・ルヴェルという女優は、なんとルノワールの「草の上の昼食」のヒロインである(あの泉での入浴シーンの人)。
肩ひもがなんともエロティック。
もうひとりの美女はニコールカルファンで、中盤に現れてあっさり殺されてしまうのだが、この人はドロン=ドレー映画に、この後もちょくちょく出てくる。
本作はまたミレーユ・ダルクがクレジットなしで出ている映画でもある。
ボルサリーノのあらすじ
1930年のマルセイユを舞台に、出所したチンピラ・ロッコ・シフレディは裏切った元恋人ローラを探し、彼女がペテン師フランソワ・カペラと付き合っていることを知る。シフレディとカペラは殴り合いの末に友人となり、悪徳商人を排除しながら街の征服を目指す。彼らは食肉業者ポーリとカジノ経営者マレーロという2人のゴッドファーザーを敵に回し、破壊工作や復讐を繰り広げる。裏切りや暗殺が絡む中、シフレディとカペラはポーリを殺害し、マルセイユの闇社会での地位を確立する。
マレーロの弁護士リナルディが殺害されると、カペラはシフレディを疑い、緊張が高まる。ダンサーが2つの犯罪組織にシフレディの暗殺を依頼するが、逆にカペラの一味に殺される。マレーロはカペラの親族を殺害し、カペラとシフレディはマレーロを暗殺してアリバイ工作に成功し、マルセイユの闇社会を支配する。
成功を祝うレセプションで、カペラはシフレディとの対立を予見し、街を去ろうとするが、その場で銃殺される。シフレディのその後の消息は不明である。
ボルサリーノを観るには?
ボルサリーノ キャスト
フランソワ・カペラ – ジャン=ポール・ベルモンド
ロッコ・シフレディ – アラン・ドロン
ローラ – カトリーヌ・ルーヴェル
マダム・エスカルケル – フランソワーズ・クリストファ
マダム・リナルディ – コリンヌ・マルシャン
ロッコの母 – ラウラ・アダーニ
ジネット – ニコール・カルファン
リディア – エレーヌ・レミ
歌手 – オデット・ピケ
マリオ – マリオ・ダヴィド
フェルナン – リオネル・ヴィトラン
ノノ – デニス・ベリー
マーシャル・ロジェ – ジーン・アーロン
ポーリー – アンドレ・ボレ
スパーダ – ピエール・クーラック
マレロ – アーノルド・フォア
ファンティ警部 – ダニエル・イヴェルネル
“ダンサー” – クリスチャン・ティリティレ
シモン・ボッカッチョ – ジュリアン・ギオマール
リナルディ弁護士 – ミシェル・ブーケ
ロッコ・シフレディ – アラン・ドロン
ローラ – カトリーヌ・ルーヴェル
マダム・エスカルケル – フランソワーズ・クリストファ
マダム・リナルディ – コリンヌ・マルシャン
ロッコの母 – ラウラ・アダーニ
ジネット – ニコール・カルファン
リディア – エレーヌ・レミ
歌手 – オデット・ピケ
マリオ – マリオ・ダヴィド
フェルナン – リオネル・ヴィトラン
ノノ – デニス・ベリー
マーシャル・ロジェ – ジーン・アーロン
ポーリー – アンドレ・ボレ
スパーダ – ピエール・クーラック
マレロ – アーノルド・フォア
ファンティ警部 – ダニエル・イヴェルネル
“ダンサー” – クリスチャン・ティリティレ
シモン・ボッカッチョ – ジュリアン・ギオマール
リナルディ弁護士 – ミシェル・ブーケ
ボルサリーノ 作品情報
監督 – ジャック・ドレー
脚本 – ジャン=クロード・カリエール、クロード・ソーテ、ジャック・ドレー、ジャン・コー
原作 – ユージェーヌ・サコマノ
製作 – アラン・ドロン
音楽 – クロード・ボラン
撮影 – ジャン・ジャック・タルベス
編集 – ポール・カイヤット
配給 – パラマウント映画
公開 – フランス 1970年5月20日、日本 1970年6月13日
上映時間 – 126分
脚本 – ジャン=クロード・カリエール、クロード・ソーテ、ジャック・ドレー、ジャン・コー
原作 – ユージェーヌ・サコマノ
製作 – アラン・ドロン
音楽 – クロード・ボラン
撮影 – ジャン・ジャック・タルベス
編集 – ポール・カイヤット
配給 – パラマウント映画
公開 – フランス 1970年5月20日、日本 1970年6月13日
上映時間 – 126分