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ミュージアム

3.5
尾野真千子(ミュージアム) ドラマ
尾野真千子(ミュージアム)
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『ミュージアム』は、2016年11月12日公開。主演は小栗旬、監督は大友啓史。WOWOW開局25周年記念作品。
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『ミュージアム』ってどんな映画?

あらすじ

雨が降る日のみに起こる連続猟奇殺人事件。現場には必ず謎のメモが残されていた。捜査に当たる刑事の沢村は、殺人アーティストと名乗る犯人「カエル男」に自分の妻子が狙われていると知り、その男を必死で追う。やがて沢村は、被害者の共同点を突き止める。

キャスト

沢村久志 – 小栗旬(高校時代 – 健太郎
沢村遥 – 尾野真千子
西野純一 – 野村周平
菅原剛 – 丸山智己
石井 – 淵上泰史
風間 – 平原テツ
大西武志
山形 – 本田大輔
工藤 – 佐久間哲
田辺 – 野中隆光
沼田 – 小久保丈二
堀川 – 吉原光夫
高梨 – 増田修一朗
阿南健治
秋山佳代 – 田畑智子
橘幹絵 – 市川実日子
沢村将太 – 五十嵐陽向
今森由希 – 高橋ユウ
大橋茂 – 三浦英
瀬戸内綾子 – 滝沢涼子
小泉勤 – 山元隆弘
上原あけ美 – 佐藤聖羅
堤優一 – 田口巧輝
真矢恒彦 – 重松隆志
中田長治 – 内藤トモヤ
佐藤義彦 – 巴山祐樹
石野吉松 – 久松信美
小泉愛美 – 舞優
沢村久志の父 – 大森南朋
岡部利夫 – 伊武雅刀
関端浩三 – 松重豊
カエル男(霧島早苗) – 妻夫木聡

見どころ

日本映画としては珍しく フィンチャーの「セブン系」のハードサスペンスに挑戦し、日本独自の「家族愛」や「社会の閉塞感」を盛り込んだ野心作。

小栗旬演じる沢村刑事は、家庭を顧みず仕事に没頭する刑事。捜査にのめり込みすぎるあまり、犯人の思惑に絡め取られていくので、観る者は「コイツもまた罰せられるべきでは?」と感じる。
物語はサスペンスだけでなく、沢村の家庭(妻・尾野真千子、息子)を軸に進んでいる。沢村が「家族を守るため」に追い詰められていく展開は、単なる刑事vs犯人の枠を超えた人間ドラマをなしている。
カエル男の「あなたは家族にとって良き父でしたか?」という言葉は、視聴者にも刺さるものだ。
妻夫木聡はこれまで好青年役から異様な猟奇犯に転身。愉悦と冷徹を行き来する演技、マスク越しに伝わる狂気は、日本映画史に残るサイコキラー像と言える。
この二人の「執念対執念」の対立が、後半になるにつれて息苦しいほどの緊張感を生み出す。

カエルのレインコートとマスクを被った犯人・佐土原(妻夫木聡)が、独自の“罰”をテーマに被害者を選び、猟奇的な方法で殺害していく。
「母の痛みを知るべし」「無関心の罪」といった各犯行には、社会のモラルを問いかける寓話性も。
陰鬱な雨が降り続く都市描写が、圧倒的な閉塞感と冷たさを付与しており、フィンチャー作品の影響を感じさせながらも、東京特有の喧騒と静寂が混ざる街の空気感が活かされている。
カエルマスクの不気味さは原作のイメージを忠実に再現しつつ、映画的な異様さが強調されたもの。雨、闇、緑の配色が画面全体に広がり、“カエル”というモチーフの象徴性を強調している。さらに被害者の“展示”がまるで現代アートのようで、映画タイトルの「ミュージアム」とリンクしている。
日本映画としては異例のグロテスクかつ生々しい描写だが、単なる見世物ではなく、「暴力が社会に与える恐怖」をリアルに描写している。特に「母の痛み」のシーンは観る者に強烈なトラウマを残しそうだ。

以上の結果、『ミュージアム』はポップコーンムービーではない“観る者を試す映画”に仕上がっていると言える。「恐怖は外ではなく自分の内側にある」と気づかせる、極めてパーソナルで哲学的なスリラーだ。

スタッフ

原作 – 巴亮介『ミュージアム』(講談社「週刊ヤングマガジン」刊)

監督 – 大友啓史

脚本 – 髙橋泉藤井清美大友啓史

音楽 – 岩代太郎

選曲 – 石井和之

製作 – ミラード・エル・オゥクス、大村英治、井上肇、古川公平、下田淳行、牧田英之、荒波修、髙橋誠、江守徹

エグゼクティブプロデューサー – 小岩井宏悦青木竹彦

プロデューサー – 下田淳行下枝奨

撮影 – 山本英夫(J.S.C.)

Bキャメラ – 佐藤有

照明 – 小野晃

録音 – 益子宏明

美術 – 磯見俊裕

セットデザイナー – 将多

装飾 – 渡辺大智

衣裳デザイン・キャラクターデザイン – 澤田石和寛

ヘアメイクデザイン – ShinYa

特殊メイク・造形デザイン – 百武朋

編集 – 今井剛

VFXスーパーバイザー – 小坂一順

スーパーヴァイジングサウンドエディター – 勝俣まさとし

スクリプター – 生田透子

助監督 – 稲葉博文

制作担当 – 高瀬大樹

制作管理 – 鈴木嘉弘

ラインプロデューサー – 鎌田賢一

配給 – ワーナー・ブラザース映画

制作プロダクション – ツインズジャパン

製作 – 映画「ミュージアム」製作委員会(ワーナー・ブラザース映画、WOWOW、パルコ、トライストーン・エンタテイメント、講談社、ツインズジャパン、ニッポン放送、GYAO、KDDI、巖本金属)

感想

犯人、あの人だったのか! そう言われれば、たしかに扱いがスターだった。

いかにもヤンマガ的なシリアルキラー物だが、猟奇犯行の荒唐無稽さに反する、何のオドロキもないストーリーで、(原作通りの)退屈な脚本。132分あるのだが、終盤の館内部のシーンなどを短くしてどうして110分ほどにできなかったのか。

犯行日が雨の日限定という設定だから照明は凝っていたし、尾野真千子にいつもの過剰な芝居をさせなかった演出は好感。それが途中で見やめなかった理由かな。

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ミュージアムを観るには?

テレビドラマ『ミュージアム -序章-』

川島鈴遥(ミュージアム -序章-)

川島鈴遥(ミュージアム -序章-)


映画公開に合わせたスピンオフドラマ。2016年10月1日よりWOWOW、10月14日よりGYAO!にて全4話を配信。

カエル男の凄惨な殺人ゲームには、まだ語られていない“始まり”があった——。
映画『ミュージアム』の公開に先駆けて配信された、映画本編の過去を描くオリジナルスピンオフドラマ(全4話)。
自らを神に代わって罪人を罰する芸術家と称する「カエル男」が引き起こす惨劇の序章と、恐怖に陥れられる人々の絶望を描いたサイコ・サスペンス。

あらすじ

雨の日にだけ発生する、連続猟奇殺人事件。警察をあざ笑うかのように、ターゲットごとに趣向を凝らした過酷な「私刑」を執行する謎の存在「カエル男」。彼はいかにしてその残虐な殺人ルールを確立し、最初の犠牲者たちを選び出したのか。
映画本編で描かれた壮絶な事件へとつながる、知られざる恐怖の原点と、忍び寄る殺人鬼の影に翻弄される人々の戦慄のドラマ。

キャスト

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