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微妙にひっかかる脚本(悪のクロニクルの感想)
昇進目前の江南警察の課長(ソン・ヒョンジュ)は、トラブルを避けるよう署長から念を押されていたにもかかわらず、タクシー運転手に襲われて返り討ちにしてしまう。そのまま現場を去ったのだが、翌朝になると、死体は警察前の工事現場に吊るされていた。犯人を挙げろと厳命されたソンは気が気ではないが、現場に乗り捨てられたタクシーから新人刑事がソンのネクタイピンを拾う一方で、自分がタクシーに乗り込む映像が記録された街頭カメラのDVDを盗んで殺人を隠蔽しようとする。
という「最後まで行く」的な序盤は、悪くないのだが、ソンが現場を去る描写がなぜか省略されているため、「死体をクレーンに吊ったのは誰か?」という、ソンが気にしているはずの謎が曖昧になっていることがひっかかり、今ひとつ話に乗れない。
最終的にはその謎も含め、すべてが意外な人物の仕組んだ陰謀であることが明らかになるのだが、隠蔽・保身に徹するわけでもなく、ひそかに真犯人を追うでもないソンの行動がだんだんストレスになっていく。
驟雨の中で少年が立ち尽くす短いシークエンスが冒頭にあるので、それが誰なのかをめぐる映画なのは明白で、そのどんでん返しの評価が高い映画なのだが(チョ・ダニエル演じる俳優崩れの薬中に「ゲイの噂がある」という伏線なども芸が細かい)、そういうわけで私には今ひとつであった。マ・ドンソクが犬死にする理由もわからん。
悪のクロニクル 見どころ
偶発的な殺人を隠蔽しようとする刑事が深い罠に巻き込まれていく姿を描く。緻密なストーリーと豪華なキャスト陣による演技が見どころ。韓国映画ファンやサスペンス好きの方におすすめ。
- 見どころ1. 緻密なストーリー展開と伏線回収
偶発的な殺人から始まる物語が、次第に複雑な陰謀へと発展していく。伏線が巧妙に張り巡らされ、観客を最後まで引き込む。 - 見どころ2. **豪華俳優陣の共演
主演のソン・ヒョンジュをはじめ、パク・ソジュン、マ・ドンソク、チェ・ダニエルなど、韓国を代表する俳優たちが集結。 - 見どころ3. **社会的テーマの掘り下げ
警察組織内の腐敗や保身、正義とは何かといった社会的テーマ。
悪のクロニクルのあらすじ
名誉ある賞を受賞され昇進を目前にした敏腕刑事チェ班長は、同僚たちとの会食の後、帰宅途中のタクシーの運転手にナイフで襲われる。乱闘の末に運転手を殺してしまったチェは昇進への影響を恐れ、証拠を隠滅してその場を後にする。ところが翌朝、チェが殺した運転手の死体が、警察署の目の前にある工事現場のクレーンに吊るされた状態で発見される。チェは事実を隠し通すべく奔走するが、不可解な出来事が続発し次第に追いつめられていく。
悪のクロニクルを観るには?
悪のクロニクルのキャスト
悪のクロニクルのスタッフ
『悪のクロニクル』は、偶発的な殺人を隠蔽しようとする刑事が次第に深い罠に巻き込まれていく映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。