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ジョナサン -ふたつの顔の男-

3.5
スキ・ウォーターハウス(ジョナサン -ふたつの顔の男-) 映画
スキ・ウォーターハウス(ジョナサン -ふたつの顔の男-)
『ジョナサン -ふたつの顔の男-』(原題: Jonathan)は2018年のアメリカ合衆国のSF映画。ビル・オリヴァー監督の長編映画監督デビュー作で、出演はアンセル・エルゴートとスキ・ウォーターハウスなど。

ジョナサン -ふたつの顔の男-の感想

どうやら、2020年の映画「水曜日が消えた」は、本作をベースに、多重人格ものではない2017年の映画「セブン・シスターズ」を盛大になぞったものであったらしいことを今知った。

本作のアンセル・エルゴート(スピルバーグ版ウェスト・サイド・ストーリーのトニーである)は、午前7時と午後7時に切り替わる二つの人格(昼間担当がジョナサン、夜担当がジョン)を有している。24時間を二人で共有しているので、どちらもフルタイムで働けない境遇ではあるが(睡眠時間を考慮すると5時間ぐらいしか稼働できない)、一日の終わりにその日あったことをビデオで報告しあうなど、良好な関係を築いてきた。観客が見るジョンはそのビデオに登場するのみで、物語はもっぱら神経質で几帳面なジョナサンの日常を通じて描写される。興味深いのは、本作の舞台がニューヨークでありながら、ジョナサンの主観ではまるで違う街のように見えることだ。

均衡が崩れるきっかけはジョンにエレナという恋人(スキ・ウォーターハウス)ができたことで、ジョナサンはジョンを責め、別れさせてしまう。へそを曲げたジョンはビデオでの対話を拒否するように(ということだと思うが、それともジョンとしての活動をやめてしまったのかどうか、じつは判然としない)。不安定になったジョナサンはエレナに自分たちのことを打ち明けたりしているうち、ついに関係してしまう(ジョンと違って彼は童貞なのだった)。このへん、エレナもエレナだと思うが、結局それがまたジョンにバレて、エレナはあっさり二人と別れる。

中村倫也の映画に限らず、あらゆるドッペルゲンガー物において優位に立つのはつねに分身側であり、“主観”側は劣勢、つまり消滅の憂き目に遭うことになっている。人格の切り替わりがアトランダムになり、ふと気がつくとビルの屋上に立っていたりするのは「水曜日が消えた」と同じ(というか吉野耕平はパクりすぎだろ)。

ラストシーンではジョナサンは消滅し、ラジオから流れるフランス語にジョンが耳を傾けるところで終わる(ジョナサンは仏語を勉強していた)。

ジョナサン -ふたつの顔の男-のあらすじ

同じ肉体を共有する二つの人格(内気なジョナサンと奔放なジョン)は、育ての親ナリマン医師が埋め込んだ装置によって、昼夜交代の厳格な生活を送っていた。ビデオメッセージで互いの人生を共有し、強い信頼関係を築いていたが、ジョンの秘密の恋人エレナの存在が発覚したことで均衡が崩壊。対立は激化し、ついにルールは破られ、ジョンは自暴自棄から自殺を図る。ジョナサンは必死に制止するが、その葛藤の裏で新たな異変が進行していた。

ジョナサン -ふたつの顔の男-を観るには?

ジョナサン -ふたつの顔の男- キャスト

ジョナサン/ジョン – アンセル・エルゴート
ミーナ・ナリマン医師 – パトリシア・クラークソン
エレナ – スキ・ウォーターハウス
ロス・クレイン – マット・ボマー
ハンス・リーバー – ダグラス・ホッジ
マイルズ – ジョー・エジェンダー

ジョナサン -ふたつの顔の男- 作品情報

監督 – ビル・オリヴァー
脚本 – ビル・オリヴァー、グレゴリー・デイヴィスピーター・ニコウィッツ
製作 – ランディ・マニス、リッキー・トールマン
製作総指揮 – ニール・ドッドソン、ロバート・ハルミ、ジム・リーブ
音楽 – ウィル・ブレア、ブルック・ブレア
撮影 – ザック・クーパーシュタイン
編集 – トム・ヴェングリス
製作会社 – マニス・フィルムズ、レイズド・バイ・ウルヴズ
配給 – アメリカ: ウェル・ゴー・USA、日本: プレシディオ
公開 – アメリカ: 2018年11月16日、日本: 2019年6月21日
上映時間 – 95分
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