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扉の影に誰かいる

ジル・アイアランド(扉の影に誰かいる) 映画
ジル・アイアランド(扉の影に誰かいる)
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『扉の影に誰かいる』は、ジャック・ロベールの小説、およびそれを原作としたフランスのサスペンス、ラブロマンス、ミステリー映画。原題は「Quelqu’un derrière la porte」。1971年8月に日本公開。
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『扉の影に誰かいる』ってどんな映画?

白亜の断崖が美しいイギリスの海岸線、その静寂を切り裂くように仕掛けられた冷酷なサイコ・ゲーム。自分が誰かも分からぬまま迷い込んだ男と、彼を優しく迎え入れる高名な精神科医。しかしその「親切な救いの手」の裏側には、人間の嫉妬と狂気が生み出した恐ろしいプロットが隠されていた――。
フランスのサスペンス小説をベースに、ニコラ・ジェスネール監督が息詰まるワンシチュエーションの心理戦として映画化。心理スリラー映画だ。

嵐の夜、記憶のすべてを失い、衣服を濡らした一人の男(チャールズ・ブロンソン)が、海辺に佇む一軒の邸宅に迷い込む。家主は著名な精神科医のローレンス・ジェフリーズ(アンソニー・パーキンス)だった。ローレンスは怯える男を温かく迎え入れ、彼の失われた記憶を取り戻すための「治療」を施すと申し出る。しかし、ローレンスには誰も知らない裏の顔があった。美しき妻・フランシス(ジル・アイアランド)が、不倫相手のポール・ダミアン(アンリ・ガルサン)と密会していることに激しい復讐心を燃やしていたのだ。ローレンスは、記憶の真っ白なこの男の脳内に、ある「偽りの記憶」をじわじわと植え付けることで、自らの手を汚さずに恐るべき復讐を遂げようと天才的なマインドゲームを仕掛けていく。

部屋の随所に散りばめられた暗示、洗練された言葉の罠。男は医師の言葉を信じ、自らの失われた過去を探そうとするが、気づかぬうちにローレンスの用意した「冷酷なシナリオ」の通りに感情をコントロールされていく。白亜の邸宅を捉えるピエール・ロムの影深い撮影と、ジョルジュ・カルヴァランツの不安を煽る音楽が、逃げ場のない密室の狂気を増幅させていく。
完璧に見えたローレンスのプロットだったが、男の脳裏にかすめる本物の記憶の断片や、不倫の情事の果てに帰宅する妻たちの動向によって、心理戦のタイムラインは誰の目にも予測不可能な方向へと歪み始めていく。
チャールズ・ブロンソンのタフさの裏に漂わせる悲哀と爆発、アンソニー・パーキンスの知性の中に狂気を宿した犯罪者の凄み、そしてブロンソンとジル・アイアランドの共演が調和したソリッド・シチュエーション・スリラー。

あらすじ

妻の不倫に悩む精神科医ローレンスは何とかして妻との愛を取り戻そうと考えていた。その矢先、ローレンスの勤務先である病院に記憶をなくした流れ者が運びこまれる。ローレンスは、男が過去や身の上一切を何も覚えていないことから一計を案じ、男を治療という名目で自宅へ連れて行く。ジュースに精神安定剤を混入させて男を眠らせたローレンスは、外出する妻を見送ると、男にローレンス自身のプロフィールを刷り込んでいく。ローレンスの目論見は、不倫相手を男の手で殺害させるという完全犯罪だった。やがてダミアン宛に電報を打たせ、自宅に出向くよう仕向けたローレンスの計画は完璧に遂行されるに見えたが……。

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扉の影に誰かいるのキャスト

記憶喪失の男:チャールズ・ブロンソン
ローレンス・ジェフリーズ:アンソニー・パーキンス
フランシス・ジェフリーズ:ジル・アイアランド
ポール・ダミアン:アンリ・ガルサン

見どころ

記憶喪失の男と精神科医の危険な駆け引きを描いた、緊張感あふれる映画。心理的な緊張感と予測不能な展開、ブロンソンとパーキンスという異色の組み合わせが見どころ。

  • 見どころ1. ブロンソンの異色の演技
    アクションスターとして知られるチャールズ・ブロンソンが、記憶喪失の男という内面的な葛藤を抱える役柄に挑戦。
  • 見どころ2. パーキンスの冷徹な医師役
    『サイコ』で知られるアンソニー・パーキンスが演じるローレンス・ジェフリーは、冷静沈着でありながら狂気を秘めた人物。計算された演技が緊張感を高める。
  • 見どころ3. 緊迫した心理戦
    記憶喪失の男と精神科医の間で繰り広げられる心理戦。誰が操り、誰が操られているのか、観客の予想を裏切る展開。

撮影秘話・トリビア

  • ジル・アイアランドは、実生活でチャールズ・ブロンソンの妻。二人は多くの作品で共演しており、息の合った演技が見どころ
  • ジョルジュ・ガルヴァランツによる音楽が物語の緊張感を一層高める。静寂と不協和音を巧みに使ったサウンドトラックが印象的
  • 舞台はロンドン郊外の港町とされるが、フランスで撮影されたためフランス映画として分類されている。

扉の影に誰がおるねん

封切時に見たおぼえのある、懐かしい映画(当時10歳)。

チャールズ・ブロンソンを偽の記憶で操ろうとする精神科医がアンソニー・パーキンスで、妻の不倫相手をブロンソンに殺させようと細かく小細工を弄する。
その妻はブロンソン夫人のジル・アイアランドで、つまりこれはブロンソン主体の映画だと宣言されている。

ブロンソンとしては本作で心理劇に挑んでおり、アクションはほぼなし。記憶喪失の精神分裂病患者で、最後まで茫然としているのだが、これで良かったのか。

対してパーキンスのノーマン・ベイツと同じ自律神経失調的な演技は、10年以上の時を経てますます磨きがかかっていた(壁の絵にぶつかりながら短い段差を上るシーンなどすばらしい)。

パーキンスの目論見はまんまと成功するのだが、結局、ジル・アイアランドに軽蔑されて自首を決意することにするので、盛り下がりぶりが甚だしい。なんのこっちゃ。というか、扉の影に誰がいるねん(原題は邦題通りである)。

監督はジョディ・フォスターの「白い家の少女」を撮った人。ほかはよくわからん。

『扉の影に誰かいる』を観るには?

扉の影に誰かいるのスタッフ

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